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今年は7月末になっても梅雨が明けない。 体力の無いマロンの散歩相手をしているうち、自分たちの体力にも自信が持てなくなってきた。 夏本番を迎え打てる体力つくりの必要性を感じ、半日だけの晴れ予報でも思い切って山を歩こうと対象を物色して、新聞折込の朝日旅行会資料で南アルプス前衛の「櫛形山」に1時間で上れるルートのあることを知る。 明日の山梨地方に「一日晴れ」との予報が出た。 上記ルートで早朝登山すれば、「土曜日」、「マロンの為に早く帰宅」、「涼しく歩ける」の諸条件が全てクリアーしそう。 →8/2の登山決定。 歩行時間: 3時間25分(地図表示は4時間10分) |
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星空の下、マロンをフン散歩に連れ出す。小走りして元気をアピールするが山を歩く体力は無いのは分かっている。ウッドデッキの蚊帳の中へ薬入りのフードを置き、マロンがこれに気を取られている間に家を抜け出す。時計は3時10分。 |
中央高速「甲府南」ICを下り、国道150号線で市川大門町へ走り、カーナビに従い増穂町に抜け413号で平林を櫛形山方面へ右折。路傍の「くしがた山へ」の標識にもガイドされ、丸山林道を上る。 舗装林道途中、櫛形山林道が右に分岐するが見送って更にクネクネと1車線幅の林道を上る。飽きるほど上った頃、「池の茶屋林道」標識と共に砂利道が右に分岐。これを終点まで辿ると20台位は駐車可能な登山口広場に着く。すでに先客2台が駐車していた。 |
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6時5分、登山口の小屋壁に掛けられている「ルート案内図」と「櫛形山に咲く野草解説板」でこのシーズンに見られる花の姿と名前を確認し出発。 山道は野草に埋まった幅広尾根を折り返すように上っていく。 朝露に濡れた野草の中にグンナイフウロの紫の花やショウマの白い花が混じる。今日は花を楽しめる山歩きになりそう。 気温は15度程度で雲間に青空も見えはじめる。 |
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ダケカンバの大木混じりの自然林に入り登る。サルオガセを絡ませたカラマツ林に朝日が差込み光芒が見られた。 6時33分、尾根に登りつくと前方から涼しい風。朝日が水平に差しむ。 少し方向を変えてカラマツ林を僅か下り森の中を進む。7分程で山頂らしい高まりに取り付く。 |
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6時50分、林の中の広場に「櫛形山2052m 山梨百名山」の標識が立っていた。登山口から標高差で200mほど登っただけで山頂だった。 この山頂は見晴らしが無いので休まずにアヤメ平に向う。静かな森林の中を緩やかに下る。さわさわと風が涼しい。 7時、「ほこらキャンプ場」への分岐通過。 7時7分、「グリーンロッジ、氷室神社」への分岐を通過。このあたりは広尾根に広がる原生林の森で太陽は差し込んこない。 |
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7時15分、分岐点に「アヤメ平20分 裸山7分」と「アヤメ平22分」の標識が立っている。私たちは「裸山」へ進む。このあたりは櫛形山の原生林らしく大木に「推定300年のカラマツ」の看板も掛かっていた。 |
原生林から起伏のある草原に出ると咲き遅れたアヤメが姿を見せる。続いてグンナイフウロ、サラシナショウマ、クガイソウ、ヤナギラン、シモツケソウ、ヤマオダマキ、センジュガンピ等々、野草の花が増えてくる。 7時20分、標高2000m、野草に埋め尽くされた裸山(名は体を表さずの山)のふもとに到着。説明板には「花の百名山」とある。 |
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山腹の草原を縫い小山を半周する遊歩道が細ロープで確保されている。 道脇にはシモツケソウ、ナデシコ、ホタルブクロ、グンナイフウロ、ヤマオダマキ等が花を見せてくれる。勢いのよい野草で道幅が狭まっていた。山腹の草原にはヤナギラン、マルバダケブキ、コウリンカ、マツムシソウも咲いていた。 7時30分、池砂(裸)山頂。西に雲間から僅かに南アルプスの山がのぞく。 裸山遊歩道を1周し、アヤメ平に向う。すぐに森の中。気温はあまり変わらず16℃程度。 山道が下るに従い、前方の林にガスが流れ始めた。バイケイソウ、カニコウモリ、ヤグルマソウ等も姿を見せる。 |
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7時53分、原生林の中をアヤメ平に下り切ると森に囲まれた草原に霧が流れ込んでいた。「自然記念物 アヤメ群落」の説明板があったが、アヤメは時期を過ぎてほとんど見当たらない。 避難小屋を後ろにして、丸太の椅子で恒例の赤飯ムスビを食べる。ポツポツ登山者に出会うようになったが、写真撮影を目的にしている人が多そう。 8時8分、往路で帰路に付く。途中の裸山ルートは外して、原生林経由の道で櫛形山に戻る。この時間になると登ってくる登山者との交差が増える。 |
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9時30分、車に戻る。車は17台に増えていた。今日出逢った登山者は30人、犬連れが2パーティ。 帰路の林道では5台ほどの車と交差。下山時間が少し早すぎたかも。街中は土曜日とあって若干渋滞。昼のラジオが「関東地方は本日梅雨明け」と報じていた。 1時、無事帰宅。 |