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前夜、急に思い立ち翌日の金曜日、奥多摩の川乗山をマロン連れで訪ねることにした。 5年ほど前に奥多摩駅近くの安寺沢登山道から大仁田山経由で登ったことがあり、結構疲れた記憶がある。 今回はマロンの為に所要時間の短い大丹波川沿いの林道の途中から登るコース(「クルマで出かける山歩き…実業之日本社」の紹介ルート)を採ることにした。 ◇所要時間: 5時間15分 ◇難度(犬として): 易++▼++難 ◇マロンの日記: 頂上付近は歩きやすくて景色の良い山でした。 |
4時40分、暗い中、家を出る。野猿街道、16号線、吉野街道と走り、吉野梅林先の川井駅横に出て、大丹波川沿いの道を北上。 舗装路が砂利道に変わる。暫く進むと「林道工事のため通行止め」の看板が道路をふさぐ。通行止め看板横に「川乗山への登山者は左斜面の山道に進め」の表示。看板前の5〜6台駐車できそうな空き地に車を置き身支度を整える。すでにあたりは薄明るくなりライトなしでも行動に不自由しない。 |
6時30分、登山開始。杉林に入ると急な下り。水辺まで下りきると大丹波川沿いに緩やかな登りが始まる。 丸太橋が要所要所に設置されている。マロンは後ろ足を丸太の隙間に頻繁に滑り落し大苦戦。見かねて隙間のある丸太橋は抱き抱えて渡してやる。 6時57分、「東京都水道水源」看板横に「獅子口小屋、川乗山」「曲ヶ谷沢、北峰をへて川乗山へ」の看板と分岐路あり。私たちは獅子口小屋に向かう。 |
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沢沿いの山道はシャープエッジの割岩が多く、マロンの足にキビしい。丸木橋で沢を何回も渡り返しながら登りを続ける。 7時35分、右手の沢に黒ビニールに覆われた「わさび田」が現れ始めた。 |
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7時52分、少し開けた広場に「獅子口小屋跡」の標識が立っていた。ザックをおろして小休止。 8時3分、「横ヶ谷平」に向かってスタート。丸太階段での勾配がきつくなる。鹿のフンが落ちているがマロンは気にせず登りつづける。 北斜面のせいか空気が冷たく霜柱が立っていた。 |
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8時32分、急な山道を「横ヶ谷平」らしい尾根に登りつく。その尾根筋にはよく整備された幅広の道が川乗山に向かっていた。 8時45分、鳩ノ巣駅からの山道が左手から合流。ダテカンバの幹に朝日があたり白く輝き美しい。 8時57分、無人の小屋前を通過。 |
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9時2分、川乗山山頂に到着。 風はなく冬の青空は冷たく澄みわたっていた。陽だまりでコンビに弁当を取り出すとマロンは飢えた狼に変身。 9時30分、無人の山頂の眺めを十分楽しみ、下山開始。 |
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9時46分、「横ヶ谷平」の三叉路に戻るが帰路はここを直進し踊平経由ルートを使うことにする。この尾根道は日当たりと眺めが良く楽しく歩ける。12月末なのに小鳥が数種類鳴き交わしていた。 10時3分、林道工事現場が眼前に近づいたあたりでやっと「大丹波方面」の標識に遭遇。道標に従い右手の急斜面を下る。この山道は、落ち葉でルートがはっきりしないが、木の枝の赤ビニールマークがしっかりとガイドしてくれた。 |
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「獅子口小屋跡」を通過すると、冷たそうなわさび田に老人が一人。挨拶するとわさびの収穫とのこと。 このあたりから再び丸木橋が頻繁に現れる。あまり数が多いので数えながら下ったら、駐車地点までに優に30は超していた。 11時45分、車に戻る。今日出会った登山者は2人のみ。静かでいい山歩きが出来た。 |
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マロンは丸木橋渡りでは弱点をさらしたが、疲れは見せず最後まで元気に歩いた。 朝の往路と同じルートで2時頃に無事帰宅。 |
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