当初の予定コース |
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梅雨があけたら少し遠出して日光・白根山を訪ねるつもりだった。・・・が・・・ 結果、八ヶ岳の麓にある飯盛山(「いいもりやま」ではなく「めしもりやま」)を訪ねることにした。 ◇所要時間: 2時間36分 |
2時48分、細い三日月を見ながら家を出る。外気温は26度。国立府中ICから高速に乗る。 4時44分、長坂ICを降りると八ヶ岳が近くに見え、空は北から晴れあがってきた。県道28号線から国道141号線に移り、JR最高点1375mの野辺山駅横の線路を横切って南下。山際から太陽が昇る頃、平沢峠の大きな駐車場に到着。 5時24分、駐車場入口近くに「飯盛山↑」登山標識が山斜面を上るように指示していたが、今日の私たちは周回ルートを予定しているので舗装路を南に進む。 |
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気温は18度で心地いい。 路肩の山斜面にはヤマアジサイ、ヒヨドリソウ、シモツケソウが花を見せる。6月頃からの山歩きでは殆ど草花を見られなかったので大いに目の保養。 その先でもギボウシ、ホタルブクロ、カワラナデシコ、ハハコグサ、ハギ、ツリガネニンジンが咲いていた。マロンは暑さ対策として1kgのザックを外してやったせいか身軽で活力に満ちあふれているので紐付きで歩かせる。 |
5時39分、左の山腹に山道が分岐し、「飯盛山 2.3km↑」標識が立っていた。 予定では更に1kmほど舗装路を進んでから山に入るつもりだったが、この真新しい現地標識に従って山頂を目指すのも面白いかも・・・と、メンバーを山に誘い込む。 自然林の下草は笹。このコースを歩く登山者は少ないらしく、露に濡れた笹が山道にかぶさり、マロンはすぐに全身ズブ濡れ。 10分ほど上ると丸太階段の道になり少し歩きやすくなった。 |
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5時48分、尾根沿いに上り始めたが葉を茂らせた木立で視界が得られない。どこを歩いているのか気になってきて小休止してGPSで現在位置を調べたら、駐車場から山頂へ向かう直登路に直角に向かっていた。 国土地理院地図を調べるとこの地点を通過する一点鎖線の小道表示があり、これを辿っているのが判明。随分な無駄足になることが分かったが既にやむなしとそのまま尾根筋を進む。 |
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6時を知らせる鐘の音が麓の清里方向から聞こえる。更に潅木の中の岩混じりの狭い山道を辿る。 6時9分、小広場に抜け出すと西に展望が利き、朝日を浴びた八ヶ岳の東斜面の山襞が鮮明。 6時13分、「←飯盛山 しし岩→」、「宮司の滝↓」標識の立つ三叉路に抜け出た。 |
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これで駐車場から山頂への直登路に合流した訳だが、駐車場からの高度は80mしかなかった。 よく踏まれた雑木林の中の山道を登る。この道脇にも野草の花が多い。小石混じりの山道を登る。 風が無く、朝日の差し込む山道に羽虫が飛び交い始めて煩わしい。フシグロセンノウが朱色の花を見せたが、オオハンゴンソウの蕾はまだ小さかった。 |
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傾斜が緩みカラマツ林を通過。左下にスキーリフトの終点設備が見える。 6時31分、「平沢山」への分岐を見送った先の平坦地にテントが2張り。6人ほどの家族連れが出発準備中。 この地点は展望に恵まれており南遥かに雪の消えた富士山が望めた。この先は緩いアップダウンの草原の中を進むようになる。 |
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6時40分、前方にムスビ形の飯盛山が見え始めた。道脇にノコギリソウ、フウロ、シモツケソウ、ナデシコ、アザミなど花が増えてきた。地平以外の雲が消えて空が晴れ上がってきた。 6時50分、針金の牛の出入り阻害柵を通過。 |
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6時54分、「飯盛山1643m」と記された大きな角柱の立つ山頂に到着。 360度の好展望地で西に大きく八ヶ岳、南に南アルプスと富士山、東には五丈岩が尖って見える金峰山。 強い真夏の朝日を浴び、バナナを食べながら景色を楽しむ。 マツムシソウが僅かな風に揺れていた。 |
7時19分、暑い太陽に撃退されるようにして下山決定。 早く木陰に逃げ込みたくて周回コースは諦め、駐車場への直行ルートで下ることにし山を下る。 7時29分、「平沢山」山頂に到着。 山頂標識は無く広場には三等三角点のみ。写真を撮っただけで平沢山を後にし、木立の中を下る。 |
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20分ほど下っていくと2匹の中型犬を連れた3人連れと対面。 「おっ! ブリタニー・スパニエル??」。山中で、それも同じ犬種を連れた登山者に出会い驚く。話をしてみると同じ東京の犬舎(アダチセキヤ)産の犬であることが分かった。 先方の犬は13歳(ジョイ)と8ヶ月(アン)の雌犬で猟犬とのこと。18kgまで成長したマロンが随分大きく見えた。 |
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8時、駐車場に戻る。 時間が早いので駐車場横のしし岩見物に向かう。どこが獅子に見えるのかと釈然としない妻を適当に説得し・・・8時9分、車に戻る。気温は27度に上がっていた。 11時、無事帰宅。家のあたりの気温は36度で蒸し風呂状態。 |
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