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スギ花粉が終わり、寒くなく暑すぎもせず、山野草も花を見せ始める、山歩きには最高の季節到来。 マロンは少しずつ体力をつけてきており、近日予定の避妊手術前に少しでも登頂数を増やしてやろうと近場の山を地図で物色し、先日の「生藤山」の西に位置する「扇山」を選ぶ。 ◇所要時間: 4時間40分 (ミスしなければ3時間30分程度) |
3時37分、家を出る。中天の月が雲の切れ間から時たま顔を出す。風はなく静かな日になりそう。国道20号線を走り、中央本線・梁川駅を過ぎた先で「野田尻→」を示す標識に従い右折、舗装路を北進。 |
山谷バス停横に空き地を見付けて車をとめる。 5時20分、昭文社の地図「高尾・陣馬」を頼りに「扇山」に向かう。先ずは人家のある舗装路を左に曲がりながら登り、曲がりきった辺りで右折し山に入る。マロンはリードから開放されると元気に走る。 5時46分、古ぼけた堰堤を通過して小さな沢を渡る。「扇山」への標識は最初から全く無い。林の中の山道脇にはホウチャクソウやイカリソウの花が目立つ。 |
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5時54分、舗装林道が前方上方に見える辺りでビニールシートの標識が「この先、鳥沢駅に至る」と下山路を表示していて、正しいルートを登ってきていることが確認できた。 僅かの登りで舗装林道終点に登りつき、その先の登りのルートを山腹に探す。丁寧に踏み跡を辿っても、杉林の急傾斜の中に踏み跡が消えてしまう。獣道にも踏み込んでみたが傾斜に阻まれ前進不能になる。 |
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50分以上、ルート探索を続けたがそれらしい道が見付からず、諦めて当初の計画ルートを逆行で登ることに決めて、先ほどの舗装林道まで戻り、林道で「梨の木平」に向う。 |
7時11分、「梨の木平」には「扇山管理委員会」の建物があり、傍らの掲示板には扇山周辺の詳細地図が掲示されていた。これにより先ほど杉林で見失ったルートは更に水平に前進し、沢を越してから上りコースを探すべきだったことが判明。既にあとの祭りで残念!!。 7時40分、檜や杉林の中のよく手入れされた山道を登り続けると沢横に小さな社あり。傾斜がきつくなり、九十九折で高度を稼ぐようになる。 |
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途中、「水飲み杉」の看板横の太い杉の根元に僅かに湧き水。湧き水穴の中に蝦蟇でもいるのか、グー、ケロケロなどと鳴き声が漏れていてマロンがいたく興味を示す。 |
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高度が上がるに従い、杉林は赤松まじりの自然林に変わる。 8時20分、地図に「大久保のコル」とある尾根に登りつく。五月晴れの下で新緑が気持ちいい。 |
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方向を変えて頂上に向い急坂を一登りした先は広い緩やかなカラマツの尾根道。 8時30分、「扇山山頂」に到着。山梨百名山の標識と大月市秀麗富岳十二景6番山頂の解説板がある。 広い山頂からは南と東に展望があるが、今日は残念ながら霞みがかかって富士山は雲の中。 |
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「淺川峠30分 権現山120分 大野貯水池1時間30分 四方津駅2時間 鳥沢駅1時間20分 百蔵山1時間50分」の標識。マロンが期待しているので、弁当を開きマロンに少しおすそ分け。 8時50分、下山開始。広い尾根を太陽に向かって気持ち良く下る。ボケの群落が一面に広がり、緑の若葉の中に朱色の花が鮮やか。チゴゆりも群落で花を咲かせている。 |
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9時5分、「←君恋温泉」看板の横に「鳥沢」への分岐を示す小標識。これに従い細い山道に踏み込み、下り継続。あまり使われていない道で草に覆われかけている。檜林の中を下るようになるとゴツゴツした石の多い暗い山道になる。 9時34分、小さな沢を渡り、対面の斜面に移ると倒木が増えるが、草の緑も増える。 |
5分ほどで今朝、ルートを見失った地点に出る。推測どおり、ルートはこの地点では斜面に登らずに前進すべきだったが、倒木と生い茂った草がルートを隠していた。 ここから先の下りは、朝の匂いを覚えているのが、マロンは積極的に先頭さんになって下る。 10時、車に戻る。 12時、帰宅。帰宅早々、マロンのダニ採りをして更にシャワーで洗う。ダニは丹沢ほど多くないが、それでも50匹以上は排除。 |
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