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4月以降に盛期を迎えるミツマタやカタクリ、各種ツツジ等の花の見られる山の資料は手元に集まったが、杉花粉最盛期のこの3月中旬に頃合の山が見つけられず苦慮・・・
結局、杉林の少なそうな榛名山の「天狗山」に出向くことにした。
この周回コースには昭文社の山地図に記載のないルートと点線表記ルートが含まれるので更に情報を増やしておこうとネット検索したが、この周回コースを歩いた記録は意外に少なかった。

 

◇所要時間: 3時間53 

◇難度(マロンとして): 易+++▼+難

◇マロンの日記: 天狗山までは標準的な山道でしたが、後半の「小鐘原ヶ岳」分岐から「地蔵峠」間はコースが分かりにくく、巾狭で交差困難な歩き辛い道だったので犬連れや初心者は止めたほうが良さそうです。

 

315分、出発。

入間ICで圏央道に入り、関越自動車道の前橋ICを降りて高崎市経由、国道406号で榛名湖を目指す。室田交差点で県道211号に移り山に上ると、路肩に「チェーン規制 この先積雪」のランプ表示があり、気温は0度で路肩に僅かに残雪。県道33号に移って上る。

6時過ぎ、榛名町に入り、右に「榛名歴史民俗資料館」を見つけ右折。車は昭文社地図記載のPに入れようと「榛名神社」の鳥居前に進んだが、いずれも有料駐車場らしいので「資料館」に戻り駐車。

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626分、出発。

大鳥居を潜り、随神門前の右に上る簡易舗装路に「天狗山・鏡台山→」標識を見つけこれに進む。雪の残った舗装路脇に「榛名神社と天狗山自然探勝路」標柱が立っていた。

簡易舗装路末端で「←天狗山」標識見つけ左の山道に入り、冬枯れの自然林を登る。

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北斜面の窪地地形を上っていくと雪量が増え、表面が凍っていたのでアイゼンを履き、寒さを感じて手袋をつける。

71分、尾根に上りつくと左右に「←天狗山 鏡台山→」・現地名「鏡台山コル」の三分岐。先ずは右の「鏡台山」を目指す。全天に雲が無く、こんな好天に恵まれるとは予想外。

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80m先に次の三分岐。右の高みが地図表示の「鏡台山」だが、現地標識は左の南峰を「←鏡台山kyodaisan」と表示していた。展望が良いからだろうと判断して現地標識に従う。途中の大岩は左を回りこみ先に下り、前方の大岩塊に登る。

 

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79分、大岩の「鏡台山・南峰」に立つ。朝の太陽の下にシルエットで「天狗山」、その左に「鐘原ヶ岳」がドッシリ聳え、北には榛名山の最高峰「掃部ヶ岳」、遥か西には雪を付けた浅間山が望めた。

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720分、山頂からの展望を楽しみ、アイゼンを外して「鏡台山コル」に戻り、「天狗山→」標識に従い東に進む。

コースは右にカーブし、山腹を横切って天狗山を目指し始めた。雑木林の林床に熊笹が増えてきた。帰路に使う「鐘原ヶ岳」への分岐点を事前に見つけておこうと左に注意して進み、道脇の立木の幹に「鐘原ヶ岳登山口 山水会」の手製標識を見つけた。

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これで今日の周回コースの目処が立ったと安心して「天狗山」を目指す。天狗山への北斜面には雪が残っていたので再度、アイゼンを付けて潅木帯を上る。

759分、左「←天狗山」、右「天狗山・西峰→」標識の三分岐着。

太陽の下にシルエットで見える左の岩山を目指す。

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82分、「天狗山」標識地点に到着して記念撮影していたら、南に赤鳥居が見えた・・???60mほど先まで様子見に出向く。

89分、天狗山の「十合目」に到着。鬼の角のような大岩と赤鳥居、石祠があり、標識箇所より低いが展望には恵まれていた。

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ザックを下ろし眺めを楽しむ。西近くに「天狗山・西峰」、その先に雪の浅間山が見えたが遠景は春霞に隠れ始めていた。「西峰」にも立ち寄ることにして往路を戻る。

 

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820分、三分岐で「西峰→」標識に従い、西峰麓の鳥居横から熊笹の踏跡を上り、

3分ほどで南北に長い「西峰」山頂に到着。見晴は芳しくないので記録写真を撮ってすぐ下山。

三分岐からは往路に下る。下山方向右に次に目指す大・小「鐘原ヶ岳」がピークを見せている。道脇の枯木状態の潅木に「ヤマツツジ」名板が付けられていた。

833分、「鐘原ヶ岳」への分岐に戻り水飲み休憩。これから取り付く熊笹斜面に雪が無いのでアイゼンを外し薄着になる。

 

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838分、高度差110mの「小鐘原ヶ岳」へ上り開始。林床は熊笹が密生して踏み跡がハッキリしない。立木に付けられた赤テープを探しながら尾根を目指し登る。

10分ほどで尾根まで上り、方向を北に変えて「小鐘原ヶ岳」を目指す。尾根筋には「木花之佐久夜毘売命」等の神々の名が彫られた古びた石碑が続く。

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854分、二等三角点のある「小鐘ヶ岳1225m」に到着。木立越し東に榛名山の山々が見えた。

巾狭尾根を緩いアップダウンで北に向かう。この辺りはツツジの潅木が煩わしいほど張り出している。開花期には花を掻き分けて歩くのかも・・。ピークの大岩先に道が無く、左を巻いて先に下る。

「大鐘原ヶ岳」への上りが始まったらしく露岩混じりの潅木帯を上る。

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917分、「大鐘原ヶ岳」に到着し、冷たい西風を除けてムスビを食べる。寒くてヤッケを羽織る。

 

<ここから地蔵峠に下るコースは「山と渓谷」誌に紹介されたコースで昭文社の山地図にはルートの記載なし。>

924分、「地蔵峠」を目指し、北斜面の下り開始。

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尾根が痩せ、露岩交じりで巾狭、更に僅かながら雪も残る嫌な下り道になってきた。冷風で指が凍え、ザックから手袋を出したいが犬連れではザックを置く場所が無い。

こんな地形によくコースを付けたものだと感心しながらマロンを後に従え、慎重に急傾斜尾根をジグザグに下る。

939分、張られたロープにも頼りながら岩壁横の急斜面を横切る。雪面には獣の足跡しか見られなかった。

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943分、「地蔵峠」に下りきってホッとしたが、冷風が吹き抜ける峠は寒くて休む気にならず、日当たりの良い地点まで下って小休止。

下るに従い道は砂利林道らしくなり、沢のセセラギを聞きながら残高度100mを下る。

108分、朝の往路に合流し神社境内を抜け、途中で「福寿草」を写真に収める。

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1019分、車に戻る。

折角の機会なので「榛名歴史民俗資料館」に立ち寄る(大人200/)

展示品は約4000年まえの縄文時代中期ごろの石器土器など原始・古代の遺跡出土品から近世農村の古文書、宿場関係資料、地域で盛んに行われた養蚕・製糸に関する資料や農耕資料などで、この地域の歴史・民俗資料が分かり易く展示されていた。

1時30分、無事帰宅。

  榛名・天狗山へ