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天気予報が好転し、明日は晴れと予報。おとーさんは新調登山靴を早く馴らしたく、どこかへ登ろうと言い出す。 以前、練馬のEさんから紹介された黒川鶏冠山が手元のガイド書にも紹介されており、4.5時間との所要時間も頃合とマロンの55番目の山に決める。 ◇所要時間: 4時間3分 |
4時過ぎ、マロンの朝散歩を済ませて、車で家を出る。マロンも早出山行に慣れ、車内で左程興奮しなくなった。 先週、中央高速道の集中工事と事故渋滞で痛い目にあったので、今回は国道20号の上野原から県道33号線に入り、続いて18号腺で小菅先の青梅街道に抜けるコースを試すことにした。 地図上で鶏冠山への最短コースに見えたこのコースは実際走ってみると3箇所も山越えがあり、結構時間がかかって7時30分にやっとSK落合キャンプ場先の旧国道の駐車スペース( 30台程度は駐車可)に到着。 出発準備を整え、駐車場風景を記録に残そうとカメラを探したらケースのみ。デジカメは家に置忘れたらしい。記録無しでの山行は淋しく、使い捨てカメラの購入を思いつき、車でコンビニ店を探すことにする。 |
結局、今きた道を10km戻って、雑貨店でこれを見つけ駐車場に戻る。 8時25分、改めて鶏冠山に向かう。車道を西に100mほど進み、最初の舗装左折路を下る。橋を渡り廃校脇の2軒ほど人家を過ぎると道はすぐに山に続くがガイド書通り道標は全然ない。 |
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8時34分、木の幹に小さな板の「鶏冠山→」標識を見つけ、一安心。 すっかり落葉し、空が透けて見える雑木林の山道を南に登る。このシーズンになっても沢の谷間に苔の緑が美しい。黄褐色のカラマツ落葉の道はマロンの足にも優しそう。 8時48分、沢から離れる。昨夜は雨だつたのか、濡れた落ち葉を踏んで尾根沿いの山腹の山道を登っていく。昨夜は雪が降ったのか倒木の幹に雪が残っていた。 |
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9時20分、「鶏冠山への近道」と「横手山峠へ」と書かれた小さな表示板の置かれた十字路分岐に着く。各ポイントへの所要時間は「鶏冠山40分、横手峠15分、柳沢峠1時間30分、落合35分」と書かれていた。私たちは「横手峠へ」ルートへ進む。 9時35分、上り詰めた所が横手峠。柳沢峠への分岐で「東京都水道源林」の柱標識が立っていた。ここの沢水は多摩川に続いているので、やがては我家の蛇口から流出す水になるのかも。 黄葉したカラマツの枝越しに雪の富士山と形の良い大菩薩嶺が姿を見せる。峠からは真東に方向を変えて太陽を浴びながら山腹の山道を登っていく。 |
10時12分、三叉路に出る。小表示板が折り返しでの西方向に「見晴台」、北方向に「黒川鶏冠山」の表示。先ずは見晴台に向う。 300mほど細尾根の林を進むと小さな岩山の見晴台に到着。四方に見事な展望があり、南に形の良い大菩薩嶺、その右に富士山、西に南アルプス、背後に奥秩父の山々が連なる。 しばし展望を楽しみ先ほどの分岐に戻り「鶏冠山」に向う。ここの標識には「鶏冠黒川山」と書かれていて、黒川山がどの地点かハッキリしない。 |
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10時30分、下山路に予定している「落合への分岐」看板を通過し岩山に向かう。 10時38分、木立の中に岩の急登路が現れる。上り口の小看板に「左に巻道あり」と書かれていたが、マロンを急坂にけしかけてみる。途中まで跳ねて登ったマロンは途中で自信を無くしておとーさんに助けを求める。 全員、岩峰上に登り着いたが「鶏冠山」の標識が見当たらない。ガイド地図を見直すと頂上はこれを先に下り、岩峰の細尾根を越したその先らしいことが分かる。木立の中の岩稜細尾根を慎重に前進。 |
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10時46分、鶏冠山(1716m)山頂に到着。 山梨百名山の柱標識先の岩上に鶏冠山神社の小社。そこに登ると足下は切り立った岩峰。展望も見事。青空に白く飛行機雲が伸びていく。景色を楽しみながら昼食を始めるとマロンが存在を主張。薄味のたべものはマロンの腹に収まった。 11時10分、下山開始。帰りは先ほどの岩峰は敬遠して山腹の巻道で慎重に下る。 |
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11時19分、往路と分かれて「落合方面」への分岐を右折。北斜面になった途端、山腹の登山道に雪が残っている。マロンがこれに喜こび、寝転んで滑り始めて危うく谷底に落ちかける。 さらに進むうち、雪の上に大きな獣の足跡が続いている。・・・熊の足跡?。急いで鈴を取り出し鳴らして歩く。 11時45分、横手峠の分岐で朝の往路に戻り、これを辿り下る。沢横を歩くあたりで鹿が1匹跳ねて消える。 |
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12時28分、車に戻る。今日は登山者には一人も出会ず、落ち着いた山登りが楽しめた。 帰路は国道411号線を使う。青梅街道沿いの紅葉を楽しみながら車を走らせていたらラジオが「昨晩、雲取山に初雪」と放送していた。福生市経由で20号線に向かい、3時20分に無事帰宅。 |
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