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天気予報士が明後日は春一番の強風と予報。しかし明日は低温・快晴とも予報したので、花粉飛散前の最後の山歩きを計画。

行き先は杉林が少ないということで10年ほど前の秋、夫婦で訪ねた「西沢渓谷」とした。この渓谷の雪道はその後、おとーさんが写真が趣味の友人と歩いているので平日ならマロン連れでも問題なかろうとの判断。

 

◇所要時間: 3時間25
◇難度(犬として): 易++▼++難
◇マロンの日記: 狭い雪道ばかりで、面白くなかったが雪の下り傾斜も上手く降りるようになったとおとーさんに褒められた。

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4時、出発。夜空には13夜の丸い月。国道20号線で笹子トンネルを通過し、柏尾を右折。塩山、牧丘を経て恵林寺先で右折し、140号線の秩父往還(雁坂みち)で北上。

路肩のデジタル温度計がマイナス6℃を表示していた。

真っ白に凍っている広瀬ダム横を通過し、「道の駅みとみ」の先で140号線を右に下り、西沢大橋下に無料村営駐車場を見つけ、雪の残る坂を下って車を置く。

先着車の老カメラマンは「11時半頃、七ッ釜の滝に日が入るのでそれが狙い」と先行する私達を車の中から見送ってくれた。

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645分、みやげ物店と食堂の間の舗装林道で西沢を目指す。直ぐに車止めゲートを通過。前方の山頂が朝日で赤く色づいている。舗装路に残雪が多い。

7時、あずまやと立派なドーム型トイレ(冬季は使用禁止と表示)のある三叉路を通過。4分ほど先で「甲武信ヶ岳登山道入口(戸溝尾根)」を右に見送る。甲武信ヶ岳もいつかマロン連れで訪ねてみよう。

77分、ヌク沢を橋で通過。

 

711分、西沢山荘前を通過。田部重治文学碑前ではテント泊の屈強そうな単独登山者が出発準備中。東沢にでも登るのだろうか。私達は舗装林道を外れて凍った雪道に下る。

 

715分、東沢に掛かる二俣吊橋を通過。マロンは長い揺れる吊り橋にビビッてしり込み。リードを付けたら観念して腰を落として先行した。道脇のカラマツ林が朝日に美しく映える。

718分、「七ッ釜五段の滝2.0km 西沢渓谷入口バス停2.0km」標識箇所に東沢への分岐路があり、「東沢渓谷 進入禁止」看板が立てられていた。

コースに残雪が多く、傾斜も始まったのでここでアイゼンを装着。

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妻は新調の6本爪、おとーさんは久しぶりの8本爪、マロンは自前の4本爪。マロン以外はシーズン初の使用アイゼンで装着にモタついた。ここから雪の上り坂を前進。

747分、「大久保の滝」標識箇所。対岸の崖を水流が流れ落ちているが、標識が立つほどの滝には見えない。コースはクサリ付きの細い折り返し階段で急角度で上に向かっている。

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752分、路肩に「三重の滝」の標識。

滝を下から眺められるように「滝見台」が設置されていたが、日光が入らないためか水色に生気がなく、足を止めるほどではなかった。

沢沿いの狭い雪道はロープやクサリでガードされている。

右の岩肌から垂れ下がる沢山のツララの下を潜って進む。

8時、「フグ岩」「ウナギの床」「人面洞」看板と続くが、対象物が雪を被って見定められず、通過。

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85分、「竜神の滝」横を通過。見所らしくクサリや手すりで安全確保されていた。

その先に「恋糸の滝」、「貞泉の滝」と標識が続くが、雪面からブッシュが出ていたり渓流の水色がくすんで見えたりで、足を止めさせるほどの景色を見せてくれない。

820分、「母胎淵(甌穴)」前を通過。

825分、「カエル岩」標識があるが、蛙は雪を被って冬眠中らしく、見えなかった。

830分、「方丈橋」に近づく。橋の先は雪の急斜面がテカテカと光って切り立っていた。一瞬、あそこをどのようにして登るのかと心配したが、橋を渡ってみたら、急斜面の右に、上手い具合にルートが作られている。

 

835分、平坦地に上ると、右に「七ッ釜五段の滝」。

8年ほど前、写真が趣味の友人に誘われここに来て、氷の筒の中を流れ落ちる滝を見ていたせいか、今回の滝に撮影意欲が沸かなかった。

ここからは南側の山腹コースで帰る予定だったが沢に掛かる橋に「これより先、路面凍結の為、通行不能。平成161124〜平成17428日」との表示。ここまでで一応、見るべき滝は見終えているので、無理はせずに往路を引き返すことにした。

帰路はおとーさんが先頭でマロンを間にいれて歩く。「アトヘ!!」の言葉が効くようになってきている。「竜神の滝」箇所で写真撮影のカメラマンと交差。今年は雪と氷が良くないとボヤイテいた。

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二俣吊橋に戻るまでに2名と交差。車止めゲート箇所に戻って看板類を良く見たら、「お知らせ  西沢渓谷遊歩道は平成161124日から平成17428日までの間、渓谷道の往復通行となります。山梨県・三富村」の看板もあった。朝にはこの看板に気づかなかった。周遊コースが使えないなら、犬連れは遠慮したほうが良さそう。

1010分、車に戻る。滝の景色はさほどでなかったが、二人のアイゼンと一匹の爪の利き具合を試せて良かった。

 

1時、無事帰宅。
帰宅後、山行記を書きつつ、コース詳細地図を見直していたら、周遊コースは最後に見た「通行止め」の橋は通過せず、その手前を左に回り込んで山に登っていることに気づいた。写真を見直すと踏み跡も見えるので、当初予定の周回コースで帰ることも出来たのかも…残念!!

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