|
初冬シーズンに適した山が見つからず、山中湖北の「杓子山」再訪を決めた。6年前、初代マロンとは西側コースで上ったので、今回は南からのコースを採用。 冬山になったので車のタイヤもスタッドレスに替え、ザックには軽アイゼン、ホカロン、耳隠しを常備し、マロンには750gの備品をつめた新造の犬ザックを背負わせることにした。 ◇所要時間: 5時間14分 |
|
4時50分、出発。 八王子ICから中央高速に乗り、河口湖ICを降りて左折。国道138号線を2kmほど走り「富士道」に左折し、1.5kmほど先で県道717号線に右折。 トンネル通過先300mを左折し2つ目の3分岐の「←鳥居地峠」標識地点を左折し砂利林道に入る (最初の三分岐の「←高座山」標識ルートは登山者コースで車は×) 。 ゲート手前の「鳥居地峠」に到着すると周りの木々は雪に覆われていた。 |
|
|
7時6分、「高座山→」標識に従い、砂利林道を東に出発。気温は-5度だがホカロンを入れた手袋で暖かい。 林道の雪道には新しいタイヤ跡と靴跡。快晴の朝空にはまだ半月が残っていた。 林道のカーブ地点の「←これより杓子山登山コース」標識に従い山道に入る。落葉を終えた小潅木の枝先まで雪が付いて、朝日に煌くので美しい。 白い林を20分も登ると前方に青空をバックにして「高座山」が形良く姿を見せ、背後には雪の富士山が大きい。 |
|
|
7時30分、「高座山」への上り開始。10分ほど登ってヤッケとフリースを脱ぎ水飲み休憩。雪道には兎と小獣の足跡。軽アイゼンを付ける。 息を荒くして雪道を上る。僅かな積雪だが滑るので結構負担に感じる。 8cmほどの二つ並びの獣の足跡を見つけ・・??。 |
|
|
8時10分、地図の45分コースを1時間も掛けて雪の「高座山」に到着。目指す「杓子山」は青空をバックに北東に聳えて見えた。一息ついてマロンをフリーにして雪の林に下る。 8時33分、高圧線鉄塔下で山道が二分岐。右の道に姿を消した先行マロンを呼び戻し、「←杓子山」標識に従い尾根筋に進む。 |
|
|
雪の付いた露岩とブッシュの中をアップダウンしながら痩せ尾根を東に進む。雪は前日のものらしく、5cmほど積もっていた。 8時57分、高度30mほどの急坂を下り、「大権首峠」で小休止後、砂利林道を先に進む。この林道にも新しい車の轍が残っていた。 |
|
|
9時18分、「ハンググライダー出発場」に着くと東〜南に視界が開け、5合目以下にも薄い雪を纏った富士山が姿を見せた。横の斜面上では男が富士にカメラを向けていた。 林道終端から松林の山道に進む。僅かな雪なのに歩きにくい。杓子山の南斜面を大きく折り返しながら登る。 |
|
9時49分、雪に覆われた「杓子山 1598m」に到着。山頂には三等三角点、石祠、休憩テーブル、それに以前には見なかった洒落た鐘も設置されていた。南西に雪の富士山が大きく聳える。 |
|
先ずは二代目マロンを入れて記念撮影。上りの所要時間が地図で1時間55分のところを2時間43分も掛かったので、今日はここまでと決め、ムスビを食べながら景色を楽しむ。 西には甲斐駒〜北岳〜塩見岳〜赤石岳と雪を付けた南アルプスの連山が望め、南には山中湖も。頭上の青空は紺碧。山頂の雪面には靴跡に混じって兎の足跡も見られた。 |
|
10時8分、山頂の雰囲気を堪能し下山開始。ハンググライダー出発地点では登ってきた3人の登山者と交差。 |
11時39分、「高座山」から下山再開。靴の踏跡に従って下りを開始すると朝日で雪解けの始まった急斜面はテカテカしてヌルヌル。 裸地のコースはアイゼンを付けていても滑って下れず、脇の枯れ草の中に逃げて下ると妻が「道は右では?」と言う。右に5mほどブッシュを横切ってみたが、それらしい道は見当たらないので戻り、ヌルヌル・テカテカ道を草やブッシュに掴りながら細心の注意で下る。フリーのマロンは余裕で急斜面を歩き回っていた。 |
||
|
11時42分、見晴しの利く平坦地まで下り、西に見える「高座山」への稜線は「(裸木に雪が付いて)桜並木の様だ」などと話しながら先行者の靴跡をトレースして好調に下りながらGPS画面を見ると・・・ あのヌルヌル急斜面をどう登り返せば・・と心配したが、幸い、急斜面手前に山腹をトラバースする雪道を見つけ、これに進む。 |
|
11時49分、往路に無事合流。 14時、無事帰宅。 |
右は当日のGPS軌跡。 <ミスコースの反省> 数回前の山行後、妻が「初代マロンとの山行では私が先頭で歩けたのに、二代目マロンになってからはいつも後追い状態なので、どんな山やコースを歩いたのか記憶に残らない」とこぼしたので、その後からは、事前作成の「国土地理院のコマ地図」と「ルート断面図」は妻に渡し、私はGPSでコース判断することにした。・・が、GPSの操作ミス、不調、読み取りミスなどの理由でコースミスするケースが続いたので、次回からは私も以前のように両図とGPSを共に持つことにした。 |
|