梅雨空が続き、前回の「浅間峰」山行から3週経過。なんとなく、気力と身体がナマッてきた感じ。

愛犬マロンは今回の血液検査では最悪データーを検出されながらも見た目には元気。

スリムにもなり、散歩の規模も縮小しているが、猫や鳩を見ればきおい立つ元気さは見せてくれる。

このところ、マロンの体調が安定しているので、「北関東だけは午前中、晴れ」との予報に、かねてより目を付けていた甲斐駒近くの「日向山」に出向くことにした。

 

 

歩行時間: (山頂での待機時間20分を含み)3時間15分。

 

満月に近い丸い月の下、マロンの朝フン散歩を終え、マロンが療養ドックフードに気を取られている間に静かに車で家を出る。時計はまだ3時。

中央高速・「須玉」ICを下り、611号〜20号線を走り、白州中学校東で左折。細い舗装林道でクネクネ高度を上げる。きついクネクネにカーナビが追従困難になったあたりで舗装が終わり、荒れた林道先で「(矢立石)日向山ハイキングコース入口」看板を見つける。

広がった林道の路肩に駐車し出発準備。(5台程度駐車可)

530分、標識横から山道に入る。森の木立の中に大岩が屹立していた。表示は無いが「矢立石」かも?

 

その先では石組みの穴に「炭焼釜」表示。ハイキングコースなので見世物のつもり?

山道が山腹を何回も折り返して上っているので地図で見るほど急傾斜でなく、段差も少なく歩きやすい。杉檜は少なく、自然木主体の森でしっとりした山の空気が気持ちいい。結構、涼しく気温は15℃。白い花崗岩が砕けてホジレタ山道を登っていく。

6時、風が無く蒸し暑くなってきた。少し緩やかなところで小休止。3週間のブランクで筋力は確実に低下している。展望は全く得られず、野草が少し花を見せてくれる程度。白花は北岳で覚えた「センジュガンピ」か?

 

 

625分、カラマツの林を急登通過。ウツギ、ショウマ、シモツケに似たアジサイ様の花。何れも白花。雨が続いたらしく木も草も山道もしっとりと湿っている。林の中に靄が沸きあがってくる。季節柄、キノコの姿も多い。

640分、緩やかになり、やがて少し下る。5分ほど先に電信柱のような構築物。無線送信される雨量計らしい。このあたりは全山、カラマツ。

 

650分、樹種がモミジの多い自然林に代わったあたりで山道が突如、森の中から白砂の山頂に抜け出た。

「日向山 山梨百名山」の標柱で山頂到着を確認。花崗岩の大砂丘は前面に切れ落ちてその先は霧の中に消えている。

遥か前方上、ガスの切れ間に高峰がのぞく。甲斐駒だ!

ガスの切れ間の甲斐駒ケ岳をバックに急ぎ記念写真。

久しぶりに見る高山の雰囲気を楽しむ(実際は1660mしかないのだが・・)。砂丘前方下に標識らしいものが見える。地図に「展望良好」と記入されている雁ヶ原ポイントらしい。下って展望を味わうことにする。

 

砂丘の急斜面は滑り落ちそうに見えるので、林の中の細道を下る。モミジ林の中では白砂に適合するのかオンタデや開花前のオヤマボクチ(?)が多く、ホタルブクロ混じっていた。

75分、立て札地点に下りきると「錦滝への下山道」の看板だった。遠景は既にガスの中。
岩に座り、バナナを食べながら視界が広がるのを待ったが見込みなく、日向山・山頂に戻り、霧の晴れるのを待つ。ガスは静かに動いている。

白砂の斜面先ではガスの動きで花崗岩のオベリスクが姿を変える。甲斐駒の姿を再見したくて20分以上待機したが、ガスの薄まる気配は感じられなくなった。

755分、諦めて下山開始。

845分、車に戻る。今日も登山者に出逢わず。

12時、無事帰宅し、マロンの熱烈歓迎を受ける。

  日向山・2