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いよいよマロンの100山目。

●登山対象: マロンの最初の山が丹沢の「焼山」だったこと、又、おとーさんとおかーさんに山歩きの楽しさを教えてくれたのが丹沢だったことから、第100回・記念登山は丹沢の最高峰「蛭ヶ岳」に決まる。

 ●ルート: 「蛭ヶ岳」は以前、ユーシンや堂平まで車で入れたので比較的短時間で登頂できたが、その後のゲート設置で、何れのルートも時間がかかり、マロン連れの日帰り登山はかなり難しくなった。昔、おとーさんが登った「伝道→雷平→鬼ヶ岩ノ頭(→蛭ヶ岳)」コースが短距離なのだが、マロンには難しそうなので、一般登山道の中の最短時間で登れるルートを探す。

 

→結果: 99山目の帰路、青根から「八丁坂ノ頭」登山口まで林道を車で入れるのが確認でき、「登山口→八丁坂ノ頭→姫次→蛭ヶ岳」往復ルートに決定。

●実行日: 寒波の来る前、前回登山の筋力が低下しないうち、マロンの体調、天気予報などから金曜日の実施を決める。

 

所要時間:7時間15

難度(犬として):易+++▼+難

マロンの日記: このところ、山登りの回数が増えたのは山歩きシーズンになった為かと思っていたら、マロンに100山目をこなす体力をつけるためだったとのこと。・・・何とか無事に帰って来ることができました。

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430分、家を出る。国道413(道志みち)を走り、青野の東野バス停を左折。その先の三叉路では「登山道→」表示に従い、細い林道に進む。

獣対策のゲート先の林道路肩の「蛭ヶ岳8km→」標識から更に900mほど砂利林道を進み、「東海自然歩道→」、「←東野バス停  八丁坂の頭→」標識のある路肩(ギリギリ3台駐車可)に駐車。

登山者カード投函BOXがあるので記入・投函。「熊出没注意」看板があるので杖に鈴を付ける(平成10年に出たとのこと)

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625分、「八丁坂ノ頭」標識に従い、下枝が払われスッキリ伸びた杉・桧林の中に出発。突然、マロンが先行し鹿2頭が木立を走る。この調子なら「熊」はマロンに任せればよいのかも・・・?

尾根筋に上ると、前方から流水の音。沢は離れていて見えないが「小屋戸沢」らしい。これに沿った形で「八丁坂ノ頭」まで上ることになる。結構、キツイ上りが続く。

75分、一時的に傾斜が緩む。尾根の小ピークを山腹を巻いて登っていく。回りの赤松林にガスが流れてくる。
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14分、休憩テーブル地点に「八丁の頭1.36km 青根3.9km」 標識。マロンに水を飲ませ、再び急な斜面に向かう。

740分、やせ尾根を通過。左に黍殻山が姿を見せる。後方の道志側は雲海の下。
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10分、傾斜が緩み、幅広の笹尾根の中を進むようになる。

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813分、「←青根」「←焼山 姫次→」の分岐に到着。道標には手書きで「八丁坂の頭」と書かれていた。傍らに「マムシに注意」の看板。ここからは緩傾斜の幅広山道で「姫次」に向う。道はぬかるんでいて靴跡に混じって鹿の足跡も多い。

837分、左から榛ノ木丸からの山道が合流している。休憩テーブルや「カラマツのはなし」解説板が現われる。

 

842分、「姫次」に到着。折角の展望地ながら今日は曇って眺望なし。無風で気温は登りはじめから4℃で変わらず。「東海自然歩道」の解説板を見ながらムスビで中食。蛭ヶ岳へは笹に囲まれた狭い石ころ道を下る。鹿のフンが見られるようになり、遠くで鹿の鳴声。

857分、15m四方くらいの広場になっている「原小屋平」で小休止。「蛭ヶ岳2.5km 姫次0.7km」標識と「水場」標識がある。

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7年ほど前、キャンプの折、左の水場(78)に下りたが、今回は右にも新しい水場案内板(5)が立っていて、下から沢の音が聞こえた。マロンの頬にダニ発見。寒さに耐えて頑張っているダニの努力に免じて放免してやる。

99分、緩やかな起伏地形の「地蔵平」通過。「蛭ヶ岳2.1km 姫次1.1km」の標識あり。カラマツやミズナラの疎林を進む。ブナ林を下る。ヒメシャラやモミジの木が目立つ。

920分、緩やかに上りが始まる。前方はガスに隠されているが、山頂への標高差300mの上りが始まるらしい。

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925分、右側がザレている。5,6段の木製階段が次々と現れる。アセビだけが緑の葉を茂らせている。丸太階段を登る。

944分、植生保護看板のある木道を通過。

両脇には立ち入り防護柵も設置されている。その先では山道脇斜面の土の流出防止に網が懸けられていた。

 

955分、霧が深くなる。丸太や板階段、土嚢に守られた急坂をマロンのペースに合わせてゆっくり、着実に登る。

102分、「姫次2.9km 蛭ヶ岳0.4km」標識が霧の中に現われる。ダケカンバの白い幹だけが対面の山斜面の白い霧の中に浮ぶ。

105分、「姫次0.3km」標識があるが、山道は急角度で右上のガスの中に消えている。ザレタ崖横を登る。気温は変わらず4℃。

1022分、雲の中の「蛭ヶ岳」山頂(1672.7m)に登りつく。ガスで霞んだ山頂広場に人の気配は全然なし。

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何はともあれ、「マロンの百山登頂」の記念写真を撮っているとマロンが唸る。霧の中から黒犬が出てきた。

八丁坂ノ頭で交差した夫婦連れ登山者が教えてくれた「蛭ヶ岳の黒犬パル」だった。2匹は挨拶が終わると互いに気にしなくなる。

私達は赤飯ムスビ、マロンはパン少々で登頂を祝す。霧の中、展望は全く無い。無風なのだが気温は4℃。だんだん寒さを感じてくる。

1042分、寒々しい山頂を後に下山開始。僅かに小雨も感じる。下りはマロンも楽なようで好調に標高を下げる。地蔵平あたりから雲が薄くなってきた。

12時、姫次に戻る。少し太陽が覗いたのでムスビを食べながら展望を期待したがガスは動く様子がない。下山を継続。

140分、車に戻る。今日出あった登山者は6名。

330分、無事帰宅マロンの体から芥子粒サイズのダニ10匹ほどを除去。

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