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8月下旬、涼風を感じた日を境に蝉の声がバタリと途絶え、夜には秋の虫が鳴き始めた。

猛暑と体調不良、オリンピックのテレビ観戦で久しく山歩きから遠ざかっていた妻が、明日を逃したら暫く好天は望めないとの天気予報に思い切ったらしく山行を希望。

このところのダレタ体力を勘案し、高度差が少なく、涼しそうなコースということで復帰一番目の山は浅間山のビューポイント「黒斑山」に決めた。

 

 

所要時間: 3時間5
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記:ガラガラした岩の細い山道なのに、最後までリードを離して貰えなかった。登山者の少ない時期でないと犬連れは無理かも。

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2時、新車のトヨタWISHで家を出る。カーナビは多機能すぎてまだ上手く使いこなせない。マロンは新規作成のケージの中で意外に落ち着いている。

上信越・佐久ICで高速を下り、チェリーパークラインを20kmほど上って車坂峠の高原ホテル先の無料駐車場に到着。先着の車から夫婦連れ登山者が熊避けの鈴を鳴らしながら先行していった。

 

545分、「黒斑山登山・表コース」で出発。

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岩礫の道端にアキノキリンソウ、マツムシソウ、母子草、釣鐘ニンジン、ツガザクラが咲いている。気温は12度。進路の先は雲に覆われている。

615分、振り返ると西の空は晴れてきて、登山口の左後ろに高峰山が、更に5分ほどの登りで朝日を受けた「水ノ登山」「籠ノ登山」が姿を見せた。形の良い山なので犬禁でなければそのうち訪ねてみよう。

630分、ケルンが何基も積み上げられた瓦礫の裸地を通過。リンドウが咲き、ゴゼンタチバナが赤い実を付けていた。

 

635分、カラマツ林の車坂山を通過。僅かに下って再び岩礫の登り返し。シラタマノキ、アオノツガザクラ等の矮性潅木が斜面を覆っている。急坂は丸太階段で上る。

652分、潅木帯を登りぬけ、赤錆びた避難用シェルターのある小空き地に出て一息つく。

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シェルターを後にして、赤ゾレの頭に進むと山頂を雲に隠した浅間山が眼前に聳えていた。
この浅間山に大型カメラをセットして山頂の雲の切れるのを待つカメラマンが一人。私もデジカメを向けてみたが、山体が画面に収まらなかった。

次のポイント「トーミの頭」に向かうために僅か下る。途中の鞍部で下山コース予定の「中コース」標識を確認し急坂を上る。

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713分、「トーミの頭」に立つ。眼前の浅間山から雲が消えた。眼下の湯ノ平草原は朝日を浴びて美しい。記憶に残る景色だ。

眼下を指して「湯ノ平高原(草すべり)→」の標識。黒斑山へは「山頂 0.35km(10)」の標識。ヌカルミが多い針葉樹林の中を進む。

732分、朝日を受けた「黒斑山山頂(2414m)」に到着。

浅間山が眼前で白煙を上げている。マロンを中心に記念写真の後、恒例の赤飯ムスビを食べながら景色を楽しむ。

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745分、下山開始。

84分、「中コース 車坂峠へ約45分」標識に従い、シラビソ、コメツガ樹林帯の砕石だらけの山道を下る。窪地地形を下るため、見晴らしはゼロ。

樹林の途切れた箇所に狭いお花畑が二箇所ほど。アキノキリンソウ、タムラ草、ヒヨドリ草、ハハコグサが花を見せてくれた。

830分、樹林帯の中、瓦礫斜面を下り続ける。二人連れの登山者と交差。

850分、車に戻る。これから登る人の車が何台か到着してきたが浅間山の方角の空は雲に覆われ始めた。

 

1245分、無事帰宅。マロンに疲れは無く、夕散歩では広場で虫取りに夢中で走り回っていた。

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  黒斑山2

黒斑山に登って1週間後、浅間山が噴火

気象庁 地震火山部の臨時火山情報 第1号
平成16年9月1日20時02分ころ、浅間山が噴火しました。
<火山活動度レベルを2から3に変更しました。>
噴煙の高さは雲のため不明です。今後の火山活動に十分注意してください。
とのこと