読売新聞の「みなみらんぼうの一歩二歩山歩」で茨城の「生瀬富士」が<11月の今頃は例年紅葉が盛り・・>と紹介されていたので、「袋田の滝」と「月居山(つきおれやま)」も加えたコースで訪ねることにした。

この3ヶ所を含めた周回コースをネットで調べると、「生瀬富士」から尾根を南東に下り、「袋田の滝」を上から覗いて「生瀬滝」先の川を渡渉して「月居山」へ回る人が多いが、増水時は渡渉できないこともあるらしいので、渡渉個所を外した周回コース設定をし、月曜日の出発を決めた。

 

◇所要時間: 5時間9  (内、20分は道探しロス)

◇難度(犬として): 易+++▼+難

◇マロンの日記: 観瀑後、GPSの不調とかで「月居山」への予定コースを辿れず、悪路でスタート。
次の「生瀬富士」を目指す「かずま」への上りは「登山口」を見つけるのにモタツキ、その上、意外に厳しい急坂だったので大変でした。

 

230分、出発。

首都高と常磐自動車道を使い、436分に那珂ICを下りて国道118を北上し、大子町の水郡線「袋田駅」先を右折し、534分、「町営第一駐車場」に車を入れる。

歩くのにははまだ暗く、ゆっくりと出発準備。何故か、GPSの方位感知機能の調子が悪い。気温は2度で風が冷たい。

553分、舗装路なら歩ける明るさになり、「袋田の滝」に向かって出発。

明け始めた空に「生瀬富士」と「月居山」がシルエットで見えた。街灯の灯る無人の土産物店街を進む。

612分、「袋田の滝」の入場券売り場前に着く。11月は9時までは無料入場可とのことで、トンネルで「第一観瀑台」へ進み、「袋田の滝」に対面。

 

前日の降雨のせいか、水量が多く、滝は迫力を見せ、滝横の山肌は紅葉していた。

620分、トンネル経由で「吊り橋」袂に出て、「袋田の滝」を再撮影して橋を渡る。

 

トンネルで衛星電波をキャッチできなかったGPSの再立ち上げをしながら予定の登り口を見逃して先に進んでしまい、・・・・

 

631分、(次の)「月居山登山口」の「案内看板」には「東北沖太平洋地震により・・()・・安全確認ができるまで当分の間、封鎖。 大子町企画観光課」の張り紙があり、登山口がロープ閉鎖されていた。

「案内図」は右に進むと別の登路があるように描かれていたので先に進むと行き止まり。(案内図が斜め右下を「」にして描かれているのに気づかなかった。)

 戻りかけ、山腹への山道に赤テープを見つけ、これは先程の閉鎖コースの先で、予定下山コースだと分かったので自己責任で上りを続行することにした。

 

 

荒れ道はやがて石階段になり、その先は簡易舗装の細道になった。

643分、「落石のため、立ち入り禁止」幕を跨ぎ、予定下山路に合流し、これを上る。

653分、杉林の中の石階段、その先では立派な杉林の簡易舗装路を上る。

 

72分、「月居峠」に着き、「釣鐘堂」で鐘を鳴らし、石階段で[観音堂]前に上り、更に石階段を上る。結局、3段階の長い石階段を上る。

711分、「山頂」に着いたが山頂標識は無く、視界は木立越し程度で良くなかった。

これだけのピークに山頂標識の無いのに疑問を感じながらも、記念写真を撮って下山開始。

 

718分、「月居観音堂」まで下りて、回廊を回り込むと、東に好展望。
堂内には運慶の作と言われる菩薩像があるらしいが、扉には鍵。

725分、「月居峠」に下り、「案内看板」を見ると・・・先程上った山の反対側の山に「月居城址」の名前。先ほどの山は「前山」だったらしい。

月居峠にザックをデポし、山道で「月居城址」を目指す。

 

こちらの山の方がブナやモミジが色づいて優しい感じ。

732分、朝日が差し込む山頂に到着。

山頂広場には「月居城跡」の石碑があり、北への登山標識板には「←月居山・袋田の滝」と記されていて 、結局、どこが「月居山」なのか納得できないままに下山することになった。
(帰宅後、「月居山」は双耳峰の総称名だと判明。)

 

743分、「←袋田の滝」標識に従い、往路に下る。

752分、「落石のため、立ち入り禁止」幕地点から「←迂回路」指示に従い、地図に記載のない山道で北西に下る。北に朝日を浴びて色づいた「生瀬富士」が見えた。

82分、売店裏に下り、舗装路に出ると「袋田第二トイレ」前。

 

次の「生瀬富士」を目指し、橋を渡って右約50mの「滝見館」への道を上り、「かずま」の分岐への登山口を探したが・・・、

標識も赤テープも見つからず・・??。舗装路に戻り、売店の人に聞くと、「登山者はその道を降りてくる」としか判らず、右往左往して登山口を探し回る。

825分、結局、最初探した山斜面の右草地先に踏み跡を見つけ、山道に進んで茶畑横を上る。

 

その先の堰堤を渡り、杉林を上る。コースは荒れた窪地の急坂でコース沿いにロープが張られ、結構、キツイ上りだ。

(らんぼう氏はここを下ったらしく・・・「急坂をころげるようにして滝本の旅館の裏手に下った。」と書かれている。)

851分、岩壁の間を登り抜けると、朝日の差し込む東斜面を上るようになり、紅葉の中。

855分、尾根に登り着くと、「かずま」の三分岐。バナナでエネルギー補給し、尾根を西に進む。尾根道でもきれいな紅葉が見られた。

 

927分、無標識の「滝見山」山頂を通過。一時、南に視界。

944分、「立神山」に到着して <みなみらんぼうの「生瀬富士」>の記事を手にした夫婦登山者と挨拶。

西には南北に長い岩稜尾根の「生瀬富士」が望めた。

 

「立神山」からは南に60mほどの高度を下り、すぐに上り返す。山頂手前はロープや木の根を掴むほどの急坂。

101分、「生瀬富士」に到着。西からは5人連れ登山者が登って来て山頂はほぼ満員状態。

少し山頂を外した場所で妻とマロンに待機してもらい、私が空荷で「生瀬富士」の北のピークを見てくることにした。

 

1011分、北に延びた岩尾根を100m以上進むと末端は岩塊。

振り返って「生瀬富士」を眺めると・・・・自分がウネッタ「龍」の背中に乗っているような感じ !!

 

1019分、山頂に戻り、下山開始。直ぐ、5mほどの岩場を鎖で下ると4人、続いて3人登山者と交差。檜林の急坂にはロープが続く。

1042分、山道脇で小休止していると、30人以上の中年女性の団体登山者が登っていった。
あの大人数での鎖場通過や狭い山頂休憩は可能なのだろうか・・??。私たちは 緩くなった山道を下る。

11時、舗装路に出て、112分、車に戻る。

帰りは首都高で事故渋滞に巻き込まれながらも1440分、無事帰宅。

   生瀬富士2