4年前、予定通り歩けなかった秩父の「破風山」をその先の「大前山」も含めて再訪することにした。

 

◇所要時間: 3時間29

◇難度(犬として): 易++▼++難

◇マロンの日記: 「破風山」まではハイキング道でしたが、その先の 「札立峠」〜「大前山」間は露岩個所が多く、山道が細くなるのでワンコ連れには不適だとおとーさんが言っていました。マロンは今日で8歳。人間の48歳相当とのことです。

 

430分、出発。

圏央道経由で610分、関越自動車道・花園ICを下りて国道140を西進。渋滞時刻でもないのにカーナビに従ってしまい、「皆野寄居バイパス(有料410)」経由で皆野町に進み、県道44、県道284を使って「水潜寺」駐車場に車を停める。
無風快晴で気温はマイナス6度。

657分、県道44を東に出発。

1.7km先の「風戸バス停」前の三叉路は「破風山2.5km・札立峠3km」標識に従い橋を渡り、すぐの三分岐は右折し、15m先の登山標識で山道に進む。400mほどで舗装路に合流し、道なりに上る。

741分、道脇の露岩横に「風戸の鏡肌」の解説板があり、・・・鏡肌とは、断層の摩擦でできた光沢のある岩肌で・(中略)・・「風戸断層」は新生代の新第三期(225百万年前)頃にできた・・・と記されていた。

 

749分、舗装路終点の人家前から「←破風山1. 4km」標識に従い、山道に進む。道脇に「関東ふれあいの道」標石。

757分、尾根の三分岐は右に進む。気温は0度だが、体が温まったので耳覆い、手袋を外し、薄着になる。

816分、標高544m地点に大岩。「猿岩」標柱があり、猿の顔と思えばそれらしくも見えた。

 

標高890mのあづまや地点からは馬酔木の細尾根を進む。

830分、三等三角点の「破風山627m」着。

快晴の空の下、朝日を浴びながら、「マロン・8歳の誕生日」をバナナで祝ってやる。

薄靄の靡く秩父市街の先に「武甲山」が目立つ。

 

840分、予定通り、「大前山」まで足を延ばすことにし、西に下る。山道にドングリが沢山落ちていた。今年の山の獣は幸せらしい。

848分、五差路の「札立峠」着。

「札立峠」解説板には・・・秩父札所の巡礼は・・一巡約100km・・この峠を越え・・水潜寺で打留めの札と笈擦を収めました。・・札立峠の名は、昔、大旱魃の時、・・「雨を祈らば観音を信ぜよ」との教えにより、「澍甘露法雨」の札を立てた・・(以下略)・・と記されていた。

 

 

←大前山」標識に従い、西への尾根に進むと、露岩のアップダウンが増え始めた。

94分、尖った岩横に「如金(にょっきん)さま」解説板があり・・

・・如金は金精大明神で生々化育の神とされています。この地では、霊験ある疣神様としてあがめられ・・・と記されていた。

その先の短い鎖場を上ると痩せ尾根に「鞍掛山」標識。左下は20mほどの崖なので慎重に通過。

 

99分、垂らされた鎖に頼るほどもない岩山を上り、その先の岩稜帯をアップダウンしながら高度を上げていく。

917分、木立で見晴が今一地点に「大前山653m」標識。

山頂先に注連縄を見つけ、頭の欠けた石神像前でムスビを食べながら小休止。

木立越し西に「両神山」、北西に「城峰山」が同定できた。

 

933分、帰路に付く。

「鞍掛山」まで戻り、前方の「破風山」を眺めると、山の形が・・・

・・・「山名の不思議(谷有二著)」・・・切妻屋根の両端にそってつけた山形の板を、建築用語で破風と呼ぶ。・・・埼玉県の奥武蔵にある「破風山」も、西側のノッキンボウ尾根から見ると、きれいな三角形をしているので、やはり屋根のイメージだ。
の記事どおりだった。

 

20分ほどで「札立峠」に戻り、「←水潜寺1.3km(関東ふれあいの道)」標識に従い、岩がゴロつく涸れ沢沿いに北に下る。

1021分、沢の対岸に「水潜寺」を見つけ、「秩父札所34番水潜寺」に参拝。

1026分、車に戻る。

帰路は全て一般道を使い、120分、無事帰宅。

   破風山3