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前回の「馬立山」山行記をHPに登録した途端、次は「興因寺山」では?・・と妻が提案。 コース一部に「少し藪に覆われた道」との注記もあるが、低山で雪の心配は無さそうだし、比較的近場ということで甲府の街を見下ろしながらの低山周遊コースを歩くことにした。 ◇所要時間: 5時間17分 |
4時、家を出て相模湖ICから中央高速に乗る。カーナビに従い甲府昭和ICを下り、県道5号線で甲府市内を北に抜けたあたりで広大な「山梨県・緑が丘スポーツ公園」に到着。 駐車場所は事前にインターネットで調べて予測した通り「競技場」横に指定路肩駐車場を見つけ、空スペースに駐車。気温はマイナス3度。 (googleマップで場所を拡大表示させると地図上に航空写真や等高線図を重ね表示してくれるので駐車状況や山道の有無など貴重情報が読み取れます。) 6時25分、出発。先ずは公園中央のメイン舗装路を西に進み、体育館先の「武田の杜」看板地点から舗装坂道で山に上る。 |
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ブナ、ケヤキ、クリ、コナラ等の裸木の林の中、散歩の人たちと挨拶を交わしながら登っていく。 1kmほど進んだ地点の三差路には戦国時代の烽火台の模造品が展示されていた。三叉路左は「湯村山」。私たちは右の丸木階段に進む。 6時54分、進路方向に「千代田湖→」標識。これに従い前方の無名峰を目指す。 |
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朝日が差し込み始めた。山頂に近づくと石畳の道。早くも下ってくる人もいた。皆さん、犬好きらしくマロンに声をかけてくれる。 7時8分、山頂通過。 7時14分、森の中の三分岐点。右は「鳥獣センター→」標識。私たちは直進。 丸太階段で緩く登る。体が暑くなりヤッケとフリースを脱ぐ。西に見える鳳凰三山の後ろに雪をつけた南アルプスの山々が山頂を見せ始めた |
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7時23分、山を回りこむと再び朝日が差し込む。石灰岩の山肌を見せる「白山」が近い。 歩き始めてほぼ1時間。白山手前の東屋に着いて西方の眺めを楽しんで、石灰岩を削った階段を上り山頂に向かう。 |
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7時34分、山頂着。「八王子神社」の石碑はあるが「白山」の山頂標識は見当たらない。山の北側に「千代田湖」が見える。 小休止後、千代田湖側に下り始める。下りきったところに左「←千代田湖」、直進「青少年キャンプ場→」標識。私たちは直進。 7時43分、ピーク通過。小さな上り下りで尾根筋をたどる。 7時48分、次の東屋に着くと眼下に「千代田湖」。ここも良い展望地だった。 |
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山頂を下る。 丸太階段で薄暗い森の中を下る。 |
7時59分、丸太階段で舗装路に下りたが「和田峠」の予想地形と違っていたので???。 事前に作成・持参してきたこのあたりの「コマ地図(拡大詳細図)」に従い、県道104号線を少し進んで山側の村落に回り込み、山懐に進む。(帰宅後、コマ地図を見直したら、青少年キャンプ村を通過して山に向かう方が良かったらしい。) 8時23分、壊れかけたスチール製小屋横から山に向かう。ガイド書に「少し藪に覆われた道」と注記されている区間が始まることになるのでそれなりの心構えはしていたが、・・・山に向かった道の先は金網でガードされた建物の入り口に続いただけで行き止まり。その先は踏み跡のないただの藪山。 |
あたりに標識類は無いし、ガイド書の地図では詳細は分からない。意を決して金網横から尾根に上ることにする。私、マロン、妻の順で藪を掻き分け尾根に登り、藪の薄いところを選んで尾根筋を進む。僅かにでもマロンが先行するとリードがブッシュに絡んで厄介至極になるので完全に後ろに従わせる。 8時34分、高みに上ったら100mほど先に更に一段の高まりが見えた。国土地理院の等高線図も同じ地形を示している。ところどころの潅木に赤ビニールテープの目印が見つかり、ガイド書のルートに乗っていると感じる。東に向かって先ずは緩い傾斜を下る。 |
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5分ほどで窪地まで下り、次の山への登りに入る。ブッシュは少し減った感じ。小さな赤テープは続いている。 |
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8時55分、荒れた林の中の山頂に着いたが標識は無い。その先に赤テープを見つけて尾根筋を外さず更に東の方向に進んでいく。少し山道らしくなってきた。尾根が下り始めて左下の樹間越しに人家が見え始めた。 9時3分、下り終えた地点にガイド書に記載のある新興宗教の建物。やっと藪山を通過して「金子峠」に到着。峠から遠くの富士山を眺めてまた次の尾根筋に上り始める。 9時13分、一段上ると一抱えほどの石灰岩の丸い石が積層した奇妙な尾根が現れた。 |
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地図にピークでもない場所に「淡雪山」の地名があり、疑問を感じていたのだが、この変わった景色を見てこの地名を納得。小休止して展望を楽しむ。西に南アルプス、北に八ヶ岳が見えた。 9時23分、丸く露出した石灰岩の間を抜け斜面を上る。そういえば好展望地にも拘わらずここにも現地名の表示板は無かった。アップダウンしながら先に進む。 9時35分、峠地形を通過し、やっと最後の「興因寺山」への上りが始まった。 |
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9時37分、窪地の上を左に回りこんだ先に高圧線鉄塔が見えた。 あそこが目指す「興因寺山」の山頂の筈だと坂を上り始めたら何故か急坂に落ち葉が20cmほど堆積していて滑ってなかなか上れない。四足マロンも枯葉の深みに捉まって苦戦。ブッシュを掴んでなんとか通過。 |
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9時50分、「興因寺山」山頂に到着。山頂標識は??とあたりを探すと「興因寺山854.5m」と書かれた小さな板が鉄柱にくくりつけられていた。冬の日を浴び、ムスビを食べながら南から西に広がる景色を楽しむ。 南には富士山が聳え、眼下には甲府市街が一面に広がっている。私たちが車を置いた「緑が丘スポーツ公園」も南に延びた尾根筋先にはっきり見えた。 「興因寺山」からの帰路は2案を考えてきたが、往路で帰るという第1案は例の藪山の煩わしさが予想外だったので不採用にし、第2案の「興因寺山」から南に下り、最短経路を辿って車に戻ることに全メンバーが同意。 |
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(最短経路を辿るため、山中と町中の要所の箇所をgooglマップを利用して詳細コマ地図に作成して持参。) 10時8分、南の幅広尾根道で下山開始。 |
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10時20分、山道が二分。事前調査済みの最短距離ルートは踏跡の少ない右の道だとかまわずに進む。・・が、通行者は殆どないらしくブッシュに悩まされ始めた。我慢してクネクネ道を下る。 10時41分、左に良い山道が並列してきた。ヒョットすると上で分かれた道なのかも・・・。すぐ下に東屋が見えたので良い道に移り東屋に着くと3人連れ登山者に出会い情報交換。 |
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あとは一路、雨水にでもなった気持ちになって南西方向の低地に向かってタダタダ下っていく。ほぼ持参した「コマ地図」通りの道筋で下っていけるので甚だ愉快。 甲府の町に入ると犬を飼っている家が多く、方々で吼えられながら流水に沿って下っていく。 |
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最後は流水とも分かれて、「コマ地図」に従い、家並みを抜けると「緑が丘スポーツ公園」脇に出た。 11時42分、車に到着。(公園には路上駐車禁止看板が立ち、園内通路をミニパトカーが巡回していた。許可されている路肩駐車場にとめておいてよかった。) 2時過ぎ、無事帰宅。 |
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