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大岳山(奥多摩)北斜面にある海沢探勝路には特徴的な3滝があり、ネット登録されたHPの山行記の写真からは杉・檜林が少なそうな山に思えたので4時間程度で周回できるコースを考え、水曜日の出発を決めた。当初、急坂の海沢探勝路で上るつもりだったが、滝撮影時間とスギ花粉被害を考えると逆周りが良いと思い直し、時計周りで歩くことにした。 なお、大楢峠と鍋割山間は昭文社の山地図で「登山コースでない小道」表示なのでコース位置は慎重にGPSにインプット。 ◇所要時間: 5時間41分 |
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3時50分、出発。多摩川沿いに青梅街道を西進し青梅線・白丸駅先の海沢大橋を左折。アメリカキャンプ村横を通過し、海沢川沿いの一車線舗装路(林道海沢線)を南下。 |
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5時33分、舗装路がヘアピンカーブする地点の海沢園地に到着し路肩に駐車。 園地とはいっても河原に休憩舎と簡易トイレだけの殺風景な雰囲気。傍らの「海沢周辺図」看板には滝巡りの周回路などが描かれていた。 |
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5時44分、先ずは舗装路で大楢峠を目指す。周りの森の樹種は殆ど杉・檜で期待が裏切られたが、幸い杉に雄花は少なく、無風の上、昨日は雨だったらしく路面が濡れていて気温は6度と低い。舗装路は10分ほどで砂利道に代わった。 |
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6時4分、林道が二分岐。古い道に進む(○)。道脇の杉林が間伐されていて「平成19年度 奥多摩町森林再生間伐事業箇所 東京都環境局」の看板。この後、数箇所で年度違いの伐採箇所を通過したが東京都のスギ花粉対策として有難い。 6時15分、大楢峠の四差路に着く。 往路へは「←三ッ釜の滝」、直進・「鳩ノ巣駅→」、左「奥多摩駅↑」、右は「御岳山4.3km↓」標識。幅広山道を「御岳山」方向に進む。 |
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暫く進み、GPSを見ると予定コースを左に外れていた。「鍋割山」へ分岐する右折小道を見逃したらしく戻る。 6時27分、200mほど戻り木の幹の黄テープと山に向かう僅かな踏み跡を見つけた。マロンに水を与え踏み跡に進み、杉林の山腹を九十九折で上る。 6時37分、尾根筋に上り着くと潅木にピンクテープがあり、下山者には貴重情報。下枝が伐採された檜林の尾根筋を上る。薄霧の中、杉林を抜けて潅木帯を上る。 |
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6時54分、山道が尾根を挟んで左右に二分岐・・?。分岐点の丸石に「右・山みち」と彫られていた・・??。左は御岳山への山道へ下るようにも思えたので右の杉林の小道に進む(×)。山道が付けられた山腹の傾斜が増してきたが鍋割山への巻き道だろうと前進を続ける。ついに足元が崩れ始め、前進は無理と判断し、150mほどを慎重に戻る。 7時7分、丸石の分岐に戻り、左の道を進むと尾根筋を登り始めた。雲が切れ太陽が差し込み、木立ち越し前方に「大岳山」が姿を見せた。 |
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7時19分、小ピーク通過。上空が晴れ始め、周りの山の山頂だけが雲の上に浮かんで見える。10分ほどで次のピークに上ると前方に「鍋割山」がムスビ形に姿を現した。全員で水飲み休憩。周りのツツジらしい潅木は芽吹き始めていた。檜林の急坂を息を弾ませ上る。上るに連れて西風が吹き込み気持ちいい。 7時49分、「鍋割山」山頂に到着。 山頂標識は「←御岳山・奥の院 大岳山→」の表示板だけで「鍋割山」の現地表示は無かった。 |
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この先暫くは平坦な尾根道を気楽に進む。すぐ先で鍋割山を巻く三叉路を通過。 8時1分、進路が右に曲がると大岳山が正面に見える。左からの雲が山頂を隠し始めた。 雲が消える頃、大岳山が高度差200mで眼前に大きく聳えてはじめた。 |
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8時11分、大岳山への上り。露岩を乗り越して登るようになり、「滑落注意」看板もあった。岩肌沿い箇所には鎖が張られていた。 尾根を回り込むと木立越し前方に新しい三階建ての建物が見えた。地図の「大岳山荘」地点なので建て替え中らしい。鉄階段も使いながら前進。 |
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8時31分、大岳神社の鳥居前の廃屋のような大岳山荘の隣に新建屋が建築中だった。 鳥居を潜り、お宮横の露岩の残雪を踏んで山腹を上る。体温の上がったマロンは雪上に腹ばいして気持ち良さそう。 露岩斜面を登る途中、今日初めての登山者と交差。 |
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8時48分、二等三角点のある「大岳山1267m」山頂に到着。 周りの山々は春霞の中。太陽に照らされ南風が心地良い。西に御前山がどっしりした姿を見せた。ムスビを食べながら春山の雰囲気を楽しむ。 9時3分、「鋸山」方向に下山開始。 露岩の急坂に海沢探勝路への分岐を見逃さないよう、注意して下る。5分ほど先で右への踏み跡と木の幹の黄テープを見つけ、侵入防止を意味するらしく並べられた倒木を踏み越して右の踏み跡に下ったが数分で先ほどの道に戻され、これを下る。 |
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9時14分、急坂途中の「←大岳山 御岳山」「鋸山 御前山→」標識に手書きで「三ッ釜 白丸方面↓」と書かれていた。これを見て一安心。 自然林の尾根筋に分岐し、朝日が差し込む山道を気分よく下る。尾根から左山腹に下る地点には「←三ッ釜の滝 1.3km」の新しい標識があり、檜・杉林を下る。この辺りの杉にも雄花は少なかった。 枯れ沢沿いに下っていくと沢に流水が始まった。小沢を渡り返しながら下り、小滝横で小休止。 |
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9時56分、沢脇を下っていくと沢沿いにモノレールが設置されていた・・?。更に下ると沢に山葵。モノレールは山葵栽培用に設置されていると判明し納得。 10時11分、下山路が沢と離れ始めた。大滝に近づいている筈なのに沢が視界から外れてしまった。 右から滝らしい爆音が聞え始めると山道は沢に向かう支尾根を下り始めた。 |
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10時26分、小広場に三分岐標識が立ち、沢方向に「大滝↓」標識。 少し疲れたという妻にマロンを託して一人、斜面を下る。3分ほどで大滝の正面に下り切って10分ほど撮影を楽しむ。 大滝は二段で落ちる綺麗な滝だった。 10時40分、分岐に戻り再び、「海沢林道」を下り4分ほど先で「ネジレの滝↓」標識を見つけ、今度は全員で斜面を下る。 2分ほどで滝前に下りたが、「ネジレの滝」は倒木などに隠されて滝の下部しか見えず残念。 |
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沢沿いの道を下って鉄階段を下り、「三ッ釜の滝」横に出て、これを撮影し更に河原を下る。 11時25分、車に戻る。 1時20分、無事帰宅。 |
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