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ニッコウキスゲの咲く草原を歩こうと霧降高原に狙いを絞ったが、栃木県になかなか晴天予報が出されず、すでに前山行から20日が経過。 近隣県に曇〜雨予報が続く中、富士五湖地方に「午前中だけ晴れ」予報。・・・マロンの過剰体力発散と私たちの筋力維持を主目的、うまくすれば「富士の眺め」も期待して、急遽、「本栖湖」脇の「パノラマ台」周遊コースを考えて火曜日の出発を決める。 ◇所要時間: 4時間00分 |
3時、出発。国立府中ICから中央高速に乗り、河口湖ICを下りて国道139号線を西進。精進湖手前の赤池交差点を右折し、精進湖湖畔を半周して大きな県営駐車場に車を置く。気温は18度で高曇りの空をバックにシルエットの富士山がくっきり。 4時48分、湖畔沿いに国道を南下。湖畔には植栽された多種のアジサイが華やかに花を付けていた。200mほど先で下山口に予定の「パノラマ台入口」標識前を通過。途中、180mの隧道を通過。 5時15分、Y字舗装分岐路は「本栖湖→」標識に従い、すぐ国道139に合流して右50mほど先の「←精進湖民宿村」標識で左折。 |
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50m先の「本栖湖→」標識に従い、森に入る。薄暗い樹林の道脇に各種キノコが姿を見せた。マロンに水を与えるついでに新鮮なタマゴ茸を2株採取。 国道139号に付かず離れずの間隔で樹林帯を南に進む。林床の岩は苔蒸していた。 |
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5時48分、国道下を潜るガード入口で「東海自然歩道」看板に対面。自然歩道歩きでこの樹林を通過したのは既に13年も昔。ゲートを潜った先の「城山跡上り口」標識横には「城山」の解説板があり・・ 「烏帽子岳より青木ヶ原樹海にせり出した標高約1056mが城山山頂で、狭くて細長い山頂部分に数個の屋根切りを配し、自然の地形を利用し、廓を設け、防備を固めた中世山城の形態が残っています。・・中略・・伝承によれば、烽火台といわれていますが、中世軍事上、重要な中道往還が、山裾を通過していることから、中道往還の関門の役目を果たした砦であったことが地勢や周囲の遺構、土塁、石塁などから考えられます。 山梨県、河口湖町」 と書かれていた。 |
東海自然歩道と分かれて「城山」への山道を登る。道脇の樹木の幹に「アメザクラ」、「イヌツゲ」、「ニシキギ」、「クロモジ」、「イヌシデ」などの樹名板が付けられていた。 九十九折で高度を上げる。途中、あまりの汗にバンダナで鉢巻して水飲み休憩。急坂が終わると緩いアップダウンで進む。道脇に「上九一色中学 自然観察路」の標識。 6時13分、森の平坦地の大木の幹に「城山1056m」標識。木立越し左下に「本栖湖」がのぞき、その先に「竜ヶ岳」と「雨ヶ岳」が小高く、南東にはシルエットの富士山。 |
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100mほど先の岩の小ピークには「武田最前線 史跡公園 城山跡のろし台」標識。 この先への進路を示す標識が見当たらず、露岩の痩せ尾根に踏み跡を探しながら進むと、いつの間にか獣道に踏み込んだらしく、岩勝ちの斜面に引き込まれて踏み跡が消えた。 ルートは10mほど上の尾根筋にあるのではと推測し、私一人、身軽になって急斜面をよじ登ってみる。 |
6時32分、尾根筋に踏み跡を見つけ戻る。細木を掴み全員、急斜面をよじ登ってコースに復帰して痩せ尾根を進む。 6時39分、「烏帽子岳」への上りが始まる。5分ほどで平坦路になると進路沿いに獣の掘り返しが増え、紐先マロンの左右への動きが激しくなり、念のためマロンの熊鈴2個の消音ネットを外す。土の掘り返しが続く。出遭ったことは無いが猪なのかも。暑さと緊張で先行マロンはフイゴのような息使い。傾斜の緩んだ地点で小休止して水スプレーしてマロンの体温を下げてやる。林床には蕾を付けたコアジサイ。 |
7時18分、道なりに上ると標識の無い三分岐点。右後に上る形で高みを目指す。 7時20分、「烏帽子岳1257m」山頂着。小広場にNHKの小設備が1基。東に僅かに雪を残した富士山が見えた。バンダナを絞ると汗が滴る。 この山頂からは歩き易い山道を北へ進む。道脇のモミジイチゴが黄色の実を付けマロンも賞味。下った先に目指す「パノラマ台」が聳えて見えた。道脇にウバユリの若株が多い。 |
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7時42分、大きな九十九折で斜面を登る。 7時48分、三等三角点のある無人の「パノラマ台」に到着。 高曇りで日差しは弱いが東〜南〜西に好展望。広場の山座表示盤を見ながら「鬼ヶ岳」「十二ヶ岳」「富士山」「本栖湖」「竜ヶ岳」「雨ヶ岳」「毛無山」と同定。広場周りにはヒヨドリ草、月見草、シモツケ、トラノオが花を付けていた。 朝日が差し込み始めると俄然暑い。マイ農園のトマトで水分補給。 |
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8時7分、下山開始。 北の森に進むと標高は更に高まる。三分岐は直進「三方分山↑」。右下への「精進湖→」標識に従い、高度差430mの下り開始。沢筋は木橋、丸太組橋で通過。この区間の山道は幅広で歩き易い。 |
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8時46分、「パノラマ台入口」標識の立つ舗装路に下り立つ。 8時48分、朝日に照らされながら車に戻る。 帰路は信号機の少ない道志道(国道413)を使う。カーラジオが「関東、甲信越地方は梅雨明けの模様」と放送していた。 11時50分、無事帰宅。 |
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