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今年のスギ花粉飛散も最盛期になり、山歩きは暫く控えざるを得ないかと思っていたが・・・月曜・午前の雨は夕刻には上がり、翌・火曜日は朝から快晴との予報を聞いて・・・近場、短時間登降の山なら影響は少なかろうと急遽、丹沢の「不老山」を訪ねる計画が固まった。 ◇所要時間: 3時間20分 |
3時50分、出発。 国道246号線に出て西進し厚木、松田、山北を通過。清水橋を右折し丹沢湖の永歳橋先を左折し浅瀬を目指す。 6時過ぎ、浅瀬に到着し先着していた10台ほどの渓流釣り師の車の間に駐車。同着の釣師と挨拶すると3月1日から解禁だったと嬉しそう。 |
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6時14分、舗装路を西に出発。 気温は6度で冷たさは感じない。昨日は雨だったらしく路面には水が溜り、空気が湿っていて風は無く、今日はスギ花粉の心配は無さそう。 すぐに車止め柵を通過。危険を理由に自転車も通行止めにされていた。 浅瀬橋で大又沢を横切り世附川沿いに進む。 |
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6時28分、世附川に掛かる20mほどの吊橋袂に着く。橋横には「一人ずつ静かに渡って下さい」の注意看板。 吊橋は上下、左右に揺れる上、3枚の踏み板の隙間から下の渓流が見える。これではマロンは背負って渡ることになるかもと思いつつ、マロンの背後から励ましてみたら出足は躊躇したが、なんとか自力で渡りきり、山犬度が上がったと誉められる。 杉・檜林の中、昔からの峠道らしく適度な勾配の山道を登っていく。獣の臭いは多いらしく、マロンは左右の立ち木の間に一々頭を突っ込むので煩わしい。北斜面も通過したが残雪は見られなかった。 |
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6時50分、右下に沢を見て山斜面の巾狭道を登る。霧越しに太陽が輝き始めた。二つの小沢の間を登り、沢を木橋で渡る。 6時57分、沢から離れて山斜面を九十九折で登る。手入れされた杉林の中で水のみ休憩。 近くで囀る小鳥の鳴き声にマロンが敏感に反応する。間伐地を通過。林床に散乱する杉の小枝に付いた雄花はまだ緑色だった。沢筋に雪が見られた。 |
7時21分、舗装林道に出たところが「世附峠」。休憩場所横に4台ほど駐車余地あり。 北に視界が得られ、畦ヶ丸、加入道山、大室山が見えた。「湯殿山→」標識が尾根沿い西を指していた。 方向を東に代えて人工林を登ると、太陽の下に不老山の大きな山体がシルエットで姿を見せた。緩い勾配で檜林を上る。 |
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7時41分、富士山の見える地点。 道脇に手造りの解説板が立っていた。如何にも労作と感じられ、立ち止まって読んでみると・・・ |
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ここは不二見台です。 ここが最も華やぐのは、初夏六月上旬、山椒ばらが不老の山に咲き、ほととぎすがトランペットを高らかに奏で、残雪の富士が躍り出て壮大なオペラを演じる頃ですが・・・略。小会(会員2人 77と86才)は山の宝、山のいのちであるこれらの草花を守らんと老骨に不老の活を入れ鋭意、努力してきました。が、しかし、悲しいかな、次々と草花や花の大木までもが悪質な人に盗掘されています。・・・略・・・半開きのふくよかな白い花、匂うばかりの山のかぐや姫。持ち帰り、家で育てる。それはなりません。国民みんなのものです。山の一隅を照らすもの国の宝なり。 と書かれており、クマガイソウ、山芍薬、キンラン、ヒオウギ、フタリシズカなどの山野草が描かれていた。 |
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7時46分、勾配がきつくなり、落ち葉の下の雪が凍っていた。 7時55分、最後の分岐に到着。 南西に展望が利き富士山が良く見える。ここにも例の小会の労作手造り看板が立っていた。この山域が好きで分身のように感じられるくらい歩かれたお二人なのだろう。 富士の右下から雲が湧き上がっている。「山頂まで200m」標識に従い山頂を目指す。 |
8時、「不老山」山頂着。 昔あったテーブルは休憩イスに代わっていた。この山頂の小広場は檜林で取り囲まれ展望は無いので頭上の流れ雲を眺めながらムスビを食べる。わずかに南風。 8時11分、下山開始。 8時34分、世附峠に戻り下山続行。森の中に「カッカッカッカッ」と啄木鳥の連打音。 |
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9時11分、釣橋に戻る。朝に比べ、眼下に渓流が良くみえるせいかマロンは躊躇。やがて覚悟を決めたらしく無事、自力で通過。 全員、吊橋を渡り終え、橋脇の「夕滝200m→」標識を見て、フキノトウ探しを兼ねて滝見物に砂利林道を西に進む。世附川対岸に50mほどの落差の小滝を見る。フキノトウはまだ見つからなかった。空が晴れ、気温が上がり始めた。 9時23分、吊橋に戻り、浅瀬へ向かう。 |
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車止め柵に近づくと入漁料徴収小屋の老ビーグルが河原から上ってきてマロンに挨拶。 9時34分、車に戻る。 帰路は松田ICから町田ICまで東名高速を利用し11時10分、無事帰宅。 右図は当日のGPS軌跡 |
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