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前日、那須岳登頂後、茨城県に向かい一路南下。やがて平野の中に筑波山が整った姿を見せた。

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4時前に筑波山の駐車場に到着。3ヶ所の市営駐車場(無料)を回り、車キャンプ地はガマ公園口の駐車場に決める。

車内を車泊仕様に模様替えしてコンビニ弁当で夕食を済ませ、日暮れとともに寝袋に入る。早起きして健康的な一日を過ごしたせいか、何時の間にか眠りに引き込まれていた。

 

所要時間: 4時間40
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記: 岩と木の根が多い山道ですが踏み固められていて、浮石はなかった。山頂から弁慶茶屋への段差のある岩の下りは結構応えました。

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昨夜は7時には眠りに入ったので今朝は2時過ぎには目が覚めた。筑波山頂で日の出を見るのも良いのではと思い付いて早立ちを決定。

登山準備を整え、車を登山口近くの駐車場に移動。夜空には17夜くらいの月が霞みながら懸かっていた。

 

320分、ヘッドランプをつけて駐車場を出発。ホテルや土産物店の並ぶバス通りを少し上る。ホテルから数人のジャージ姿の若者がザックやバックを道路に運び出していて、私たちに気づくと「オハヨウッス !」と気合の入った挨拶をくれた。

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325分、筑波山神社の階段を上がり、暗闇の中でケーブル駅を探す。神社後ろに駅を見つけ、「山頂(御幸ヶ原)2.1km」の登山標識をライトで確認し、森の中の登山道へ進む。暗い杉木立の中の山道は木の根や岩が多く、足元に注意しながら慎重に登る。

看板を見つけライトで照らすと「ツクバネ:半寄生植物で雌株には羽子板で突く羽に似た実がなる・・」の解説板。その先にも「筑波石:花崗岩の一種で関東を代表する名石の一つ・・・」の解説板。浮石は無いが路面の凹凸は相変わらずキツイ。

415分、薄明るくなりヘッドランプをしまう。じきにケーブルカーの路線脇を登るようになる。

433分、方向が変わって傾斜が緩む。この辺りでケーブルカーは足下をトンネルで交差しているらしい。その先に「男体山山頂0.7km 筑波山神社1.4km」の標識。この登山ルートはずっと森の中で見晴らしはゼロ。山道の真ん中にも大杉、大モミが屹立している。少し下り道になる。

 

445分、「男女川」の解説板に出遭う。百人一首の「筑波嶺の 嶺より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる」と詠まれた川の水源との説明がある。水は僅かしか流出していないが、マロンは少しの水溜りを見つけて腹ばいになり体を冷やす。

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449分、「男体山頂0.6km 筑波山神社1.5km」の標識先あたりから歩幅の狭い丸太階段が始まる。

 

512分、御幸ヶ原に登りつく。ケーブルカー山頂駅前広場周りにみやげ物店が並ぶ。先ずは男体山に向う。

 

 

524分、「男体山」山頂に到着。大岩の上に「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」を祀る立派なお社。薄い雲を通して朝日が差し込んできた。眼下に展望が広がる。さわやかな風が山頂を吹き抜けていく。

540分、ケーブル駅に戻ると50人ほどの高校生の団体がたむろしていた。早朝にホテル前で出発準備していた若者が全員で早朝登山してきた様子。

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彼らに頭を撫でてもらい満足顔をしているマロンをリードで引っぱって「女体山0.5km」に向かう。山頂にはアンテナ塔が林立しているが、背の高い木々の陰になっているので山上を歩いている分にはさほど気にならない。

「筑波山頂の植物」の解説板がある。多種の草木に混じってツクバグミ、ツクバキンモク草など筑波の名を冠した植物も数種あるらしい。「セキレイ石」、「ガマ石」前を通過。

 

 

558分、「筑波山」 (877m)山頂に到着。

 

大岩の上に伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀る立派なお社。先ほどの「男体山」より6m高い。

この山頂からは西に富士山が眺められた筈だが今日は霞みの中。先ほどの高校生の集団が追いついてきて私たちと同方向に下山していく。若さにはついていけそうも無いのでしばらく待機しやり過ごす。

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68分、山頂を後にし、岩の間の急坂を下る。「大仏石」、「北斗岩」、「出船、入船」、「母の胎内くぐり」、「高天ヶ原」、「弁慶七戻り」などの奇岩前を通過。

650分、ロープウェーのつつじヶ丘と筑波神社への分岐地点通過。登ってきた夫婦の登山者と交差。杉やブナの大木混じりの鬱蒼とした森の中、木の根や岩まじりの幅広山道を下り続ける。

731分、ダルマが置かれている小社前を通過。

741分、森の出口の鳥居を潜ると舗装路に出る。一人の老登山者が登っていった。

745分、筑波山神社の横に出る。境内に上って本殿に無事登山感謝の参拝。

8時、車に戻る。

標高わずか877mの筑波山だが、「西の富士と並び称せられ、古来から多くの詩歌に歌われた名山」であることを納得して帰路に着く。筑波山スカイラインを使って土浦北IC経由で11時、無事帰宅。

 

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