line8

nasudake-titleline81

名称未設定-1

アウトドアーにはベストシーズン。

マロンは血液検査で腎臓機能が低下と診断されたが山歩きはOKとのこと。

・・・で、久しぶりに車泊の遠出で良い山歩きをしようと、ターゲットを物色。

検討の結果、30年ほど昔に子供連れで登った筈の那須の「茶臼岳」、翌日は新婚当時に夫婦で登り、これまた記憶が定かでなくなった茨城の「筑波山」を再訪してみようということになった。

 

 

◇所要時間: 4時間25
◇難度(犬として): 易+++▼+難
◇マロンの日記: 
ロープウェーに乗るからと布バックに入る練習をして出発しましたが、最初から歩いて登る事になりました。

山道はザラザラ肌の岩ばかりで足裏が磨耗しました。雪渓で体を冷やそうと雪の上に転がったら、滑ったら止まらないぞとキツク叱られました。

nasudake-chizu

 

350分、いつもの山歩き装備に寝袋とドックフードと水を追加し朧月夜の下、家を出る。20号線で環八に出て練馬ICから外環道に入る。東北道を那須ICで降り那須高原有料道路に進む。快晴の青空をバックに那須岳が姿を見せた。

那須ロープウェーは稼動前のため(稼動は8:30から)、駅前を通過し折り返しポイントの登山口駐車場(無料・100台位)に車をとめる。既に20台ほど駐車していて、車脇に犬が2匹繋がれていた。

 

 

715分、登山準備を整え、茶臼岳と朝日岳の鞍部に向かいスタート。

DSCF0003

DSCF0008

茶臼岳山頂は山体に隠れて見えないが斜面にある山頂駅がその方向を示している。朝日岳の岩峰が快晴の空をバックに赤茶けて荒々しく見える。

「茶臼岳」登頂後に「朝日岳」も訪ねるつもりで眺めるが、なかなか手強そうに見える。

723分、登山者カードボックス先で赤い帽子を被された愛嬌のある一対の狛犬石像の間を抜け、登山口標識ポール前を通過。

 

 

山道脇の「一面のササ原」解説板には・・・雪の多い日本海側の「チシマ笹」は葉の裏に毛が有り、雪の少ない麓のミヤコザサと区別でき、笹の種類でその土地の大凡の積雪量が分かる。と解説されていた。

748分、「こんな所に高山植物が?」の解説板。ウラジロタデ、カンコウランを説明していたが辺りに笹以外の草は見当たらない。登山者の姿も殆ど見えない。

8時、避難小屋として使われている峰の茶屋に到着。「茶臼岳1.0km 朝日岳1.2km」標識に従い左の茶臼岳に向う。大岩を避けながら高度を上げていく。5分ほどで「茶臼岳0.7km 山頂駅1.6km」標識地点。周りに見晴らしが利く高さになった。前方の茶臼岳山腹2ヶ所から白い噴煙が上がっている。

DSCF0010

 

815分、標高1800mの標識地点。山頂までは高度差であと115m。このペースだとロープウェー利用客とは出会わず山頂を通過できそう。

830分、火口壁上の大岩ゴロゴロ地点に登りつくとその先に鳥居が見える。

DSCF0021

 

837分、最高地点の「那須嶽神社」を祀る石祠前に到着。山頂標識を入れてマロンの記念写真を撮ろうとしたが山名表示は祠前の小さな板に書かれた「茶臼岳1915m」のみ。

ムスビを食べながら展望を楽しむ。赤茶けた噴火の山には青空がよく似合う。先ほど通過してきた峰の茶屋の先に朝日岳の岩峰が形よく尖って見える。登山者は少ないし体調も良いので続けて朝日岳にもトライすることにした。

 

850分、下山開始。

岩と砂で埋っている火口のお鉢めぐりをしながら、登ってきた方向に進む。山腹から噴出するイオウ臭い白煙が山頂まで流れてくる。有毒成分が混じるとガイド書に書かれていたので早々と通過。

858分、火口を1周、登路に復帰して下山継続。

920分、峰の茶屋に戻る。ボツボツ登山者が登って来る。マロンに水を飲ませて朝日岳に向う。

DSCF0022

DSCF0030

 

200mほど先に危険標識が待っていた。

文面は「危険この先は難路です。ここから朝日岳に至る登山道は落石や転石が多く、残雪期(6月上旬位まで)には雪渓での転落の恐れがあります。装備や体力は充分ですか? 登山には細心の注意を払い、決して無理な行動はしないようにしましょう。栃木県」。気を引き締めて先に進む。

すぐ先で幅20m位のひどく汚れた雪渓を横切る。おかーさんの後に続いたマロンが雪に気づき喜んでドロで汚れた雪渓に体を擦り付け始めた。滑落や泥で汚れることなど眼中にないノー天気犬を引き綱と声でセーブする。

 

 

937分、チェーンが張られて上手く石組されている急斜面を登る。

茶臼岳と違って角の丸い石が多い。

その先では岩肌に張られた鎖場を2ヶ所通過。岩肌に上手い具合にルートが付けられていて感心。

956分、朝日岳の肩(1840m)に到着。ここから山頂までは岩混じりの幅広斜面が続いている。

105分、朝日岳山頂(1896m)に到着。

DSCF0035

DSCF0034

先ほど登頂した茶臼岳が眼前に大きい。北西に見える雪山は以前登った飯豊山か?。涼しい風が吹いてくる。写真を撮ったり素晴らしい眺望を楽しんでいるうち、登山者が15人ほどに増えていた。

1015分、下山開始。途中5組ほどのパーティと交差。

1054分、峰の茶屋に戻り、ベンチでマロンを休ませる。マロンはドックフードには目もくれず、私たちのパンにひどく執着。

 

1140分、車に戻る。さすが「那須岳」は名山で平日なのに登山者が多かった。

いい山に登れたと満足感に浸りながら明日の「筑波山」登山のために東北道に戻る。

カーナビに従い鹿沼ICを降りて、121号線、408号線経由で4時前に筑波山の市営無料駐車場に到着。3箇所の駐車場を回って人の気配のないガマ公園の駐車場を車泊地に決める。

車内レイアウトを車泊仕様に変え、途中で調達してきたコンビニ弁当で夕食。6時半頃から寝袋に入る。

   那須岳2