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小倉山1

お倉山の2

スギ花粉の影響の少なそうな山は??・・と手持ち資料を物色し、昨年3月の新聞に掲載された「みなみらんぼうの一歩二歩山歩 小倉山(山梨県)」を見つけた。 この山麓はザゼンソウの群生地として有名で、周回所要時間は3時間弱と書かれていた。・・・・では、今年のザゼンソウの様子は??とネット検索すると、

NEWS0702190301   <甲州市塩山平沢地区でザゼンソウが見頃に>

甲州市塩山の玉宮地区にはザゼン草の群生地があるがザゼンソウは例年より早く見頃を迎えている。例年3月中旬頃まで鑑賞できるが今年は少し早めに推移するかもしれない。入口は玉宮ざぜん草公園として整備され、休憩施設なども用意されている。甲州市のザゼンソウ群落地は自生の南限地。ザゼンソウは、サトイモ科の多年草で林間の湿地に生育、開花する際に発熱が起こることで知られている。

  との記事がヒット。これで上る山は「小倉山」に決定。

◇所要時間: 2時間17
◇難度(マロンとして): 易+▼+++難
◇マロンの日記:
 段差の無い歩き易い道でした。ザゼンソウ群落地の木道を避け、林道を歩けば犬連れでも楽しめるコースでした。電気柵の威力は??と、おとーさんが触っていましたが・・・??(電源が切られていたのか感電しませんでした。)

 

4時、出発。気温は11度で暖かい。

中央高速・勝沼ICを下り勝沼町を北上。更に県道207号線を北に進み、道脇の「玉宮ザゼンソウ公園→」看板にガイドされながら福生里の村を通過。

544分、「玉宮ザゼンソウ公園」の駐車場(20台程度駐車可)に一番乗りで到着。曇天のせいかまだ薄暗く、ユックリ出発準備。気温は6度に下がっていた。

552分、駐車場を出発。

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すぐ竹森川をコンクリート橋で渡る。

橋先の三差路の「←カタクリの道 船宮神社」と「ザゼンソウ 小倉山展望台↑」標識を見て、先ずはザゼンソウ見物だと檜林に進む。

558分、檜林に入りすぐ、「竹森のザゼンソウ」解説板に対面。

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 「ザゼンソウはサトイモ科(ザゼンソウ属)の多年草で山中の湿原帯に自生します。竹森の群生は本州の南限地とされており、山梨県の自然記念物に指定されています。名の由来は仏炎苞という覆いの中に小さい花が密集して咲く姿が僧が座禅をしているように見えることからです。また、幸福を呼ぶ縁起の良い花といわれています。開花するときに発熱し、自ら周囲の積雪を解かすため、早春にいち早く見ることが出来ます。 甲州市

の説明があり、薄暗いヒノキ林にセセラギが流れ、その林床にチョッと異様な雰囲気を醸すザゼンソウが群落していた。

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既に最盛期は過ぎた感じがするが、まだ見られる状況にあった。小沢に沿った木道で群落に近づいて見ることも出来る。
ザゼンソウの群生地周りは膝下の高さに3本の電線が張られ、「
感電注意、ザゼンソウ群生地内へのイノシシの侵入防止目的で通電中。電気柵には触れないでください。」の注意看板があった。マロンの紐を短く持ち、写真を撮りながら進む。

自然記念物 竹森のザゼンソウ  指定理由 ・・・これは大陸系の植物で、日本列島では裏日本から北海道にかけて分布し、表日本には少ない。このような植物が、本県の比較的標高の低いところに大規模に分布していることは非常に珍しい。   山梨県・甲州市」解説板もあった。

 

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613分、ザゼンソウ群生地を後にし「小倉山」を目指し、下草の無い枯れ林のような林を上る。少し荒れた感じのする斜面の樹種は落ち葉や幹から見て白樺、コナラ、ミズナラ、カラマツの混生林らしい。

621分、尾根筋の三分岐の峠に到着。「←上条峠」「小倉山展望台→」標識に従い、右の尾根に進む。

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相変わらず空は全面薄曇で太陽のありかもわからない。尾根途中で水のみ休憩。まわりのヒノキ林に雄花は全然見られなかった。尾根左の赤松林と右の緑のヒノキ林の間を登っていく。

 

 

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632分、山頂に二階建て・丸太組展望台のある「小倉山」山頂に到着。

マロンを中段に残し展望台上部に上ると、周りのヒノキの成長で視界は西方だけで、春霞と言うより黄砂に煙ったような景色が広がって見えた。

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643分、山頂を後に上条峠を目指す。

 

東の空に朧月夜のように霞んだ太陽が上り始めた。

 

650分、分岐を通過し、そのまま尾根筋で「上条峠」を目指す。小ピークに上ると前方に996mピークが姿を見せた。

656分、上りが始まった。この上りでも大きな段差は無く、マロンには歩き易い道。

75分、尾根筋を上りきって平坦な尾根道を進む。途中、水のみ休憩。996mピークの最高点がどこかは判らないまま下り始めた。

714分、小ピーク通過。進路前方に霞んで尖って見える山を地図で調べると柳沢ノ頭か鶏冠山らしい。目と鼻がムズ痒い。花粉と黄砂の影響らしい。

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724分、上条峠着。

南東に展望が利いて、林道がうねりながら眼下の村に下って見える。村落の先に大菩薩嶺らしい山が霞んでいた。

小休止後、「玉宮ザゼンソウ公園→」目指し、左に窪地を見ながら西に下る。このあたりも枯れ林のように全然、芽吹きが見られない。

やがて左の沢に水流が始まった。

 

 

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738分、右「平沢集落」、直進「ザゼンソウ 船宮神社」標識のある三分岐点。ザゼンソウ方向へ進み、流量の増えた沢を木橋で渡る。

744分、又、三分岐点。直進「ザゼンソウ」、右「船宮神社」標識。時間に余裕があるので船宮神社へ寄り道することにし、沢を渡って簡易舗装路に出て「←船宮神社」標識に従い進む。

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747分、古びたお宮横の「船宮神社の大ヒノキ」看板を見て、お宮後ろの大ヒノキに対面。  解説板には・・「山梨県指定天然記念物  規模は根回り7.1m、目通り2.6m、樹高約30m、・・・ヒノキの巨樹として、本県においては代表的なものである。山梨県教育委員会」・・とあったが、さほどの迫力は感じなかった。

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751分、お宮から駐車場へ向かう道の表示が見当たらない。先ずは鳥居先の草道に進んでみたが踏み跡が薄くなり、戻って簡易舗装路を下り、途中で分岐の川沿いの砂利道に進む。砂利道先は廃ドラム缶置き場で行き止まり。簡易舗装路に戻り川を越して先に進むと、道は駐車場とは違う方向に向かっている。仕方なく、お宮まで戻ることにする。

8時、お宮の鳥居先の草道を進む。消えかけた踏み跡が復活し小道になり、小沢沿いに続き5分ほど先で下山に使った山道に合流。

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木橋で沢を渡り、沢沿いに下ると竹藪の中。沢の左岸を下るべきだったが、強引に竹藪を抜け朝、最初に渡った橋横に出た。

89分、朝日が差し込み始めた駐車場に戻る。

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体力と時間に余裕があるので、ザゼンソウを撮りなおそうとザゼンソウ群生地に向かう。マロンは車に残す。

明るい森の中のザゼンソウ群落は異界の雰囲気を失っていた。

 

1127分、無事帰宅。

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