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次回のマロンの百山目は丹沢の蛭ヶ岳に決めた。マロンには結構厳しい行程になるため、今回はそのトレーニングと次回ルートの下見を兼ね、道志の「今倉山と二十六夜山」を訪ねることにした。 前日の雨で足元がヌカルむことを心配しながらも、蛭ヶ岳を週末に予定したので月曜の出発を決める。 ◇所要時間: 4時間10分 |
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5時10分、家を出る。天気の回復が少し遅れている様子で夜空の南半分はまだ雲に覆われていた。 |
道志の道(413号線)を西に走り、唐沢で都留に向う山越え道路に右折。標高を上げるに従い曇っていた空も青空に変わる。 4〜5km先の道坂トンネル出口右横に「今倉山、二十六夜山」登山ガイド標識類を見つけ、傍らの5〜6台の駐車スペースに車を置く。 7時、「今倉山登山口」より丸太階段を登る。葉を落とした木々の枝先に雫が光る。道脇の下笹が刈られていて、靴やズボンが濡れないのが有難い。濡れ落ち葉を踏みしめ登る。 |
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7時15分、トンネル上の尾根に出ると「←今倉山 御正体山→」の標識。下山者の為には「歩きタバコ禁止」標柱に「道坂トンネル→」の手書き文字のみ。朝日が差し込んできたが気温は3℃。尾根筋で「今倉山」に向う。 30分ほど登って振り返ると、雲海の上にボリュームのある御正体山を前景に富士山が姿を現す。更に直登しカラマツの林を通過。 山道前方30mを大鹿2頭が音を立てずに横切り消える。短足マロンはこれに気付かず、その場所に近づいてから臭いに気づいて目を輝かせ耳を立てて勇み立つ。山頂に近づくに従い樹種が増えてブナ、ミズナラの大木が見られるようになる。 |
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8時10分、T字路の交点にあたる「今倉山(1470.3m)」に登りつく。この辺りの最高点だが、左右の稜線に高低差が少なく山頂らしくない。「山梨百名山」標識も立っている。 南は木の間越しに富士山が綺麗だが、尾根北側の都留市は完全に雲海の下。マロンに水を飲ませて「二十六夜山」に向かう。 8時30分、わずか登り返すと「御座入山」の標識。地図の「西峰」らしい。すぐ先の一段小高い露岩に登ると見晴らしが良く小休止。 |
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8時37分、標高差で100mほど下りきった所にペン字で「赤岩15分 今倉山40分 県道へ40分」の標識。地図に「西ヶ原」と書かれた地点で1/25000地図記載の県道へ直接の下山路らしい。 私たちは赤岩への斜面を登る。 |
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8時54分、「松山(赤岩)標高1450m」に到着。360度の好展望地。 南に富士山、西に八ヶ岳、南アルプスがはっきり見える。眼下の街や道路の人工物は全て雲海に隠され、近くの高川山、九鬼山の山頂だけが湖に浮かぶ小島のよう。無風、快晴、朝日を浴びながらムスビを頬張り、ひと時を楽しむ。 9時5分、「二十六夜山60分→」標識に従い先に進む。 |
9時20分、標高差で100mほど下ったあとの30mほど上り返しのピーク通過。太陽を背に受けて、落葉しつくした林の中を気持ちよく下り続ける。 |
9時35分、右下に舗装林道が見え、山道脇に「注意: 林道工事の発破」の看板が立っていた。 9時37分、手すり付きの丸太階段を下ると立派な林道に出る。 林道を渡り、「二十六夜山20分→」標識に従い上り階段で二十六夜山に向かう。 背後から5分毎に発破らしい爆音を聞きながら尾根道を進む。 |
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9時53分、大きな「二十六夜山1297.3m」標識に迎えられた。雲に覆われ始めた富士山が御正体山を前景にして大きい。雲海に御正体山の影が映り、ゆっくり変化する。 「廿六夜」の石碑と名山案内看板が山頂を外して立てられていて、花の百名山としてはエイザンスミレの名が記されていた。 10時10分、下山開始。車の待つトンネル出口に向かう舗装林道をのんびり、長々と下る。 |
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11時、路肩に「←赤岩90分」標識を見つける。先ほどの「西ヶ原」への登り口らしい。その先で直ぐ県道に合流。 11時10分、車に戻る。天候に恵まれ、登山者に出逢わず、雲海も眺められ今日は静かで良い山行が出来た。 帰路途中、次回の蛭ヶ岳登山の為に、丹沢の林道先を確認して1時30分、無事帰宅。 |