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スギ花粉シーズン最盛期に入ったので杉林が少なく、3時間程度で登降できそうな山を物色。 結果、4年ほど前に登った甲府・昇仙峡の「羅漢寺山」を今回は駐車場所を見つけられそうな西からのルートで訪ねることにした。 ◇所要時間: 3時間51分(+コースミス12分) ◇難度(マロンとして): 易+++▼+難 (山頂の鉄ハシゴは今回も自力通過できず残念!!。) ◇マロンの日記: <パノラマ台〜山頂>以外は登山者が少なそうで犬連れでも楽しめそうなコースでした。弥三郎岳山頂に近づくと道は巾狭で足場が悪くなり、今回もおとーさんの助けを借りました。 |
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4時、出発。国立府中ICから中央高速に入り、料金1/2割引を活用して6時過ぎに甲府昭和ICを下りる。 国道20号の竜王駅入口交差点を右折し県道25、101号線で北上し、竜王駅から約10km先の獅子平の車道左脇に「自然観察路利用者駐車場(6台程度駐車可)」を見つけ車を入れる。 6時8分、50mほど先の橋梁に「ふるさと自然観察路入口」看板を見つけ出発。 ガイド書地図には橋通過先の左折路が「ふるさと自然観察路」と注記されていたので標識は無いが最初の三分岐路を左折し、沢沿いに進む(・・×)。 |
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地図コースは右山斜面に乗っているのにこの道からは山には入れず、このルーとは×と諦め、昭文社地図の登山コースで登ることにし、往路を戻る。 6時23分、最初の分岐に戻り、幅広舗装路をS字カーブしながら登ると次の四つ角で「ふるさと自然観察路→」標識が昭文社地図の登山ルートを表示していた。 |
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この舗装路は林手前で巾狭の簡易舗装路に代わり、「パノラマ台→」標識が林先を表示。 道脇の「熊・猪に注意」看板を見てマロンの熊鈴消音カバーを外す。枯れ木状態の自然林ではダンコウバイとキブシだけが黄花を見せた。晴天予報だったのに全天に雲。 6時42分、簡易舗装路は山道に代わり、檜林を通過。落ち葉の積もった道は所々に獣の掘り返した跡。霜柱を踏みながら自然林を進む。 |
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6時56分、ガイド書地図の「自然観察路」ルートとの合流点に着くと、そちらの尾根筋には侵入×を意味するように細木が置かれていた。幅広窪地を東に進む。 7時8分、小尾根の四差路に上り着くと直進路に「太刀の抜岩↑」標識があったが、帰路に立ち寄ることにし、「←ロープウェイを経て山頂へ至る」標識に従い左折。 自然林は枯れ木状態で杉林は少なく、赤松が目立つ。霜柱をザクザク踏みしめ進むと木立越し西に鳳凰三山が見えた。 |
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7時17分、「白山」分岐着。分岐には 「この付近の地質の解説」看板が立ち、 <金峰山付近に発達した花崗岩帯は、下黒平の南で中津森の小仏層と接し姿を見せなくなるが、昇仙峡の仙蛾滝の上から現れ昇仙峡の両岸を南方に延びている。・・・(中略)・・・これらの花崗岩は粗粒の黒雲母花崗岩で・・・。しかし一般には粗粒であるため風化しやすくパノラマ台やここの白砂利はそのような風化によってできたものである。> と書かれていた。 |
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標識に従い60mほど森を進むと花崗岩の小ピークに抜け出し、西に「鳳凰三山」その右手前に「茅ヶ岳」と「太刀岡山」が形よく見え、足元には白砂斜面が前方下に広がっていた。 7時23分、三分岐に戻り、先に進む。次の尾根先を周り込むと羅漢寺山を構成する山々が姿を見せた。GPSを見るとこのあたりの登山コースは国土地理院地図記載の尾根ルートからは西に大きく外れ、山腹を等高線で回り込みながら進んでいるのに気づいた。次々に景色が変化して楽しめるのはそのためらしい。 |
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7時39分、「白砂山」分岐に着き、立ち寄ることにして東の小山に上っていく。西風が強く吹き込み始めた。 7時45分、白砂青松の雰囲気の「白砂山」に到着。 これから目指す「弥三郎岳」が北東方向に白い南壁を見せていた。 |
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喉が渇いたらしくマロンが「水」の声に反応するので水飲み休憩し、分岐に戻って「弥三郎岳」に向かうと「鞍かけ岩→」標識が右木立の踏み跡を指していた。 標識先に面白い形の岩でもあるのかも・・と立ち寄ることにし、踏み跡を辿ると小潅木の間を縫うような踏み跡はやがて南斜面を上り始めた・・??。GPSを見ると進路方向の先は「パノラマ台」と「弥三郎岳」間の正規コースが横切っているのが分かった。 ひょっとしてショートカットコースかも!!・・・。 |
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8時7分、キノコの笠のような大岩下に上りつく。表示は無いがこれが「鞍かけ岩」かも・・。 岩の間を登り、大岩上に立つと南眼下に甲府の街並みが広がり、その先に富士山、西には鳳凰三山が望めた。更に大岩後ろ斜面を登ると「展望台」標柱の立つ地点。一息ついて東に進む。 |
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8時17分、小ピークを回り込むと眼前に「弥三郎岳」が花崗岩の南壁を見せた。北斜面を回りこみながらハシゴや木の根、露岩を踏みしめ山頂を目指す。 8時24分、「弥三郎権現」の社横のステップを刻まれた大岩はマロンを励まして登る。 この先の三角点のある山頂岩では相模原から来たという先行登山者が休んでいた。360度の好展望を楽しむ。西の「白根三山〜鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳」はまだ冬山の装いだった。 |
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記念写真のシヤッターは先着登山者にお願いする。 8時36分、下山開始。 「展望台」地点で小休止してムスビを食べる。雲が切れて朝日が差し込み始め、木立越しに「金峰山」の五丈岩も見えた。 |
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下山路は足場の良い正規ルートで戻ることにして下山再開。 8時55分、無人の「ロープウェイ駅」に着く。この場所が「パノラマ台」。「白砂山方面→」標識に従い、南斜面を九十九折で下りて「獅子平方面→」標識に従い、南に下る。花崗岩斜面は滑るのでマロンをフリーにして下る。 9時24分、「太刀の抜岩」分岐に着き、立ち寄ることにして林に進む。3分ほどで鶏冠のような形の岩の「太刀の抜岩」に着く。 |
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ここでは南に小さく見える富士山が添景だ。 いたずら心で岩上に登ってみたら鶏冠状の岩が南に連なっていて大恐竜の背びれの雰囲気。(・・見たことは無いが・・) 9時37分、分岐に戻り、「獅子平→」標識に従い西に下る。途中、静岡からという二人の同年輩登山者と出会い山情報を交換。舗装路まで戻り、路肩にフキノトウを見つけ、季節ものだと若干数を採取。 10時11分、車に戻る。 12時50分、無事帰宅。 |
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