|
|
マロンの登山候補の山の資料から秩父の「南天山」をピックアップ。HPで沢渡りに危険箇所は無さそうなことを確認して水曜日の出発を決める。 カーナビに登山口までの案内を指示すると関越自動車道や国道299での秩父経由の左周りコースしか提示しないが地図を見た感じでは塩山市経由の雁坂トンネル通過コースが良さそうに思え、カーナビに逆らい右回りコースを採ることにした。 ◇所要時間: 3時間46分 |
3時、家を出る。夜空は半曇で星は見えない。中央高速の勝沼ICを下り、塩山経由で国道140号線を北上。雁坂トンネル(通行料710円)先の大峰トンネルを抜けた地点で県道210号に分岐し中津川沿いに進み中津川キャンプ村を通過。 キャンプ村先の路肩に「全面通行止め」看板を見つけギョッとする。記載事項を読むと「旧中津川林道はxxの6km先から終点まで4月末日まで通行止め」とのこと。登山口の鎌倉橋までは3km以内なので安心して前進すると舗装路は砂利道に代わる。 |
5時53分、路肩に5台程度は駐車可能な鎌倉橋の登山口に到着。夜はまだ明けず空には星。ランプ無しでも歩ける明るさになるまで待機と決める。登山口脇の「体験の森案内図」をランプで照らしてみると「南天山」には「沢コース」と「尾根コース」が図示されていた。手持ち昭文社の山地図には尾根ルートの記載しかないが、現地看板に記載されているのなら「沢コース」でもさほど危険箇所は無かろうと今日は周回コースで歩くことにする。気温はマイナス3度に下がっているが無風でさほど寒さは感じない。冬至が近く、近頃の日の出は6時45分位の筈でなかなか明るくならない。 6時25分、出発。マロンは落ち着きがないのでリード付き。 |
|
|||
|
鎌倉沢の右岸に付けられた山道に進む。7分ほど緩く上って沢に下り、丸木組橋で左岸に渡る。梯子状の隙間のある木橋に躊躇するマロンは声で励まして渡らせる。 6時40分、右岸に渡り沢横を登っていく。 6時44分、また木橋で左岸に渡る。マロンに躊躇がなくなってきた。 |
|||
6時50分、「法印ノ滝」に到着。ガイド書には約20mの滝と書かれていたが、水流が岩肌を舐めて流れ落ちているので優しい滝といった感じ。滝の鑑賞は下山時と決めて先に進む。滝横の岩沿いルートには鎖が付けられているが頼ることもなく通過。 7時4分、沢の左岸に渡り、沢脇を緩やかに登っていく。上空に雲は見当たらない。 7時5分、右岸に渡り、すぐに左岸に戻される。 7時7分、また右岸へ。「南天山→1400m」看板を通過。山道にわずかに雪が残っていた。 |
|
|||
|
7時14分、気温はマイナス2度と低いが体は暑くなりヤッケを脱いで小休止。その先で沢の右岸に渡り桧林を登る。沢音が小さくなってきた。「南天山1750m」標識を通過。道幅が広がり、落ち葉が減って歩きやすい。 7時19分、桧林の中に「←沢コース 尾根コース→」の看板が立っていた。 |
|
||
|
私たちは予定通り「沢コース」に進む。 暫くは窪地地形を緩く上っていく。沢の水流が細り始めた。 7時30分、涸れ沢が二つに分岐。コースは両沢間の桧林に続き、山斜面を九十九折で登る。 やがて朝の太陽光が私たちのところにも差し込んできた。南に見晴らしが得られる地点で小休止。 |
|
||
|
8時4分、西は「行き止まり」と表示されている尾根の三叉路に上り着いた。「南天山→」標識に従い尾根筋を東に進む。尾根道ではアセビ林が緑色を残している。 樹間越しの北方にいくつかの尖った連山を見ながら緩くアップダウンする尾根筋を進む。山道にうっすらと残雪が見られた。 |
|
|
8時20分、左にピークがあったので上ってみると北から東に視界が広がり、東の「南天山」山頂左に両神山らしい岩山が見えた。ピークを下りて20mほど進むと尾根コースと合流。 「南天山50m→」標識に従い岩山に向かう。岩塊を積み重ねたようなルートが山頂に続く。 8時35分、「南天山」山頂に到着。 |
|
|
東隣に剣ヶ峰をピークにした両神山、南に甲武信ヶ岳、その左に和名倉山の大きい山体と長い稜線が確認できた。北西には何故か一山だけ雪化粧した浅間山が噴煙を靡かせている。 記念写真を撮り、朝日を浴びながらムスビを食べ、山上からの展望を楽しむ。太陽の下に凍りかけたような筋状の雲が現れた。 |
|
8時53分、下山開始。 9時、尾根・沢コースの分岐点からは「鎌倉橋→」標識に従い尾根コースを下る。全然見晴らしの取れないカラマツ林を九十九折で下る。 往路と合流後、「法印ノ滝」に戻ってのんびりと滝を鑑賞。 10時11分、車に戻る。短時間コースだったが変化のあるコースで楽しめた。 往路と同じく雁坂トンネル通過ルートを使って14時10分、無事帰宅。 |
|