|
|
遠出して長野県の「御座山」を訪ねる計画を立てたが、次々襲来する台風にも影響され、天候が安定せず計画は繰り延べが続く。 待ちに待ったウイークデーの好天予報。満を持して月曜日の出発を決めた。 この山は石楠花の咲く5月下旬から6月中旬、または紅葉の10月上・中旬頃に訪ねるのがベストらしいが、我が家は犬連れのため、敢えてこの時期を選ぶ。 「御座山」への3コース中、栗生からのコースは鎖場、山口からのコースは林道荒れの情報があったので、私たちは白岩コースで登ることにした。 |
|
◇所要時間: 4時間47分 |
目的地が遠方のため、2時15分には家を出る。中央高速を長坂ICで下りて清里高原道路(通行料250円は早朝でフリーパス)を抜けて佐久甲州街道(124号線)を北上。 小海駅手前の千曲川に掛かる橋で右折し、相木川沿いの県道124号線を進む。山口公民館前で「御座山→」標識を見つけたが、これは見送る。 前方に岩山らしい山がシルエットで見えたのであれが「御座山」ではと考えて、車を止めて写真に残す。 (帰宅後、北相木村のHPを見たら矢張り「御座山」だった。) |
|
||
|
白岩集落まで進み、「御座山入口」標識箇所を右折。細い1車線の舗装農道を終点まで進み、車4台程度の駐車スペースに駐車。(昭文社地図にはP 15台の記載があるがそのスペースは畑に転用されたらしい)。 先着車から若者が下りてきたが、「もう少し、明るくなったら出発します」とのことで今日も先行者は居ないのが判明。・・で、マロンはフリーにして出発することにした。 5時55分、カラマツ林の中へ出発。 |
|
|
気温は16℃。今日の白岩コースは御座山から北に伸びた尾根を標高差で650mほど登って山頂に向かう。山道脇にはアキノキリンソウ、ヨメナが秋を感じさせる。先ずは稜線に向かって山斜面をジグザグで登り始める。 6時10分、尾根に登りつく。元気印マロンは山道脇にあった1mほどの岩盤に余裕で跳ね上がった。初代マロンに比べると体力差は著しい。 |
6時25分、「長者の森」への分岐地点を通過。自然林の中に多種のキノコが目に付くがテングダケ、ドクツルタケ、キノボリイグチ位しか同定できない。 朝の太陽が水平に差し込んできて、心地よい風も吹いてきた。見晴らしは無いが気持ちの良い雰囲気の中を登る。岳カンバの混じる林の尾根を緩く下る。大山ボクチやアザミが咲いていた。 6時40分、勾配の少ないカラマツ林を通過。 |
|
|
|
6時45分、林の途切れた地点でマロンはドックフード、私たちはムスビを食べながら小休止。この先は急な上りが始まる。樹林の中にシダ、コケ、キノコが多く、道脇には石楠花の木が多い。 7時3分、北方に視界が開ける見晴台の岩に立つ。マロンの登山候補の1つになっている「茂来山」が近くに見えた。 7時15分、急な上りが始まる。シャクナゲの木が更に増えてきた。シーズンには花を掻き分けて登るのかも…。急坂は木の根を掴み、踏み越えて上っていく。樹林の中にはコケやサルオガセまで生育している。細尾根の歩きにくい山道は樹林のトンネルのよう。 |
|
7時45分、三角点のある大きな前衛峰に登りつめるとその先は高度差で50mほどの下り。その先に今日のターゲット、「御座山」が形良く鎮座していた。山頂には岩稜がのぞいて見える。ここまでは見晴らしのない樹林の中ばかり登ってきたので、この地点で気分が一新。これより岩混じりの急坂を下る。 |
7時53分、下りきった鞍部から西側に草に覆われた山道が西に下っていた。国土地理院地図にあった下新井へのルートらしいが殆ど廃道の様子。 いよいよ最後の標高差130mほどの上りが始まる。今日一番の急坂はダケカンバ、コメツガ等の樹林の中にシダや倒木が多く登りづらいがマロンは見事に跳ね上がっていく。 8時26分、上り詰めた森の中の平坦地に新しい頑丈そうな避難小屋が立っていた。 |
|
|||
|
小屋横の林を抜け出ると一段上に幅10mほど、南北に50m位の岩稜帯が伸びていて、一段高いその北端山頂には石祠が祭られ「御座山(2112)」の標識が立っている。 山頂を目指すおかーさんに追従しようとしたマロンだが、この岩稜帯には手こずって途中で身動きが取れなくなり、お父さんに助力を懇願。 8時35分、マロンを入れて山頂標識をバックに記念写真を撮る。 |
|
||
山頂からの展望は360度で、八ヶ岳連峰、南アルプス、瑞がき山、金峰山、甲武信岳、噴煙の立ち上る浅間山、等々、なかなかのものであった。他に登山者は居ないので、初秋の朝の太陽を受け、十二分に山頂の空気を楽しんだ。 |
||||
|
9時、往路で下山開始。 中間地点の見晴台ポイントで休憩したら、さすがのマロンも疲れたのか木陰に入って伏せして休んだ。 10時42分、車に戻る。 今日出合った登山者は3名。今日の「御座山」白岩コースは起・承・転・結の感があり、シャクナゲの花が無くても結構楽しめた。 |
|||
帰りは141号線で須玉ICまで走り、相模湖ICで高速を下りて14時30分、無事帰宅。 帰宅後見つけた北相木村のホームページには この山名の由来については、神様のおいでになる山ということから、天皇がお座りになる所をさす高御座(たかみくら)の御座(みくら)に由来するとの説もあります。 山頂に至るルートとしては、白岩から入る林道の終点から約3時間のコースと、「長者の森」コテージ奥の林道から約4時間のコースとなり、途中、シャクナゲの群生地があり、
5月下旬から6月中旬が見頃となります。と紹介されていた。 |
||||