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前回は「那須岳」と「筑波山」に登り、やはり百名山は良い山だと実感。・・・で、今回は入梅前の好天を選び、奥秩父の「金峰山」にマロンを誘うことにした。金峰山は7年前の4月、瑞牆山荘側より積雪を踏み苦労して登ったが、今回はマロンの体力を考え、標高差の少ない大弛峠から登ることにした。 ◇所要時間: 4時間45分 |
3時40分、家を出る。中央高速を勝沼ICで下り、塩山市街経由で峰越林道川上・牧丘線に進む。 |
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以前は凸凹に荒れて普通車の進入を拒んでいた峰越林道は舗装工事が8割位進んでいて、今回は快適に大弛峠まで上ることが出来た。峠には早くも20台位が駐車していた。 6時25分、歩き始める。青空3分雲7分といった空模様。「金峰山3.6km」標識に従いコメツガの林に入る。 |
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密生したコメツガ林の中は日光が遮られていてコケ類も生長している。最初の僅かな上りの後は緩やかな山道が続く。コメツガがまばらな個所では真南に富士山が姿を見せる。 6時55分、窪地に下りた所が朝日峠。標識は「朝日岳30分 大弛峠30分」。湿った土を突き破ってコバイケイ草が元気に顔を見せている。この先から上りが始まる。 7時20分、林から抜け出ると岩場。カメラマンが富士山にカメラを向けていた。南アルプスも展望できる。この先は急な上り。 |
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7時32分、朝日岳(2581m)に到着。山頂西側が切れ落ちているので正面に鉄山から金峰山が連なって見え、金峰山にはトレードマークの五丈岩。小休止しながら展望を楽しむ。ここからは急なガレの下りとなる。 下りきると再び密生したコメツガやダケカンバの林に入る。林の下にはまだ雪が残っていた。 7時46分、一帯のコメツガが枯れていて一時、前方に五丈岩が姿を見せる。更に林の中を下る。 7時53分、緩い上りが始まる。倒れた道標地点で山道が分岐している。じきに合流する道と推測し、犬連れなので薄い踏み跡の方に進む。緩い上りが続くうち、山道が獣道のようになってきた。 |
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8時3分、シャクナゲの木に囲まれた四畳半ほどのピークに、「鉄山」と彫られた壊れた道標のカケラが置かれていた。鉄山は巻き道で通過するつもりだったのにと反省。巻き道の先に向かう踏み跡を見つけ先に進む。 8時13分、巻き道に復帰。 8時30分、林を抜け出しゴロゴロした岩斜面を登る。 背丈の低いハイマツの上に眺望が利きはじめる。登りつめた所がサイの河原。沢山のケルンやコケモモ、丈の低い黄花シャクナゲに出迎えられた。 |
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右前方には八ヶ岳と瑞牆山、進路前方には大岩の重なる露岩地帯の先に「金峰山」山頂。 その横に五丈岩も見える。 マロンをリードで岩の隙間に落ちないようガイドしてやると大岩の露岩地帯を必死の形相で進む。 8時45分、「金峰山」山頂(2598m)に到着。先着登山者が7人ほど。 |
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狭い山頂で足元に注意しながら記念写真を撮る。 平地で休もうと五丈岩に向かうが50mほどの露岩帯は大岩が積み重なり、マロンでは隙間に落ち込みかねないので抱き上げて前進し、平地に無事到着。 9時、7年前より一段と大きく見える五丈岩を前にしてムスビで中食。 五丈岩に登頂トライしたが2/3地点で撃退させられた。 |
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9時10分、下山開始。 帰路は再び山頂通過を余儀なくさせられるので、安全を考えてマロンはバックに入れて露岩地帯を通過。サイの河原で犬連れ夫婦登山者に出遭う。向こうの犬は北岳や鳥海山にも登ったと云っていた。 10時10分、朝日岳を通過。振り返ると金峰山が大きい。南には雲が湧き、富士山は雲の中。 10時36分、朝日峠で小休止。コメツガ原生林を通過中、マロンが急に立ち止まり道脇の臭いを嗅ぐ。視点の低いマロンには見えないが、岩の後ろに丸い耳のナキウサギみたいな可愛い小動物が動いていた。 |
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(帰宅後、ナキウサギ生息域は北海道だけ、また別資料で大弛峠にヤマネが生息の記事を見つけ、写真からヤマネだったと確信)。 その先ではマロンがコメツガ林の中に残雪を見つけ、転がって体を冷やす。 11時10分、車に戻る。40台ほどの駐車スペースは満杯だった。 今日は平日ながら40人くらいの登山者と交差。 帰路、峰越林道は5ヶ所ほどで土木作業していたが停滞無く通過させてもらえた。大月ICから中央高速に乗り、2時過ぎには無事帰宅。マロンの耳に大きなダニを2匹見つけた。 |
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