9月の5連休は晴天が続き、その後は天気が崩れそう」との予報を聞き、急遽、土曜日の山行を決め、「近場の山で登山者の少なそうなコース」を手持ち候補の中から物色。

・・結果、山梨県の「三ツ峠山」を「北口登山道」を使い訪ねることにした。

 

 

◇所要時間: 5時間12
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
(鉄ハシゴが2箇所あり)
◇マロンの日記: 沢近くの巾狭道が結構長く続き、鉄ハシゴも2ヶ所あって犬にはきびしいコースでした。

おとーさんは 昭文社の山地図では標高1300mあたりで尾根に上り、後は尾根筋を上るように書かれているが現地標識に従うと、コースは標高1450mあたりまで沢近くを上っていたと地図に文句を付けていました。

しかし、沢筋ではきれいな滝を見ることが出来、また幅広尾根では秋の山野草の花に出会え、静かな山歩きが楽しめ、面白いコースだったと喜んでいました。

 

350分、出発。

国立府中ICから中央高速に入り、大月JCT経由、都留ICを下りて県道705を西進。宝鉱山バス停を通過し、1車線の砂利林道を2kmほど進み、2台分ほどの空き地に「三ツ峠北口登山道」標柱を見つけ駐車。

この標柱には「登山者名簿」保管箱と「大幡川四十八滝沢 千段の滝 登山入口」と記された板、「三ツ峠登山道 宝口 熟練者向コース 単独登山不向き」の紙が貼られていた。気温は13度で全天薄曇。

 

542分、準備を整え、まだ薄暗い杉林の破砕石の山道を登る。すぐに右の枯れ沢を二つ続けて渡り、沢横を登る。やがて左右下に荒れた沢を見下ろして上る。林床のモミジカサが花を付けていた。

63分、コース脇の岩上面が水受けの形に窪み、傍らに「水受の石」看板。マロンに水を与え、私たちは薄着になり先に進むと、ブナの大木に「ここより、千段の滝始まり 宝青年団」の看板。右を泡だって流れる清流に沿って上る。一抱えほどの岩の間を縫いながら通過。

 

614分、大岩の転がる沢を横断し右岸山腹の急斜面を九十九折で登る。
猿遊岩」看板が落ちていたがそれらしい岩は見えない。枯れ沢を左岸に渡り登る。

632分、「水雲山 山の神社」の祠横に「初滝」。

先に進むと小岩壁に11段の鉄ハシゴ。妻が先行するとマロンも覚悟を決めらしく自力で上る。

 

崖を回りこむ箇所には安全確保用ワイヤーロープが設置されていた。二段の滝横を通過。沢先の崖は垂らされたロープに従い上る。

642分、5段の鉄ハシゴ箇所。マロンは岩を駆け上がって通過。今日は快晴予報だったのに全天に雲。

手持ち「昭文社登山地図」ではコースはこの辺りで沢を離れ、山腹を折り返しながら尾根に上るように描かれているが、実際の山道は相変わらず、沢沿いで・・・???

 

651分、沢を右岸に渡り、急斜面の山腹を横切っていく。巾狭道には何箇所もロープが丁寧に設置されていた。

656分、道脇に「七福の滝」看板。
滝下の河原に下りて見上げると数段で流れ落ちるきれいな形の滝だった。

沢の左岸を上るが、また回りこみ右岸に渡る。道幅が狭いので注意して上り、崩れ箇所はマロンを抱き通過。

トリカブトや富士アザミが咲いていた。急坂の巾狭道が沢を後にして山腹を辿り始めた。コウヤボウキが花を見せる。

 

727分、道脇に「白竜の滝」看板。沢筋に下りてみると、長い滑の岩棚に細い二条の滝が静かに流れて落ちていた。写真に収め先に進む。

731分、コースは沢を離れ、山腹を横切り始めた。やっと尾根を目指すらしい。

林床植物が変化し、トリカブト、サラシナショウマが花を見せる。勾配が緩み東斜面に移ると花数が増える。トリカブトは最盛期の感じ。幅広の尾根筋を少し外して上っていく。

 

85分、「←三ッ峠北口登山道→」看板に
三ッ峠に続く道の中でひときわ美しい登山道。 冷涼な千段の滝、鳥のさえずり、緑の中の小道、ハイカーを楽しませてくれるこの美しい自然を愛し、私たちと一緒に守り育てていこう。 宝青年団」  と書かれていた。

看板設置年を見ると27年前の看板だったが、コースの維持管理は現在も続けてくれているらしい。感謝!!。  「←頂上近道」標識に従い、左の道に進む。

 

818分、「御巣鷹山」と「開運山」を結ぶ幅広道に合流し、三ッ峠山の最高峰 :「開運山」に向かう。道脇にウメバチソウ、ハハコグサ、フウロ、アザミ、ワレモコウが咲いていた。北の空に青空が現れいい感じ。

832分、「三ッ峠山」の最高峰の「開運山」山頂に到着。

 

別コースからの先着者と挨拶を交わしているうち、南のガスが薄まり、富士の山頂だけが姿を現した。右下に見える山荘横広場には別コースからの登山者が増え始めていた。

この山頂から僅かながらも富士山が眺められ大満足。ムスビを食べながら展望を楽しむ。北天から青空が広がり始め、秋の高層雲も見られた。気温は18度。

 

844分、富士山がガスに隠されたので下山開始。

往路を戻って「北口登山道→」の三分岐から下り開始。途中、GPSの「電池交換」要求に気づいたが、スペアを持ってこなかったので、電源OFF・・・。

往路を慎重に下っているつもりだったが、標高1400mあたりの樹林帯で踏み跡が無くなった。ミスコースしたらしい。GPS電源をONしてみたが山中では4個の衛星電波のキャッチが困難らしく現在地の表示が安定せず往路位置が右か左かハッキリしない。

 

急斜面の右下からは沢音が聞えるので先ずは左にコースを探す。そのうち、GPSが正常に立ち上がり、現在地が往路の左と表示。急遽、斜面を右にトラバースし、岩に垂れたロープを見つけ、全員無事、朝の往路に復帰。

956分、「七福の滝」まで下り、滝下の河原に下りて、滝を見上げながらムスビを食べる。滝横にはダイモンジソウが群生。15分ほど休んで下山続行。

 

1020分、流水の沢を渡った先の岩壁に垂らされたロープに頼って岩上に上ったがその先に道が無く・・??
仕方なく、岩下に戻ると沢沿いに下山コース。あの岩から垂らされたロープは何だったのだろう??

1028分、11段の鉄階段を通過。マロンは横の岩を駆け下り通過。

お社横の枯れ木に立派なキノコを見つけ、ヒラタケと見て、2個採取。
(
帰宅後、付け根に黒しみを見つけ、月夜茸と同定し廃棄。)

119分、車に戻る。連休だというのに山頂以外では登山者との出会いなし。

1320分、無事帰宅。

  三ッ峠山3