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群馬の「皇海山」を訪ねる準備を整えたが、本州に接近してくる台風18号の影響なのか来週は悪天が続き、関東地方で晴れるのは明日、日曜日だけとの天気予報。 2週間も山行を控えると体力低下が始まるので、それは避けたいと休日でも登山者の少なそうな近場の山とコースを物色し、5年前、東から登った山梨県の「権現山」に今回は南から訪ねることにした。 ◇所要時間: 5時間19分 ◇難度(マロンとして): 易+++▼+難 ◇マロンの日記: 予想外の曇り空の下、「権現山」に登って「淺川峠」まで戻ると、雲が切れて太陽が出始めました。 どちらの山も歩き易い山道でした。 |
3時50分、夜空に中秋の名月を見上げ出発。 国立府中ICから中央高速道に乗り、大月ICを下りて少し戻って国道139号線を北上。6kmほど先の「淺川入口」バス停に着き、東に延びる林道入口あたりに駐車場所を探していたら、登山目的らしい車が自信ありげに林道に進行。・・・ならばと、私たちもこれに続き、500mほど先の道脇に空き地を見つけ駐車し、出発準備を整える。気温は17度で全天に雲。 5時45分、林道に出発。 |
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草道を300mほど辿ると5台分ほどの空き地に先ほどの車が停まり中年男性が出発準備中。挨拶すると彼は「権現山と扇山に上る」とのことで私たちが先行。 橋を渡ってその先の尾根筋を九十九折で上る。道脇にノコンギク、ヨメナ、ツユクサ、キンミズヒキ、ツリフネソウなどが咲いていた。 |
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「浅川峠25分→」標識に従い沢沿いに、やがて山斜面の薄暗い杉林を九十九折で登る。今日も一番乗りらしく蜘蛛の巣が顔に掛かる。道脇にキノコ。マロンに水を与え、シャツ一枚になる。 6時17分、「浅川峠」に到着。標識は右に「扇山→」。左先にある「←権現山1時間20分」標識に従うと濡れた小潅木が山道に張り出し、すぐにシャツまでビショ濡れ。 |
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緩い勾配の雑木林を北に進むと霧が漂い始めた。 林床に山栗のイガやアケビの実が落ちているが何れも空。道脇にモミジハグマ、カシワバハグマ、コウヤボウキが咲いていた。 途中、水飲み休憩していたら先着車の登山者が鈴を鳴らして先行していった。 |
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山頂への残り高度は200mだがこの霧では山頂からの展望は期待薄と気落ちしながらもガスが漂う森を九十九折で上る。汗が蒸発せず暑苦しい。マロンが伏せして休んだのでその場で小休止。 薄暗い森を登っていくと突然、後ろから「蛭!!・・15cmもありそう」との妻の叫び。「それはミミズ!」と返す。今日は比較的おとなしい紐先マロンの動きが激しくなった。鳥??。 |
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林床に落ち葉が増え、ギボウシが黄色に色付きはじめて秋を感じる。山道に破砕石が増え、露岩も見られる。僅かな風に樹上からの雫が雨のように降り注ぐ。 7時31分、急勾配を上った尾根に「←麻生山」と「権現山→」標識のある三分岐。右に進む。 |
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7時39分、「権現山1312m」に到着すると先ほどの先行者に出迎えられた。周囲はガスに覆われ展望なし。 妻とマロンに待機してもらい、ムスビを食べながら山頂下の「大ムレ権現」を参拝しようと山頂を下る。40mほどを下り、参拝して真っ暗な小屋の中のイワレ解説板を撮影し山頂に戻る。 |
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7時58、下山開始。 三分岐に戻り、「浅川峠→」標識に従い急坂を下る。やがて東の空が明るくなり、風も入り始めた。好調に下山を続けると中年登山者と交差。南の雲が切れ、一部に青空が覗く。 8時50分、「淺川峠」に戻った途端、太陽が差し込む。これに触発されてか、妻が「扇山往復で1時間半・・どうかねェ・・」との提案。即、同意して扇山を目指す。雲間から朝日が差し込み気分は良いが山道に張り出した濡れた小潅木で上半身まで濡れる。 |
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上り斜面には傘がヌメったキノコ が沢山生えていた。(図鑑で調べると「アシナガヌメリ」らしかった)。 尾根幅が広がり木立越しに朝日が入る。 9時12分、「曾倉山」を通過すると左前方に「扇山」が姿を見せた。一旦下って下草の少ない自然林の尾根と山腹を折り返しながら高度を上げていく。 |
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9時42分、水飲み休憩後、上りを再開すると山道が尾根と山腹に分岐。キツソウだが尾根への道に進む。(◎・・下山時、この分岐点をよく見たら、山腹道には細木が侵入禁止を意味するように置かれていた。) 9時50分、「扇山1138m」に到着。 |
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残念ながら全天、雲に包まれ展望なし。山頂には先着の無線交信中のハムが一人。山頂広場に群生したアザミを眺めながらムスビを食べていると別ルートから家族連れ、続いて中年3人連れ女性連が到着し山上は賑やかになる。 |
10時6分、「浅川峠→」標識に従い、往路で下山開始。 「曾倉山」を通過すると権現山で一緒だった人が上ってきた。「麻生山にも寄ってきたとのことで健脚者だ。3回もの出会いでマロンも喜び擦り寄って頭を撫でられていた。 10時41分、三度目の「浅川峠」に到着し「←浅川集落」標識に従い下山継続。 11時4分、車に戻る。 |
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帰路、別ルートの「扇山」登山口に駐車場所があるか下見した後、一般道を使って13時40分、無事帰宅。 |