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12月には珍しい首都圏の積雪もその後の晴天で市街地からは姿を消した。これなら、山を選べばマロンでも雪山を楽しめるのではと山行を計画、本栖湖畔の「竜ヶ岳」をマロンの101番目の山に選ぶ。 「竜ヶ岳」は6年ほど前、東海自然歩道を歩き始めた頃、山裾を歩いたので記憶に残っている山。 上九一色村・観光課のHPで調べると「正月にダイヤモンド富士が見られる」山とか、「5千円札の裏側に富士山とともにその姿が描かれている」山とか「竜と富士山噴火に纏わる伝説がある」山など、結構、話題性のある山らしく、2年前に湖畔からの登山道が整備されたと書かれていた。 ◇所要時間:4時間13分 |
4時15分、支度が出来たので、少々早すぎるとは思ったが家を出る。全天に星が輝いていた。相模湖ICから大月IC区間だけ高速道を使い、139号線で本栖湖に向かう。河口湖あたりでは路肩のデジタル温度計が-9℃や-6℃を表示していてビックリ。 7時過ぎ、本栖湖畔の広い登山者用駐車場に到着。 |
駐車場には一面に雪が残り、駐車している車はない。湖は水面から湯気があがっていて湖面は全然見えない。 7時15分、久しぶりに革登山靴にスパッツを付け出発。5分ほど先の「登山道入口」標識個所から林に入る。 7時25分、「←東海自然歩道」との分岐を通過。一瞬、雪道をリスが走り、前方の木に登って姿を消す。マロンは木を見上げて硬直し、呼んでも聞こえない様子。 |
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7時30分、車止め柵横から登山道に入る。西斜面で残雪は多いがよく踏まれているのでマロンも楽に登る。樹種は桧からマツ、自然林に変わる。 8時、尾根に出ると木の間越しに朝日が差し込む。5分ほどの登りで休憩ベンチ地点に出る。東に大きく聳える富士山の肩上に朝の太陽が輝き、背後には八ヶ岳等、2000m級の山が白い姿を見せる。 この先では笹やアセビ等の背の低い潅木帯の中を登る。 |
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8時40分、あずまやのある展望台に到着。雄大な富士山を正面に一気に展望が拡がる。南に雨ヶ岳、毛無山、長者ヶ岳、天子ヶ岳とマロンの登れそうな山が続いている。背後には石仏3体が祀られていた。 「竜ヶ岳」はHPで調べると「元旦にダイヤモンド富士が見られる山」とある。元旦に限らず冬至前後は太陽の昇る位置の変化が少なく、12月3日頃〜1月9日頃に竜ヶ岳展望台に立つと、富士山頂に朝日が昇ってダイヤモンドの様な光芒が見られると言う事らしい。山頂からでは富士山頂の右端に位置する剣ケ峰ダイヤとなるとも書かれていた。 |
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展望台からは東斜面をジグザグに登る。積雪は20cm程度だが雪道は3割くらい疲労度が増す感じ。登山口では寒くてコートを羽織ったのにアセが出始める。 |
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笹やアセビに積もった雪が朝日に照らされザザーと音を立てて落ち始めた。 9時28分、ジグザグ道を登り詰め「本栖湖」への分岐に着く。下山はここから湖畔に下る予定。左に見える山頂らしい地形を目指す。 |
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9時40分、「竜ヶ岳(1485m)」山頂に到着。 「山梨百名山」標識やテーブル付きベンチがある。雪に覆われた広い山頂には縦横にウサギの足跡が続いている。金峰山、八ヶ岳、北岳、赤石岳、駿河湾、西湖、三ッ峠山の標示板が一本の標柱に纏められていた。 富士山には笠雲が掛かり始めた。 |
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10時5分、山上の雰囲気を十分堪能し、下りに弱いおかーさんだけがアイゼンを付け、下山開始。 10時15分、「本栖湖」への分岐よりサブルートに下る。降雪後に登山者はなかった模様で雪道にウサギの足跡だけが続いていた。 変化の少ない林の中のツヅレ折の雪道をマロンを最後尾にして下る。 |
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マロンが立ち止まって足を上げて何かを訴える。足裏に氷の玉が着いていた。休憩しておかーさん手製の毛糸ソックスを履かせる。 下から若者が一人、ゆっくりと登ってきて交差。 11時15分、車道に下りきり湖畔沿いに駐車場に向う。 11時28分、車に戻る。残雪の駐車場に車は6台に増えていた。 2時20分、無事帰宅。 |
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