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テレビの天気予報士が関東地方に一週間通しての晴天を予報。冬型気圧配置が定着したらしい。土・日・祝日は避け、雪は少ないと思われる山という観点で対象を探し、富士山北側にある御坂山塊西端の「王岳」を選ぶ。 河口湖の朝の気温はマイナス3度とのこと。デジカメの機能低下対策としてスペアー電池はケースに入れて体温で暖めておくことにした。 所要時間: 4時間35分 |
4時35分、家を出る。極細の月と星が瞬いている。 |
相模湖ICから河口湖ICまでは高速道を使う。河口湖を過ぎ、西湖の西端で民宿「魚眠荘」前を右折。人家の途絶えたあたりで「王岳・鍵掛峠・十二ヶ岳 登山道入口」標識を見つけ、傍らの「薬明神社」横に駐車。 今日は冬至。 朝日はいまだ昇らないが、富士山の上の雲が茜に色づいていた。出発準備を整えたところに車が到着。横浜ナンバーなのでやはり登山目的らしい。 |
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6時42分、沢沿いの砂利林道で鍵掛峠に向かう。 少し先で砂利道は舗装林道に変わる。堰堤手前で「鍵掛峠・十二ヶ岳・王岳→」登山標識が右折して山道に入るよう指示。 |
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7時10分、無人の堰堤工事現場横の急斜面をジグザグに登る。山腹に一面に白い墓標のようなものが立っていた。説明板によるとヒノキの子株への「食害防護筒」とのこと。 裸木の急斜面を更に登る。 7時30分、尾根に上り付くと風が冷たい。温度計はマイナス2度を表示。アセビの木が多くなった。 7時55分、大岩に囲まれた地点に小石仏。遭難者の慰霊碑? |
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8時7分、「鍵掛峠」に登りつく。 「←王岳」と「鬼ヶ岳・十二ヶ岳→」の分岐点。前方の木立越しに雪の八ヶ岳が際立つ。 登山道に雪が残り、マイナス4度の冷風に長居できず、早々に「王岳」に向かう。最初は緩い下の後、ゆっくり高度を上げていく。 |
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8時28分、最初の山を通過。地図の「鍵掛」ポイントらしいが標識は見当たらない。前方の細尾根先に3つのピークが連続して見えるが最後のピークが目指す「王岳」らしい。 10m程度のアップダウンを繰り返し進む。山道が細尾根の北側に入ると途端に冷風が吹きつけ、冬の世界。南アルプスの連山が真っ白に光って見える。 8時45分、1つのピーク通過。 8時54分、斜面を急登。南斜面は無風、陽だまりで春の世界。岩の間を通過し細い尾根を進む。更に一段上がると緩やかな地形になる。 |
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9時12分、「王岳(1623m)」山頂に到着。 先ずは山梨百名山標識にマロン像を乗せ記念写真。 北側の視界は潅木が遮っているが、風も遮断してくれるので、山頂からの大展望がゆっくり楽しめる。 |
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氷雪が朝日を照り返す富士山を眺めながら陽だまりでコンビ二弁当をゆっくり食べる。 既に7年前になるが、眼下には丹沢から富士五湖の湖畔を巡り、遥か西方の長者ヶ岳と天子ヶ岳の間を抜ける東海自然歩道の懐かしいコースが一望できた。 9時32分、往路で下山開始。 「鍵掛」辺りで同年輩登山者と交差。朝の車の人らしい。カメラを肩にのんびりと歩いてきた。鍵掛峠までは前方に「鬼ヶ岳」「雪頭ヶ岳」が望める。 |
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今日の「王岳」より高く見えて、いつか訪ねることになりそうな予感。鍵掛峠からは富士山に向かって一気に下る。 11時17分、車に戻る。出会った登山者は1名のみ。 1時40分、無事帰宅。 |
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