前回の天狗山での暑さに辟易し、次の山行への気力が失せて軟弱に日を過ごすうち4週が経過。

この間もマロンだけは気力・体力・食欲旺盛で15キロで止まっていた体重は16キロに増加。有り余るエネルギーの発散不消化で欲求不満になり、原っぱに連れ出すと猛ダッシュする姿も見せつける。

…で、次回は秋風が吹いたらと考えてはいたのだが……830日、山梨中西部に前夜から晴れ、最高気温は30度の天気予報。…この条件ならマロンのガス抜きと私達の筋力回復、及び久しぶりに甲斐駒の高峰でも眺めてみようかという気が起こり、白州の「日向山」を再訪することにした。

◇所要時間: 3時間8
◇難度(マロンとして): 易++++▼難 (階段が無ければ34程度。)
◇マロンの日記: 
錦谷から雁ヶ原への上りにある鉄階段の急勾配には…手も足も出ず…()。白砂の山頂では自由に走らせてもらえて楽しかった。

 

2時、起床。先ずは欣喜雀躍するマロンを車のケージに収めて静かにさせてから出発準備を整え、210分、家を出る。空には三日月。中央高速「須玉IC」を下り、国道20号線に移り北上。「道の駅・はくしゅう」手前を左折し日向山への林道に進む。高度を上げていく林道は舗装されてはいるが、交差は困難な細い道。

5時過ぎに「日向山ハイキングコース入口」標識の立つ矢立石・登山口へ到着し、幅広の路肩に車を停める。無風快晴で外気温は17度。

既に、林道歩きには十分な明るさ。今回は尾白川林道を錦滝まで進み、ここから山に入って雁ヶ原、日向山経由で矢立石・登山口に戻る周遊コースを予定。

 

57分、出発。直接、山に入る「日向山→」標識は見送って砂利の尾白川林道を西に向かう。路肩にはススキが穂を出し、既に秋の気配。

 

511分、車両通行止めのゲートをくぐり前進。(ゲート手前にも数台分の駐車スペースあり)

531分、地図に「大曲りの広場」と記載されている地点を通過。

540分、山斜面が林道に崩れ落ちて花崗岩の塊が林道をふさいでいた。最近の落石らしくないので其の上を通過。その先でも山斜面の崩れあり。7分ほど先で林道は緩やかに下り始めた。前方から滝音が聞こえる。

548分、錦滝下にある東屋に到着。

「日向山ハイキングコース入口 錦滝」標識に従い東屋の中を抜けて右手の急斜面に取り付き、錦滝の左岸を登る。急坂ではあるが花崗岩の足場はしっかりしている。

急坂に鎖場もでてきた。道脇にはホタルブクロや玉アジサイの残り花。桜草も可憐な姿を見せてくれる。

63分、急斜面に40段ほどの急な鉄階段が設置されていた。

先行おかーさんに続きマロンもこれに挑戦したが、傾斜が急すぎて体が保てず…涙。おとーさんに抱かれてこれを通過。16kgを右手で抱いて左手は手すりに縋って上るのは少々キツかった。

その先も相変わらず急斜面。丸太階段にも助けられる。息を切らして登っていく。

617分、傾斜の緩んだ辺りで小休止。道脇に各種キノコが見られた。
尾根筋を上りあげていくと、山道は花崗岩の白ザレの道になってきた。気温は17度ながら汗だらけ。先行マロンは頻繁に戻ってきてはドックフードを1粒もらい、又先に上っていく行動を繰り返している。大した体力だ。

 

636分、立ち木に「上り 雁ヶ原30分」「下り 錦谷20分」標識があり、その先は少し下って涸沢を上るようになった。

639分、沢の木立先に白砂や花崗岩が見える。森を抜け出し、浜砂のような花崗岩のザレ道を息を切らして登る。

648分、「日向山下山道 (錦谷)」標識箇所に到着。背後を振り返ると青空を背景にして甲斐駒ケ岳がシルエットで聳えて見えた。

少し砂丘を上って、再び甲斐駒の写真を撮ろうと振り向いたら山頂は湧き上がったガスに隠されていた。

656分、「日向山1659m」標識の立つ地点に到着。

 

甲斐駒方面は湧き上がるガスに覆われてしまった。

一息入れている間に再び甲斐駒山頂が姿を見せた。

 

北には八ヶ岳も見える。風は感じられないのに足元から湧き上がってくるガスが動き、朝日を浴びた白砂と花崗岩の雁ヶ原風景を短時間で変化させてくれる。ムスビを食べながら動画のような景色を楽しむ。

周りはガスで覆われ始めた。変化のある山上景色が見られたことに十分満足。

724分、下山開始。ガスが流れる唐松林の中を下っていく。

728分、唐松林の中の小高い箇所に向かって小道が分岐していたので、山頂ではと寄り道したら二等三角点と「日向山1660m」の手書き標識があった。

731分、自動雨量計らしい設備前を通過。
7
53分、下山途中に一息つく。気温は20度。薄雲が出て日差しが弱くなって助かる。途中、一人の若者登山者と交差。

814分、矢立石横を通過し林道に下りきった。
8
15分、自動車に戻る。

1055分、無事帰宅。

  日向山・3