所要時間: 6時間25
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記: 長時間の歩きは疲れましたが、岩や段差が少なくて短足マロンには歩きやすい道でした。山頂では雪で遊べたし、下山途中では沢にも入れて楽しかった。

 

3時半に起きてマロンに朝食を与えてみたが、寝ぼけマロンは鼻で突付くのみ。マロンの朝散歩は軽く済ませて4時には家を出る。今回はネット購入して車に取り付けたばかりのカーナビを試しながら先週の鶏冠山の帰路と同じコースで奥多摩を目指す。

630分、青梅街道の「三条の湯」入り口地点もカーナビは的確にガイド。指示どおり右折し未舗装の林道を進む。カーナビは優しいおねーさんの声で「そのまま道なりに進んでください」と続けて指示する。

今回は6年ほど前に駐車した場所より400mほど手前で進入禁止柵に遮られ、道端に空きスペースを見つけて車をとめる。既に5台ほど駐車していて、駐車余地は少なかった。

 

640分、すっきり晴れ上がった空に気をよくして先ずは砂利道を進む。進入禁止理由は右崖からの落石防止工事の為らしい。

649分、「東京水道水源地」標識や雲取山案内板の立つ本来の林道終点を通過。小橋を渡り「三条の湯 雲取山方面」標識に従い三条沢を左下に見ながら山斜面の山道で「三条の湯」に向う。

三条の滝辺りには「三条の谷広葉樹林」の看板が立てられていてカツラやシオジ等々の「樹名板」が付けられている。広葉樹は殆ど落葉していて樹種の特徴がはっきりしない。透けて見える空の青さに残っている紅葉が目立つ。

 

三条沢を山女橋で渡り、「三条の湯」に登り付く。56人の若者登山者が私たちと逆方向に出発するところで、マロンを見つけ代わる代わる頭を撫でてくれた。マロンは結構満足顔。

719分、「三条の湯」建物前を通って「雲取山へ」へ向う。丸太の木橋をマロンは躊躇せずに渡っていく。

 

737分、青岩鍾乳洞への分岐で小休止。(ここは昔の登山時、30分かけて鍾乳洞を見に行ったが鉄格子で閉鎖されていて悔しい思いが残った分岐地点。)

この先は殆ど落葉して日当たりの良くなった林の東斜面中腹に付けられた山道を緩やかに登っていく。

8時、林を抜け出ると展望を得るためか数本の大木が切られた跡が残る見晴らしの良い尾根に出る。小休止するとマロンは陽だまりに伏せして休む。

 

815分、岩の尾根を回りこむ。右方に頂上が白くなった雲取山が望める。この先はゴツゴツした岩の登山道になる。

833分、沢筋の岩の間から流れ出ている水をマロンに飲ませる。標高1600mあたりから道脇に霜柱が見られるようになった。

846分、斜面の中腹の細い登山道に太い丸太の橋。マロンは一寸躊躇したが自力で通過。

 

 

山頂が白い雲取山が近づいてくる。23月頃、丹沢の1500m以上で時たま見られる霧氷に似ているが、このシーズンに霧氷とも思えず残雪かと考えながら前進。山道は傾斜が無くなり前進の効率が上がる。

921分、三条ダルミに到着。休憩テーブルと雲取山・三条の湯・飛隆山への分岐標識がある。山頂の霧氷らしいものが気になって、休まずに最後の登りに入る。

葉を落としたカラマツ林の下、一面に低い笹の生えた南西の急斜面を登る。気温が低下してきて所々に霜柱が立っている。北斜面には残雪が見られる。一段背の高い嶽カンバの枝先が真っ白。霧氷に間違いない。登山者が一人下りて来て、「良い時間に登ってきましたね。山上の霧氷にも間に合いますよ。」と挨拶してくれた。

102分、斜面を上り詰め、先ずは避難小屋先の雲取山(2017.1m)頂上に行く。山上周りの嶽カンバの枝先はビッシリと霧氷に覆われ、紺碧の空をバックに朝の太陽で純白に輝いていた。予想外の景色に遭遇し思わず歓声をあげる。

 

南の雲の上に富士山。南アルプスの雪の山々もハッキリ同定できる。

誰もいない山頂でマロンに急かされての慌しい食事を摂る。太陽で気温が上がり始めたか、霧氷が一斉に散り始め、朝日を反射してきらめく。

食事が終わればマロンは避難小屋陰の残雪の上を転がって遊ぶ。2人の登山者と出会う。

1032分、下山開始。山頂近くの急斜面で3人の登山者と交差。

1052分、三条ダルミ通過。裸斜面の下をマロンが注視。視線の先を辿ると斜面50mほど下をマロンと同サイズの黒い獣が笹の中に走って消えた。

 

「下りは楽だね」といいながら好調に下る。小休止時、マロンが伏せして休むようになった。体力はまだマロンが最下位を立証。30分ごとに小休止をとってやる。

下りるに従い落葉林の中に僅かに残ったモミジが色づいた葉を残し青空に美しく映える。

15分、車に戻る。

帰路はワザとカーナビ指示に逆らったりして機能を試しながら走る。指示ルートを外すとおねーさんが「リルートします」と言って直ぐに対応してくれるので非常に便利。マロンの百名山でもこれから大いに活用できそう。

355分、無事帰宅。

昨日は「しし座流星群」、今日は思いがけず時期外れの「霧氷」を見ることが出来て非常に満足。

  雲取山・2