スギ花粉飛散の最盛期直前。比較的杉林の少なそうな西上州の「御堂山」を訪ねることにした。この山は途中にある「じじ岩とばば岩」が見ものらしい。

 

◇所要時間: 3時間32
◇難度(犬として): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 涸れ沢はゴロゴロ石、展望岩へは急斜面のトラバース、山頂へは急斜面、帝釈岩へは分岐個所など、気を抜けないコースのようでした。

 

3時、出発。

540分に上信越自動車道の「下仁田IC」を降り、国道254を西に約13km走り、東野牧の「西牧関所跡」手前を右折し、約300m先の路肩に空き地を見つけ駐車。

森の中は薄暗いが、林道歩きには十分な明るさで気温は-2度。

554分、薄く雪を付けた砂利林道に出発。僅かな流水の沢沿いに上っていく。

610分、左に作業道を分けて直進。路面の残雪に新しい轍跡が無く、雪は昨夜のものらしい。

612分、林道終点らしい小広場通過。その先は轍の無い右にクランクするカーブ。

この先は岩塊の転がる涸れ沢筋を上る。進むに従い、石にの赤ペンキ印が見られる。体が温まり、薄着になる。

 

626分、涸れ沢の二俣地点に「←御堂山 西牧関所跡→」標識。

638分、落差3mほどの小滝に「みの滝」標識。紐先マロンは迷わずロープ沿いに岩場を跳ねて通過。

やがて左には奇岩峰が朝日を浴びて屹立し、右後ろに「帝釈岩」山が聳えて見えるようになった。

 

651分、「じじ岩・ばば岩←→御堂山」標識の三分岐に到着。

小休止後、「じじ岩・ばば岩」を目指し、南に延びる細尾根に進むと風の影響か残雪の表面が凍ってザクザクと小気味の良い音。

100mほど先の雪の着いた岩塊を乗り越すと、眼前に見上げるような大岩。コースはその右基部斜面を横切っていた。雪が凍っていたのでアイゼンを付ける。

 

712分、急斜面を横切り、大岩先に回り込み岩盤に上る。・・と、・・・

眼前に「ばば岩」と「じじ岩」がニョッキリ。

幸い、朝日が「ばば岩」背後に上っていたので逆光でも撮影が可能。

残雪の急斜面を下れば二つの奇岩の基部まで行けそうだが、下山時、「帝釈岩」へ続く尾根から再度、この奇岩を眺める計画があるので暫し展望を楽しみ、往路へ戻る。

 

727分、三分岐に戻り、「御堂山→」標識に従い右尾根に上り、左に90度方向を変えて細尾根を進むと前方に「御堂山」。表面が凍った残雪をザクザク音を立て進む。

741分、「←高石峠 御堂山→」標識の三分岐は折り返して山頂を目指す。

徐々に勾配がきつくなり、虎縞ロープが張られた急斜面を息を弾ませて登る。

 

753分、「御堂山 878.3m」に到着。

北に岩峰の「妙義山」が近い。風が冷たく、スギ花粉も怖いので山頂写真を撮っただけで早々に下山開始。

812分、「御堂山←●→じじ岩ばば岩のコル」標識地点で「帝釈岩」への尾根コースを探す。

 

木の枝のリボン地点から東斜面に下れば「帝釈岩」への尾根に進めるとみて、これに下る。雪面に小獣の足跡。

20mほど登り返し、ピークに上ると50mほど先に大岩。どなたかのHPにあった「じじ岩・ばば岩の好展望地」はその先、2300mにあるらしいがこの大岩先の雪斜面は滑り落ちそうな感じ。・・で、大岩の尾根筋にコースが取れないかと大岩を回り込み尾根筋に上ると・・・・・西に大きく視界が開け、[じじ岩+ばば岩」とその先に航空母艦形の「荒船山」。

 

どなたかのHPの「好展望地」からの図柄とほぼ同じ景色が見られたので私たちはこの地点で妥協することにし、展望を楽しむ。「荒船山」の手前左に「物語山」が同定でき、「メンベ岩」も確認できた。

 

 

825分、往路に戻り、8分ほどで「コルの三分岐」を通過し下山続行。途中、小休止してムスビを食べ、アイゼンを外す。西の木立越しに雪の「浅間山」が姿を見せ始めた。

845分、「じじ岩とばば岩」分岐を通過。谷間まで下ると風が無くなり、遠くに「鹿岳」と「四ツ又山」を眺めながら好調に下る。

859分、「みの滝」通過。
9
15分、「林道終点」通過。4WDらしい車が2台、林道を上っていった。

926分、車に戻る。

1230分、無事帰宅。
翌日、山行記を纏めていると・・「東北地方・太平洋沖地震」発生!!

   御堂山2