以前から山行情報を交換している練馬のE氏から 「四尾連湖近くの蛾ヶ岳(ひるがたけ)は病気上がりマロンにも良さそうな山だった。」 とのメールを入手。

調べてみると四尾連(しびれ)湖は甲府の南にあり、「蛾ヶ岳」への所要時間、標高差は確かにマロンのリハビリに頃合と思われた。

前回の矢倉岳登山ではマロンの疲労度が左程でなかったことから、好天との天気予報に背中を押された形で、4日目にして次の山歩き対象が決定。

 

所要時間:2時間35
難度(犬として):易+▼+++難
マロンの日記:登り始めだけは砕石混じりの山道でしたが、後は段差のない歩きやすい道でした。獣の足跡やフンが沢山あったが、姿は見えなかった。

 

1時頃、雨だれの音に目覚め、天気予報が狂っていると思いながらも再び眠る。3時半、雨が上がった様子にマロンを朝フン散歩に連れ出す。

350分、カーナビに四尾連湖を目的地にセットし、濡れた路面を踏んで出発。相模湖ICから中央高速に入り、甲府南ICを下りる。市川大門の街を抜け、409号線で四尾連湖を目指す。ウネウネの山岳舗装道路で高度を上げる。路肩にカラフルな雄雉が立っていた。

行き止まり地点の四尾連湖駐車場に車を置く。駐車場脇に「四尾連湖の案内」看板と「四尾連湖登山案内図」があったが湖は林の下らしく駐車場からは見えない。

625分、「蛾ヶ岳、精進湖、登山道入口」の標識地点より入山。「50m先、右へ」の案内看板に従い、雑木林を上る。左下に四尾連湖が木の間越しに姿を見せた。

 

650分、カラマツ林を登りつめると「大畠山」の山頂標識。「←市川本町駅7km  蛾ヶ岳2.2km→」標識に従い右折前進。

マロンの体に焦げ茶の斑点を見つける。ブッシュなどに入っていないのに マダニ !!。シーズンが始まった模様。ツービーツーピーとけたたましく鳴く鳥の声を聞きながら平坦な尾根を東南に進む。芽吹き前の木々の間にサンシュらしい黄色い花だけが彩りを見せる。

 

 

両側が切れ落ちた痩せ尾根を通過。前方の雑木林の樹間に蛾ヶ岳が姿を現す。

710分、山腹斜面に付けられた山道を進む。谷側にはミツマタの花が咲いていた。

715分、杉林を抜け、緩やかな上り。3ヶ所ほど沢筋を通過。蛾ヶ岳山頂を左に見送りながら山腹を前進。

725分、6地蔵が彫られた石碑がある3差路に出る。現地標識は「西肩峠」。「←蛾ヶ岳、精進湖  芝草→」標識に従い山頂への登りに入る。赤松混じりのキツイ斜面を直登していく。マロンにはチョッとキツかったかも。

 

740分、「蛾ヶ岳(1279.6m)」山頂に登り付く。

10m四方くらいの山頂に金刀比羅宮の石宮と「山梨百名山」の標柱があり、富士山方向と南アルプス方面以外は木立で視界は遮られている。

残念ながら今日の富士山は春霞の中。

 

出発地点の四尾連湖が北西2kmほど先の海抜870mという高い位置に光って見えた。

無風で薄日の差し込む静かな山頂で赤飯ムスビとドックフードで無事登頂を祝う。

 

「四尾連湖(シビレコ)」と「蛾ヶ岳(ヒルガタケ)」の名前の由来(・・市川大門町観光のHPより抜粋)

四尾連湖の神が「尾崎竜王」という竜神で、四つの尾を連ねた竜が住んでいる湖ということで「四尾連湖」と言われるようになったといわれています。
 一方、蛾ケ岳(ヒルガタケ)は山に蛭が多かったので「ひるがたけ」ともいわれ、また、形状が蜀の蛾眉山に似ているので俄眉山とも呼ぶ。と書かれていた。
また別のHPでは 武田信玄の館から見て正午になると、この山の真上に太陽が来たので「昼ケ岳」と言い、その後、昆虫のガである「蛾」の字をあてて、「ヒル」と読ませたらしい。と書かれていた。・・・・が、「蛾」の字は私にはどうしてもヒルとは読めず、別の由来説を探したが見当たらなかった・・・。

8時、下山開始。途中、老年夫婦と5人ほどの中年登山者と交差。

9時、車に戻る。

帰路も甲府南から中央高速に入ったが、一宮御坂ICの辺りは桃の花が一面で、桃源郷の言葉を実感。

12時前に無事帰宅。

  蛾ヶ岳2