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関東地方に快晴予報が出たので、初冬の富士山を眺めようと山梨県の「蛾ヶ岳」の再訪を決めた。初代マロンとは「四尾連湖」湖畔からのショートコースで上ったので、二代目とは山麓の大門碑林公園からの長丁場コースで訪ねることにした。 <なお、「蛾ヶ岳」の山名由来は・・・ 甲斐国志に 武田の要害城から南望すると、昼に太陽がこの山の真上に来るので「昼ヶ岳」・・ と書かれているらしいが、蛾ヶ岳と書かれた由来はハッキリしなかった。> ◇所要時間: 5時間59分 ◇難度(マロンとして): 易+++▼+難 ◇マロンの日記: 長距離コースでしたが歩き易い山道でした。最後の山頂への上りは急坂でしたが露岩も無くて特に問題なく上れました。 |
4時30分、出発。中央高速の甲府南ICを下りて約50分でJR身延線・市川本町駅の南にある「ひらしお源氏の館 (ジャンボ硯・墨、拓本、和紙、花火などの展示場)」横に「大門碑林公園・第一駐車場」を見つけ車を入れる。気温は1度。 |
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6時23分、駐車場横の舗装路を南に上り、中国風建物の間を抜けた先で「県立四尾連湖・自然公園登山道入口」標識を見つけ、林に進む。 10分ほどの上りで「四尾連湖5km→」標識通過し、緩い九十九折で杉林や混生林を登っていく。 |
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7時9分、「四尾連湖4km→」標識通過。尾根添いに西斜面を上る。途中、水飲み休憩して薄着になる。青空に僅かに流れ雲。西の山並みの背後から白く雪を纏った南アルプスの山々が姿を見せた。 尾根筋に出ると冷たい風に晒され、薄着になったのを後悔。暫く尾根を縫うようにして上ると前方の868mピークから左に進路の尾根筋が曲がっているのが見える。 |
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7時30分、標高800mあたりで「3km」標識を通過。 868mピークは北を巻き、次のピークに近づくと左の山頂を指して「展望台・あづまや・のろし台」標識。 このピークへは帰路に立ち寄ることにし、南を巻いてあづまや横を通過して西斜面を緩く下る。 |
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右に視界が広がる南斜面を等高線沿いに気持ちよく回り込みながら進む。 8時1分、山中にしては立派な鉄橋を渡る。 その先では登山道がロープ閉鎖され「沢に下りる」看板で一時、沢に下ろされたが、すぐに崩壊地先の登山道にガイドされた。 |
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8時17分、「四尾連峠」広場着。 現地には「文学碑公園」の標識。設置の進路表示板は「蛾ヶ岳」を目指す人には分かりにくいかったが、結局、「大畠山→」標識に従い、鎖の張られた幅広山道に進む。 8時43分、大畠山へ向かう幅広山道がロープ閉鎖され、「蛾ヶ岳」コースは右下へ分かれ、300mほど先で右下から「四尾連湖」からの山道が合流。 |
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北から晴れ上がり始めた。南に方向を代え、細尾根で次の山に移る。凍った山道が杖を跳ね返す。 9時1分、また痩尾根通過。山道に獣の掘り返し箇所が増え、猪らしい爪痕も残っていた。 「蛾ヶ岳」の山塊に取り付いたらしく、杉林の山腹を登り始める。500mほど前方右に峠地形が見え、高度差100mほどを上っていく。 |
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9時18分、小さな六地蔵の石碑がある「西肩峠」に到着。山頂から下りてきた中年登山者が「今日は良く見えますよ」と挨拶して交差。 左に折り返すようにして山頂を目指す。段差の少ない真っ直ぐな急坂を上る。寒波到来というのに山道に散る沢山のドングリの実が割れ、芽生えを開始していた。 |
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9時30分、石祠と古ぼけた「山梨百名山」標柱の立つ「蛾ヶ岳1279m」山頂に到着。 南東に薄雲を纏った「富士山」が大きく、北には甲府盆地先に「八ヶ岳」、その右に「茅ヶ岳」「瑞牆山」「金峰山」「甲武信岳」と、奥秩父の山々が並ぶ。 |
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西には「鳳凰三山」と雪の「白根三山」が並び、その手前にどっしりした「櫛形山」が鎮座。 市街地をはさんだ手前に火山湖のような「四尾連湖」が見える。 |
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山頂は北風が吹き抜け、あまりに寒いので南斜面に座って朝日を浴び、透き通るような色合いの富士山を眺めながらムスビを食べる。上空から完全に雲が消えた。 9時58分、下山開始。7分で「西方峠」を通過。 |
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11時15分、あづまや先の「のろし台→」標識を見て、立ち寄ることにしてピークを目指す。 11時25分、頂上には土盛り台上に太い木製の大筒が復元されていた。北方には蛾ヶ岳山頂と同じ景色が展開。ムスビを食べて下山再開。丸太階段で先に下り、すぐに往路と合流。 12時19分、大門碑林公園に戻る。中国風の立派な建造物が見られたが、「月曜日は休園日」看板で入れなかった。 12時22分、車に戻る。車はマイカーの1台のみ。 2時50分、無事帰宅。 |
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