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残暑の季節ながらマロンの早朝の散歩に秋風を感じる日も混じる。国師ヶ岳登山から13日。そろそろ体が鈍ってきたなと おとーさん。・・・で、ガイド書からおかーさんが選んだ山は「小楢山」。 「小楢山」・・・(登山口の解説板より) ◇所要時間: 3時間30分 |
3時55分、雲間に三日月を眺めながら家を後にする。 |
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前回の国師ヶ岳と同じコースで塩山市から焼山林道に入り、焼山峠の駐車場に車を停める。標高1525mの駐車場には先客の車が1台。 6時20分、「小楢山まで約80分」標識を確認して焼山峠を出発。 気温は19℃程度。 |
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登山口先の子授け地蔵の周りにお礼に持ち込まれた小地蔵が数十体。 朝の太陽に向かい、緩やかな上り下りで草原を進む。朝露でズボンが濡れる。じきに夫婦連れ登山者を追い抜く。ススキに混じってハギ、ツリフネ草、キンミズヒキ、ヒヨドリ草が花を見せる。 6時35分、左手下に林道が近寄る。この先で山道が二手に分かれている。私たちは山に登る道を選んだが、その先でじきに合流。アキノキリンソウが元気。 |
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6時55分、新道と旧道に分岐。往路は新道、帰りは旧道を試すことにして斜面を登る。 7時、小ピークを登りきると背後に展望が広がる。マルバダケブキの黄花やワレモコウが目に付く。 7時15分、「小楢山」と「小楢峠」への分岐地点に「一杯水」の標識。チョロチョロの流水があったがガイド書には飲用不適と書かれていた。笹原の中にフシグロセンノウの朱色の花が鮮やか。 傾斜が緩むと樹種はダケカンバ、ツツジに変わる。「錫杖ヶ原」に上りついたらしい。朝露を付けてマツムシソウの薄紫が瑞々しい。ウスユキソウ、ナデシコ、ツリガネニンジン、シモツケソウ、キオンも見られる。 |
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7時30分、「小楢山(1713m)」山頂に到着。 小広い山頂に雨宿り小屋風の休憩舎がある。残念ながら遠景はガスで展望は得られないのでそのまま幕岩に向かう。タデの花までピンクに色づいていた。 7時45分、「幕岩 大沢山」「窪平」「焼山峠」への分岐点を通過。この先は尾根歩きで幕岩に向かう。少しずつ露岩が増えはじめて、尾根道は岩の間をすり抜けるようになる。 |
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8時5分、大きな露岩を右から巻くと、「幕岩」の標識。 岩の積み重なりが6〜7m程も立ち上がっていて太い鎖が下がっていた。マロンはおかーさんの登るのを見上げただけで最初からギブアップ。 マロンはおとうさんが抱え上げては岩窪に置くことを繰り返してこの崖を上る。 |
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最後の岩を潜り抜けると20坪ほどの岩盤の上に抜け出た。岩盤は20度くらい傾斜しているので滑らないように慎重に記念写真を撮る。 西北の雲が動くと金峰山が姿を現す。 ムスビを食べながら景色を楽しむ。南からガスが流れてくる。 |
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8時35分、マロンをザックに入れて崖を下り、下山開始。 9時10分、新・旧道の分岐地点に戻り、旧道に進む。旧道には「小楢八景、的石」の説明板があり、的石は斜面に2mほどの円盤状の石があったが、八景らしい景色は何処にも見当たらなかった。 山道はカラマツ林の下に笹が茂っていてあまり踏まれていないのでマロンは笹のトンネルで下山継続。 前方に金峰山が姿を見せる。6人の女性登山グループと交差。日差しが強くなり夏の名残を感じる。 |
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9時50分、車に戻る。車は5台に増えていた。 12時15分、無事帰宅。 今回も登山者は少なく、多種の山野草に出会えてよかった。幕岩の崖の通過もよい経験になった。 |
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