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朝日旅行会の新聞折込資料で妻が「杓子山」の名を見つけた。手持ち「富士・富士五湖」地図で標高差・所要時間がマロンに頃合と目をつけていた山とのこと。 ・・・で、マロンの102番目の山が決まる。 連日の不安定な天気の中でのたった一日だけの晴れの予報で金曜日の出発を決める。 ◇所要時間:4時間10分 ◇難度(犬として):易++▼++難 ◇マロンの日記:大権首(おおざす)峠までは林道、杓子山への上りは段差や石の少ない山道で歩きやすかった。鹿留(ししどめ)山への道は少し痩せた尾根に風が吹き抜け、雪が凍りかけていました。 |
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4時45分、家を出る。西の空の満月は次第に雲に隠される。 大月ICで高速を下り、139号線の富士見2丁目で左折。下吉田を左折し、明見第一駐在所の50m先の4差路は「←不動の湯」標識に従い左の道に進む。途中の分岐は「杓子山登山口→」の標識に従い急な狭い林道に進む。 |
杓子山登山の入口となる「不動の湯温泉」を通過し、未舗装の細い林道を上がってゲート前の空きスペース(5台程度駐車可)に駐車。 7時20分、ゲートの「熊・出没注意」看板を見て、杖に鈴を付けて出発。砂利林道を緩やかに上つていく。気温は2℃で薄いガスの中を進む。雲の間に僅かに青空が覗く。 7時35分、林道脇に石垣が続く。地図には旧鎌倉往還の記載もある。 |
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昨夜降ったらしい雪の上にマロンの足跡に似た獣の足跡が続く。 7時56分、「高座山に至る」の山道が右に分岐。標識は無いが大権首(おおざす)峠らしい。雲海の上に大きな富士山が姿を見せている。 方向を北に変え50mほど先で「杓子山→」標識に従い斜面を登りかけると富士山に向かって「パラグライダー離陸場」が設置されていた。 |
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ここから山道が始まり、カラマツ林を直登。標高が上がるに従い積雪が増え、木々が雪に覆われている。 8時15分、急な上りが一段落し、つづれ折で斜面を登る。松林の間から時々富士山が眺められる。雪上にウサギらしい足跡が続く。 8時30分、左下に富士吉田の市街が見える。急登が続き、風が無いのに枝から雪が散る。雲間に覗いた青空に飛行機雲がくっきりと白い。 |
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8時40分、杓子山・山頂(1598m)に到着。 10cmほどの雪に覆われた山頂には山梨百名山の標識と休憩テーブルと小さな祠があった。 ここから見える富士山は大きい。今日は高曇りで富士山には少しの雲も掛からず、山肌にはつづれ折の登山道までハッキリ見える。雪で白い南アルプス山群が朝日で目立つ。 |
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8時48分、ムスビを食べながら景色を楽しんでいたが寒いので、東に山頂が望める鹿留(ししどめ)山に向かう。細い尾根道をウサギの足跡の先導でアップダウンしながら前進。雪は10cm程度だが凍っている所もあり滑る。雪上に大小の鳥の足跡や小獣の足跡が残っていて可愛い。 9時15分、狭い尾根道の岩を乗り越えて進む。 9時28分、ピーク通過。地図の「子ノ神」地点らしいが現地標識は無く、「立野塚、忍野」、「都留方面」への分岐標識が立っている。 私たちは「都留方面」へ前進。 |
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9時37分、見晴らしのない木立の中に三角点があり、大きな古木に「鹿留山(1632.1m)」標識が掛かっていた。ムスビを食べ小休止。 9時50分、細尾根の氷を気にして軽アイゼンを付け往路を戻る。雪は解け始めていて雪団子になって絡みつき煩わしくアイゼンは外す。気温の上昇で樹上の雪が雫になって雨のように降り始めた。 大権首峠で夫婦連れ登山者と交差。 |
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11時30分、車に戻る。 2時25分、無事帰宅。 |