◇所要時間: 3時間10

◇難度(犬として): 易+▼+++難

◇マロンの日記: キャンプ場の先は急坂でしたが、大きな段差はなくて歩きやすい道でした。

今年も梅雨シーズンが近づいてきた。

昨秋の「マロンと東北百名山に登る」計画は不安定な天候のため、「蔵王と月山」の2山だけになったが、初夏が近づくと「マロンの東北百名山の旅」が再び我が家の話題にのぼるようになった。

東北地方に三日続きの晴天予報が出ればいつでも出発できるようにメンバーの体力・体調維持のため、機会を逃さず近場の山を歩くことにした。

・・・・今週も天気が崩れるらしい。その前に1山、歩いておこうと、富士山の眺めの良い「菰釣山」をターゲットに決める。

 

4時過ぎ、いつものように起き次第で家を後にする。5月も下旬になると4時を過ぎると結構明るい。

道志の道(413号線)を白井平で左に折れて、スカイバレーキャンプ場を目指す。他のキャンプ場に車を留めてしまい、登山口を見つけられずチョットあせる。

再度、車で走り、見落とした看板を見つけ、無人のスカイバレーキャンプ場のトイレ横に車をとめる。

 6時、登山準備を整えスタート。菰釣山への標識がまったく見当たらず、地図を頼りに沢沿いにキャンプ場の奥に進む。

620分、キャンプ場を抜け、沢横の山道を登っていくが、相変わらずどこにも標識がない。

630分、斜面に置かれていた三角形の波板に手書きの「菰釣山」の文字を見つけ安心。このルートは一般登山者のルートではないらしい。

635分、赤黒い標識に「東海自然歩道75分 王様ロッジ15分」の記載。キャンパー用の標識らしい。

この辺りから急傾斜の明るい赤松林となる。フタリシズカ、マムシ草、チゴユリが咲いている。柔らかな黒い土は足に優しく、マロンは匂いを嗅いだりして元気に走る。

 

650分、檜林の上りで見晴らしの利く尾根に出る。後ろに御正体山や道志の道がのぞめる。カラマツの若葉がさわやか。

73分、「前の岳(1230m)」に登りつく。一面のテンニン草に混じり、マルバダケブキ見られる。

717分、「東海自然歩道30分 スカイバレーキャンプ場50分」の標識。檜の暗い林を抜けるとブナと笹の林となる。マロンは笹薮に入ると視界はほとんど無い。

732分、東海自然歩道の通過している尾根に出た所が「ブナの丸」。道標には「城ケ尾峠4.5km 菰釣山0.7km 高指山6.7km」。尾根を乗り越してガスが流れ込んでくる。霧の中に三つ葉ツツジが美しい。傾斜がキツクなる。

750分、ピークを通過し少し下ってガスの中での最後の登り。

 

754分、満開のツツジの下を抜けて菰釣山山頂(1370m)に到着。

山上の標識は「高指山7.4km 山伏峠5.6km 城が尾峠3.8km」。正面に見えるはずの富士山は今日はガスの中。狭い山頂にはテーブルと東海自然歩道の案内図がある。

マロンにパンを与えながら、富士山の出現を待ったが、ガスの中から富士山麓の自衛隊の実弾演習らしいにぶい炸裂音が続くのみ。僅かな雲の途切れに近くの権現山がチラリとのぞく。

 

812分、ガスが濃くなり諦めて下山を決める。

918分、キャンプ場近くの沢でマロンの水遊びに付き合う。

930分、車に戻るとキャンプ場の管理員らしい人に「車を勝手に止めないで」と注意された。駐車場所がスカイバレーの私有地だったらしい。

 

1145分、帰宅。登山具を片付ける間もなく、雷と土砂降り雨が襲来。山で降られなくてラッキー。

マロンはダニを100匹以上取ってから体を洗ってやったが、再度見直すと15匹ほど残っていた。丹沢はあまり踏まれていない山道は避けたほうが良さそう。

  山・2