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梅雨明け後の強烈な日差しに外出する気力が萎える。・・・・が、おとーさんは友人と塩見岳に登る予定があるため、トレーニング山行を希望。
・・・で、おかーさんはマロンに少しでも楽な山歩きをと対象の山を物色。    結果→ 標高2139mで南アルプス前衛の山の中でも最も主脈に接近しており、スズラン、蓮華ツツジの名所として知られている「千頭星山・甘利山」がマロンの86番目の山に決定。

所要時間: 4時間10
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記:
 つつじシーズンは終わっているので登山者は少なく、距離、標高差もワンコの山歩きにピッタシでした。

 

335分、真っ暗の中、家を出る。中央高速道を「韮崎IC」で下り、韮崎市街から標高差1200mを県道613(甘利山公園線)で一気にクネクネと高度を稼ぎ、6時頃には山上の「つつじ苑」の広い駐車場に到着。

早くも先客の1台が駐車していた。無人の駐車場脇に休憩施設兼売店らしい建物が1つ。

 

65分、甘利山の山頂を示す道標に従い遊歩道を上りはじめる。山野草の混じる笹原の道脇に「花の写真と解説」板が吊るされていた。

<つつじ苑周辺に今、咲いている花>として  ヤナギラン、クガイソウ、ヤマオダマキ、ノハラアザミ、ワレモコウ、等々・・・の説明があり山頂方面として ヨツバヒヨドリ、ウツボグサ、シモツケ、ホタルブクロ、等の名前が上がっていた。

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「山頂へ700m」の標識を通過。思いがけないほど多種の山野草が花を咲かせている。

625分、花を楽しみながら木道を登るとカメラをもった中年者が下山してきた。前方のガスの中に台地状の地形が姿を現す。

630分、「甘利山」山頂(1731m)着。

丘上の20坪ほどの広場に山梨百名山標識も立っている。ガイド書によると富士山、奥秩父の山々、大菩薩、八ヶ岳等の展望が見事らしいが、今日は全て霧の中。山上全体がつつじを交えたお花畑になっていて多種の山野草が美しく咲いていた。

 

山頂を後にして標高差で400mほど高い「千頭星山」目指し西に向う尾根道に進む。僅か下ってカラマツ林を通過し笹原とカラマツ林の混じる斜面を登りはじめる。

657分、前方のガスの切れ目に山塊が見える。「奥甘利山」らしい。笹原にヤナギラン、グンナイフウロ、マツムシソウが混じる。雲が切れて太陽が差し込む。途端に体感温度が上がり汗が噴出す。

72分、奥甘利山への道標は見送って先に進む。

何時の間にか青空は無くなり、笹原とカラマツ林に霧が流れる。山道は急登に変わる。道脇に黄色いホトトギスやピンクのシモツケソウが姿を見せる。

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735分、傾斜が緩み、笹原を通過。カラマツ林にダケカンバが混じる。上空は完全に雲に覆われてしまった。暗いカラマツ林を急登。

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745分、右「御所山、青木鉱泉」、左「千頭星山、鳳凰山」の三叉路に登りつく。標識に従い左折前進。

755分、緩やかな凹凸のある笹原とツガ林地帯を前進。ガスが流れていく。涼しくて猛暑シーズンには贅沢な山歩きを実感。

85分、前方のカラマツ林が50m程盛り上っている。山頂らしい。最後の登り。

 

810分、薄暗い林の中に10畳ほどの広場。「千頭星山(2139m)」に到着。「山梨百名山」の標識もあるが見晴らしゼロ。

ガイド書に従い展望を求めて森を抜け出る。ガイド書には天子山塊の毛無山(秋に登る予定)が眺められると書かれていたが、遠景は雲の中。

山頂に戻り、オニギリを食べながら小休止。雲はさらに厚くなり、涼しい風が吹いてくる。マロンの目の縁にダニを1匹見つける。

 

840分、下山開始。

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背負子で草刈道具を担ぎ上げてきたお爺さんにマロンは頭を撫でてもらう。涼しさを感じながら下山継続。

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928分、「奥甘利山」標識に従い山頂を訪ねる。秋の草花に彩られた笹原を2分ほど登ると針葉樹に囲まれた変哲の無い小さな山頂だった。

下山継続。7人連れの家族パーティと交差。小雨が始まる。

甘利山の山頂では花々が霧雨に濡れ生気を取り戻していた。

1015分、車に戻る。駐車場の車は5台に増えていた。

 

1310分、無事帰宅。マロンの体を調べたが、ダニは2匹程。念のためフロントラインを滴下。
展望には恵まれななかったが、涼しさと多くの山野草の花が見られて良い山行だった。

  頭星山2