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4年前、山中泊で和名倉山を訪ねた折、登山口にした奥多摩の三ノ瀬から「唐松尾山」に登ることにした。 ◇所要時間: 5時間43分 |
4時、出発。気温は7度。新旧の奥多摩街道を走り、古里で国道411号線・青梅街道(大菩薩ライン)に合流し奥多摩湖北岸を西に走る。丹波山村の先約8km地点の一ノ瀬川を通過した先で右折北上。 一ノ瀬高原キャンプ場前を通過し、舗装路が左に大きくカーブする地点の民家の庭先に入るように見える林道入口で「将監峠・雲取山・笠取山→」標識を確認の上、更に300mほど舗装路を上り、前回と同様にカーブ地点の空き地に車を置く。気温は−3度に低下。 |
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6時46分、登山口に向かって舗装路を下る。 「みはらし民宿」先の林道入口の古びた登山口標識は4年前と同じだったが、当時、設置されていた林道への進入防止丸太は外されていた。 砂利林道を300mほど進んで車の侵入禁止鎖を通過し、幅広林道を緩く上っていく。 7時15分、「牛王院平・登山口」標識の立つ分岐で林道と分かれ、「七ッ石尾根」に進む。尾根道は巾2尋ほどで両側は背丈ほどの笹原。 |
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少し上ると山道に残雪。このシーズンに雪を見るとは予想外で少し遅れて上る妻のところにマロンを伝令犬として走らせようと紐を外した途端、マロンは突然、前方に走って姿を消した。 1分ほどして森の中にかすかに熊鈴の音がしてマロンが戻る。上りを続けるうち、残雪量が増えて雪に鹿の足跡。 |
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尾根の東斜面に出て、朝日を浴びながら上るとまたマロンが森に消え、1分ほどで戻り水飲み休憩。マロンは鹿の臭いに惹かれているらしい。鳥猟犬種なのに困った奴だ。 8時6分、再び残雪が増え、地図に表示のない道が分岐。先行マロンの姿が見えないのでホイッスルで呼んで待つと2分ほどで上の道から戻ってきた。再発防止のためにマロンを紐付き犬にする。(山歩き同伴犬としては牧羊犬種を選択すべきだったのかも・・・) |
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勾配が緩み、表面が固まった雪道をザクザク進むと雪面に大小の鹿の足跡が残っていた。 8時15分、地図に記載の無い将監小屋方向からの山道が進路を交差。落葉を終え、裸になった唐松林の雪道を抜け、左前方に見える山に向かう。前方からの北風が冷たい。 8時28分、「将監峠」からの雪道が右から合流する地点に古びた「牛王院平 東京都水源林」標柱。北に向かう雪道は表面が凍って歩きづらい。 |
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8時36分、左「←唐松尾山」、右「和名倉山→」標識の三叉路。現地名は「山ノ神土」。標識に従い、左の尾根道に進んだが、じきに尾根の南斜面を辿るようになった。 巾狭の山腹道は岩混じりで、雪が付いているので紐付きマロンに引っ張られると歩きづらい。 |
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8時47分、沢筋が激しく崩壊している箇所は九十九折で上部に逃げる道に上って通過。 朝日の差し込む場所を見つけ、ミカンを食べながら小休止。木立越し南に富士山が見えた。山頂まで残り高度は170mだと、気を引き締めて山腹での上りを再開。 |
9時18分、手作りの「←笠取山・唐松尾山」標識が右後ろの尾根を指示し、戻る方向に「西御殿岩15分→」と書かれた標識が立っていた。尾根方向には僅かな踏み跡も見られたので・・・???。 標識板を反時計周りに90度回転させたら西が「唐松尾山」方向に、右後ろの尾根方向が「展望が良い」と地図に注記された「西御殿岩」方向に合致。納得して山腹の荒れ道を西に進む。 |
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9時23分、崩れた沢筋を横断すると傾斜が緩み歩き易くなってきた。尾根先を回り込むと前方に「唐松尾山」が大きな山体を見せた。 9時30分、山腹斜面に立ち木が減り林床の熊笹が増え始めた。南に視界が開けて富士山、遥か西には雪を付けた連山が望めた。山腹から尾根に合流すると北風が冷たい。木立の中の雪斜面を登る。 |
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9時38分、傍らの木に手造りの「唐松尾山」の小標識が付けられた「唐松尾山2109.2m」山頂に到着。 山頂は10cmほどの積雪で周りは葉を縮らせたシャクナゲや針葉樹が繁茂し見晴らしは得られなかった。 ムスビを食べながら北に延びる尾根先に少し進んでみたが、見晴しは得られず山頂に戻る。 |
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9時49分、安全のため、マロンの紐を外して「後へ!!」と厳命し、下山開始。 日当たりの良い場所の雪は解けて、泥濘気味。獣の臭いがするのか、マロンは熊笹の中を走り回っている。 10時28分、「西御殿岩15分→」標識箇所に戻る。標識の指示方向は笹の雪道なので立ち寄るのは諦めて下山継続。 |
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大きな崩壊箇所上部でムスビを食べながら小休止。既に雪が解け始めて露岩の山腹道も歩き易くなってきた。 10時57分、「和名倉山」への分岐通過。下山は楽だ。すぐに「山ノ神土」通過。続けて「三ノ瀬」と「将監峠」の分岐を通過し、唐松林を南に下る。 |
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雪の無い唐松林まで下りてムスビを食べながら小休止。 11時56分、林道に合流。 3時20分、無事帰宅。 右図は当日のGPS軌跡。 |
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