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以前、荒山に登った折、土地の登山者から北に尖って見える山が「鈴ヶ岳」と教わったのを思い出し、訪ねることにした。

この山は多種のツツジが見られる山で6月が適期らしいが犬連れの我が家としては端境期の今が適期で水曜日の出発を決めた。

山中で見つけた「鈴ヶ岳」の解説板によると

「鈴ヶ岳は荒山、鍋割山などの赤城火山の中では古い噴火によって誕生したものです。大沼付近の噴火により流れ出てきたものではなく、現在の所に噴出して固まった灰色の硬い安山岩からできています。そのため、風化や浸食が進まず、まわりの外輪山から地形的に孤立して、険しい形をしています。環境庁・群馬県」 と書かれていた。

◇所要時間: 4時間30
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 鈴ヶ岳に近づくに従い段差が増えました。鈴ヶ岳は岩が多くて、全力を出してやっと登れたところもありました。

 

228分、出発。気温は16度。入間ICから圏央道に入り、関越自動車道の前橋ICを下りる。夜明け前の前橋市内を通過し県道4(赤城道路)で大沼に向かう。外気温は9度に下がっている。

新坂平バス停を通過し2箇所の駐車場を通過した先で青木旅館に向かう道に入り、道脇に2台ほどの空スペースを見つけて駐車。歩くにはまだ暗いので15分ほど待機。天候は曇り空で無風。

 

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534分、歩ける明るさになり赤城道路を戻る方向で出発。
蛇行した舗装路を上りながら振り返ると空が朝焼けで真っ赤。5分ほどで朝焼けは消えた。10分ほど先で駐車場前を通過。

552分、見晴らし山登山口を通過。5分ほどで次の駐車場も通過。
(開場時間は看板に9時〜4時と書かれていた)

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63分、舗装路が白樺牧場先で左にカーブする地点で「鈴ヶ岳登山口」標識を見つけ山斜面を登り始める。

膝程の熊笹の中を5分ほど登り、尾根筋を北に向かう。立ち木に何箇所にも「熊出没」ビラが貼られていた。かなり落葉している岳カンバ林を通過。

今回からマロンのザック重量は0.5kg増やして1kg背負わせたのにマロンは全然問題にしていない様子でリードを引っ張って先行したがる。

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616分、「姥子峠」標識を通過。右下から口笛をふくような鳴き声。鹿の声らしいが???

631分、「鍬柄峠」通過。ゆるいアップダウンで尾根道を進む。

640分、左に道が分岐。巻き道らしいが私たちは山頂に向かい坂道を登る。

644分、「鍬柄山」山頂に到着。曇り空をバックに大沼を前にして黒檜山、その右に地蔵岳がズングリした姿を見せる。山頂周りは少し紅葉。赤い葉はサラサドウダンか。先に進む。

 

坂を下るに従い前方に「鈴ヶ岳」が尖った山体を見せ始めた。

76分、下がりきった所が十字路の峠。小休止してバナナでエネルギーを補給。黄緑に染まった大葉のモミジが秋の雰囲気。マロンをフリーすると飽きもせずに熊笹の中を嗅ぎ回っている。

「鈴ヶ岳」への110mの上りを開始。

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山頂に近づくに従い、岩が増えて岩の上や間を越して登るようになった。ひも付きマロンは先頭で頑張る。

720分、一段上ると傾斜は一時緩まり潅木帯通過。その先はまた岩場の上り。小休止して水分補給して最後の上り。

737分、「鈴ヶ岳」山頂に到着。大岩の累積する山頂の端には鈴嶽山神社、赤城山大神、愛宕山大神の3基の石碑が立っていた。遠方の山は曇り空に隠されて見えるのは大沼、黒檜山、地蔵岳。

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山頂の潅木は黄色、赤、茶色に色づいていた。地蔵岳の上の雲の後ろに太陽が隠れて見える。わずかな北風に冬近しの感。

748分、下山開始。高度差110mの下りは上りよりも楽に感じた。

84分、峠に下り立ち、一息入れて「キャンプ場4.2km 北周り」標識に従い北に下る。下り始めは唐松林の中の急坂。高度差300m強の下りなので気を入れて下る。山あいの窪地地形で日が差し込まないのかシダ類が多く荒れた感じの中を下っていく。

 

820分、沢筋から山斜面沿いに下るようになると俄然、色づいた秋の雰囲気。

黄色、黄緑、わずかに赤が混じり結構カラフル。僅かな風に木の葉が舞い落ちてくる。森の中に薄日が入る。気温は14度。シャツ1枚で丁度いい。栃の木から大葉がバラバラ落ちてくる。落ち葉が積もって山道が分からないほど。やがて自然林は唐松林に代わる。

842分、林道に下りきったが合流地形が地図と一致しない。・・・???

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昭文社の山地図では大ダワからの下りは尾根筋を下るように表記されているが私たちは国土地理院地図記載の沢筋ルートで下っていた。(昭文社地図のコースは??)

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合流点に立っていた「大沼 3.0km→」標識に従い東に向かう。

5分ほど先で林道が丸太杭でさえぎられ「大沼 沼尻バス停3.2km→」標識と「関東ふれあいの道」標識と対面。左下に水量のある沢を見ながら東に進む。

851分、沢を木橋で渡り、唐松の森の中を徐々に上り始める。北の空に青空がのぞく。

921分、上り坂は「関東ふれあいの道」らしく丸太階段で整備されているが、「かえって歩きにくい」と文句を言いながら登りを続ける。丸太階段の途中で小休止してムスビを食べ丸太階段のぼりを続ける。

 

934分、「出張峠」に上りつくと空の晴れ間が増えていた。

この先の道は日当たりが良く秋の雰囲気に彩られた林の中の平坦な道を歩く。

946分、森から舗装路に出た。大きな建物は「埼玉市立赤城少年自然の家」。舗装路で湖畔に下る。

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953分、沼尻に出て湖畔を南に向かう。

958分、青木旅館前を通過。

104分、車に戻る。駐車場所の周りは綺麗な紅葉の真っ盛りだった。

 

1時、無事帰宅。

マロンの体を調べたがダニはゼロ。増量したザックでの擦れも見当たらず安心。

   鈴ヶ岳2