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3月も下旬。伊豆まで南下すれば、春の兆しに出会えるのでは・・と、「仁科峠」と「三蓋山」間の往復山行を計画。 この区間は「伊豆山稜線歩道」の一部でハイキングコースらしいので犬連れでも問題なかろうと晴天予報の出た土曜日の出発を決める。 ◇所要時間: 4時間12分 |
2時50分、出発。 東名・沼津ICを降り、国道1号から下田街道に移ると雨 !!。途中は有料の伊豆中央道と修善寺道路を利用して下田街道に戻り、国道136号と県道411号を使い南下して「仁科峠」を目指す。仁科峠に近づくと気温は1度に下がり、雨はサラサラの霰に変わった。 5時40分、「仁科峠」に到着し、登山口に駐車。霰が降りやまず、車内で様子見していたら雨になった。ラジオの天気予報が「伊豆諸島北部は北東の風やや強く、後、南西の風で朝晩は曇りですが日中は晴れましょう」と放送。テレビを見ながら車内で時間をつぶす。 |
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6時20分、雨が上がったので出発。 笹原上の展望台に上ったが霧で展望なし。「←天城峠14km」標識に従う。20分ほど先の「←猫越(ネッコ)峠3.1km」標識あたりでは草道に牛らしい足跡。ここは牧場の中??。アセビ樹林のトンネルを潜って進み、緩く丸太階段坂を上る。 |
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6時39分、「後藤山996m」のピーク通過。 霰がサラサラと音を立て、枯れ枝には白い霜。指が冷たく、手袋を持ってこなかったのを後悔。晴れ予報を確認しての山行だったのに・・マッタク !!!。 紐先マロンが頻繁に林に突入。牛の臭いに反応しているのかも・・・。霰が止み、ブナ混じりのアセビ林を通過。 |
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6時58分、「←猫越峠1.8km」標識通過。マロンに水を与え、丸太階段を上ると3分岐。 「展望地→」標識で右の突端に出てみたが霧で視界なく、休憩テーブルは霰で真っ白。 分岐に戻り、「←猫越岳火口湖」標識に従いアセビ林を東に下る。 |
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7時14分、「火口湖」も霧の中。激しい動きで体温の上がったマロンは火口湖に腹ばい。この寒さなのに!!。「←猫越峠」標識に従う。アセビ林が途切れない。 7時20分、二等三角点の「猫越岳」着。 山頂の「猫越岳の由来」解説板には・・250万年前、海から姿を現し噴火した火山・・と書かれていた。 |
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この先は幅太尾根のアセビ林にヒメシャラが混じる。やがて白い霧氷を纏ったブナ林を通過。 7時39分、「猫越峠」の三分岐着。 上空が暗くなり、雨を心配しながら「←つげ峠2.7km」標識に従い、先に進む。紐先マロンは相変わらず横走りをやめず、制止するのも疲れる。 |
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空が更に暗くなり、また霰。雨になったら戻ろうと話しながら山斜面を進む。先日の大風の影響らしく落枝が散乱。 林相が変わり、ブナとアセビの混交林通過。霰は止んだり降ったり。歩きやすくなった山腹道に「←つげ峠1.2km」標識。霧が薄まり、前方の山肌が見え始めた。 |
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8時15分、鉄橋、続いて木橋二つを渡り、「←つげ峠0.5km」標識通過。また上空が暗くなり霰。マロンが岩斜面を上下する荒い動き。 8時20分、倒木と大岩が山腹道を塞いでいた。 崖の崩壊面や樹の裂け目からみて最近の崩れらしく、崖上にはまだ岩が残っている。 |
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倒木を潜り、この地点を往復するのに危険を感じ・・・ 倒木越し前方には・・右に延びた山稜先に霧と霧氷の「三蓋山」!!。 「三蓋山」にも対面できたので思い切りよくこの地点での撤退を決めた。 |
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8時24分、「つげ峠0.5km」地点に戻り、ザックを下ろしムスビを食べる。山腹道を戻っていくと、少しずつ明るくなってきた。 |
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8時55分、アセビ林のコース横にブナ林が隣接しているのに気づき、ブナ林に立ち寄ることにする。 幅広尾根に登ると好タイミングで霧間から一瞬、薄日。下草のないゆったりした斜面にブナとヒメシャラの大木、その先の樹間に霧氷で白い山肌が覗き、思わず歓声を上げてシャッターを押す。 |
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下山続行。霧氷が溶け始めて雨のように降る。 9時35分、「猫越岳」で小休止し、「火口湖」へも立ち寄ってみたがやはり霧。 「展望地」に戻ると霧が薄まり、東に通過してきた「猫越岳」が姿を見せた。晴れあがる様子は見られず、下山続行。 |
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10時5分、「後藤山」を通過し、「展望台」に近づくと上空に青空が覗き、北に牧場が見えた。初めて出合った登山者が「寒いですね」と挨拶し、上っていった。 |
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「展望台」からは西に駿河湾、眼下に「仁科峠」の車が見えた。 10時32分、車に戻る。 車の温度計は2度を表示。春の兆しを求めての山行だったのに・・・ 1時30分、無事帰宅。 |
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