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季節は日々進み、マロンの散歩コースの林では木々がそれぞれに特徴ある新緑を見せてくれる。マロンの体調も良いので、少し長く歩かせながらこのシーズンしか眺められない変化のある新緑を楽しもうと、マロンの登れそうな山を物色。・・・・で、先日、「鳥ノ胸山」に登った折、近くに大きく存在感を見せていた「御正体山」を選ぶ。 ◇所要時間: 5時間20分 |
目覚めたら4時を過ぎていた。急ぎ支度を整え家をでる。16号線に入る頃には早くも夜明け。413号線「道志の道」の終点近く、山伏峠トンネルを出た地点で左の空き地に駐車。 6時15分、廃屋施設の玄関横にある小さな鳥居を潜り、トンネル上の尾根に登り始める。 5分ほどの上りで手書き標識を見つけ、尾根を北に向かう。 |
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朝日を受け山道のスミレ群落の紫が鮮やか。マロンは元気で坂道を駆け上がる。 西に富士山が雄大な姿を見せる。早くも五合目あたりまで雪が消えている。 コースは急登が一段落の後、少し下って登り返す。 6時55分、石割山への分岐点で右折。新緑のバイケイ草の群落が落ち葉の斜面を明るく彩る。トリカブト、ギボウシ、ヤブレガサ、エンレイ草等の若芽が元気。 |
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7時8分、高圧線鉄塔のある「奥ノ岳」に到着。西方180度に素晴らしい見晴らし。石割山を前景、青空をバックにして富士山、右手に南アルプス。北岳、間ノ岳、、、、赤石岳が意外に近く見える。 7時18分、下りに入る。落葉松が芽吹いていて若芽が可愛い。「奥ノ岳」の先は登山者が少ないのか、山道に笹竹がかぶさってくる。 7時25分、上りになる。13分ほどで小ピーク通過。自然林の落ち葉を割ってゴゼンタチバナやチゴユリらしい若芽が多い。 7時49分、「中ノ岳」に登りつく。周りはモミ、ブナ、カラマツ、リョウブ等で気持ちの良い自然林。 |
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8時15分、下り。ヤブレガサの若芽を見つけてザックリ噛み切ってみると素晴らしい苦さ。やせ尾根から下を覗くと僅かに残雪。その先ではブッシュの中を登る。 8時25分、「前ノ岳」通過。(地図には小御正体山と表示されているが、現地の壊れかけた手書き標識には前ノ岳と書かれていた。) 僅かの下りの後、御正体山への急登が始まる。 |
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薄赤色の珍しいスミレが目を楽しませる。大きな段差箇所ではマロンは当然のようにおとーさんの助けを待つようになった。 傾斜が緩み始め、広がりのある明るい山頂地形に変わり始める。雑木の中にふた抱えほどのブナの大木が何本も枯れている。倒木わきにはバイケイ草が新緑の姿を見せる。 8時57分、銅の屋根の小さな祠前を通過し林の中を緩やかに上る。 |
9時、「御正体山」山頂に到着。 山頂の道標には「道志村白井平・今倉山方面。山中湖村・石割山方面。都留市鹿留・細野方面。」とあり、「御正体山」には3つの登山ルートがあることを知る。 見晴らしは無いが小広い山頂には御正体大権現の祠や御正体山自然保全地区の説明板がある。快晴、無風。小鳥が鳴きあいながら姿も見せる。 コンビニ弁当で早昼食。マロンは家から持参のパンを貰って満足顔。 9時25分、下山開始。 |
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9時49分、「前ノ岳」通過。 10時47分、「奥ノ岳」で休憩。マロンは少しお疲れの様子。 11時9分、三叉路を左折し、滑りやすい赤土のザレ道を下る。マロンは土ホコリを立てて滑り下りる。丹沢と違って御正体山の登山道には全く石が無い。山伏峠のトンネルの上を通過するあたりで初めて小石が現れた。 11時35分、車に戻る。 |
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帰路途中、いつかマロンを丹沢の「畦が丸」にも登らせてみようと、ルート確認のため、道志の道の途中から大界木山のふもとに向かう林道に入る。6年ほど前に使ったことのあるこの林道は今でも終点まで通行可能だった。途中、林道脇の沢にマロンを誘うと喜んで水浴びする。 3時15分、帰宅。 私たちが山道具の整理をしている横でマロンは直ぐに熟睡。 |
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