登山ガイド書:「四季の花を楽しむ100(実業之日本社)」で

「高峰山」は・・
日本海側と太平洋側の気候が交わる特異な自然環境により、高峰高原から浅間山一帯にかけて1000種をこえる植物が分布し、(以下略)・と、紹介されており、各種野草が花期を迎えたのではと推測し、この山を訪ねることにした。

 

◇所要時間: 2時間9
◇難度(犬として): 易++▼++難

◇マロンの日記: 出発点でも標高が1900mを越していて、涼しく歩けました。
コースは幅狭尾根に付けられていたので、ワンコ連れには不適なコースだとおとーさんが言っていました。

 

611分、小浅間山から車に戻り、次の目的地「車坂峠」をカーナビに指示すると、浅間山の北麓を回り込む約30kmコースをガイド。

ナビに従い、「鬼押ハイウェー(有料道路)」に進んだが、料金徴収時刻前なのか係員が不在で8kmほどを無料通過し、「浅間山」の北麓で「浅間広域農道」に移り、西進して妻恋村から砂利林道で車坂峠を目指す。700mほど高度を上げる砂利林道のくねくね道では車の腹を擦らないか心配したが、約1時間後に無事、車坂峠に上り着き、ビジターセンターの駐車場に駐車。気温は15度で先着車の人達は皆、黒斑山ルートへ出発していった。

 

713分、砂利林道は暑くなる前に歩こうと、ガイド書とは逆コースで出発。

林道はスキーゲレンデを横切っており、緑の草原にアヤメやレンゲツツジが映える。前方右に見える「篭ノ登山」は訪ねたい山だが、犬禁看板があるとのことで、マロンには無縁の山。

 

728分、砂利林道から急角度で左に戻る方向の山道に「高峰山頂へ1.4km」標識を見つけ、これへ進む。

露に濡れた笹でマロンはすぐに濡れ鼠。満開のサラサドウダンの木が多い。白樺、ナナカマド、モミなどが日差しを遮ってくれるので気持ち良く上っていく。

 

シャクナゲの群落もあったが、花は付けていなかった。うっそうとした樹林帯を上っていく。

750分、樹林帯を抜け出ると「粒ヶ平」の三叉路。

「高峰高原ホテル→」コースを左に見送り、幅狭尾根の樹林を南に辿る。林が途切れると日差しが強い。

 

道脇のニッコウキスゲはまだ固い蕾状態。白花のシャクナゲが咲いていた。(帰宅後の調べではハクサンシャクナゲらしい)サラサドウダンはここでも満開。

811分、このコースの最高点::2106mポイント辺りで水飲み休憩。地図に「高峰山」と表示された場所はこの先に下った2092mポイントなので、最高点でもない場所に何故??と疑問を感じながら先に進む。

 

814分、樹林帯から大岩を回り込み南に抜け出ると、岩稜の裸地で大岩上に「高峰山頂」標識。

東〜南〜西に視界が開け、西の北アルプス山群の中に槍ヶ岳もハッキリ見えた。

 

南向きに祀られた「高峯神社」の御由緒看板には・・

平安朝時代(1300年前)の建立で、御祭神は、京都府貴船神社の主神、高龍神(たかおかみのかみ)・闇龍神(くらおかみのかみ)を勧請奉祭する と書かれていた。

ムスビを食べながら好展望を楽しむ。驚いたことに「浅間山」は手前の「黒斑山」で完全に隠されていた。

 

831分、下山開始。

 

山斜面の緑の中にレンゲツツジの朱色が映えるが、写真に収めようと近づくと殆ど既に姥花状態。鶯の鳴き声を聞きながら下る。

850分、「粒ヶ平」からは「高峰高原ホテル→」標識に従い、東へ伸びる尾根に進む。

笹原の中に僅かにアヤメ。イワカガミは既に種を付け、キスゲはまだ固い蕾。このコースに野草種は多いが、花には半月ほど早すぎた感じ。

 

910分、樹林帯の下りが始まる。林床は笹のみ。
9
17分、「登山口」標識を通過し、鳥居を潜って「高峰高原ホテル」横から車道に出た。

922分、車に戻る。
数団体の登山者が黒斑山コースに出発していった。私たちは帰路に付く。

1250分、無事、帰宅。

 

「高峰山」で見つけた花々


ミネヤナギ


ゴゼンタチバナ


ミヤマカラマツ


ツマトリソウ


ハクサンイチゲ


マイズルソウ


レンゲツツジ


タカトウダイ


コケモモ

 


サラサドウダン


ハクサンシャクナゲ


ネバリノギラン??

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