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図書館の「山と渓谷」誌で 「丹沢のミツバ岳で黄金の花、ミツマタと出会う(花期: 3月末〜4月初旬)」という紹介記事を見つけた。
早朝スタートで登山者の少なそうなコースを選べば、犬連れでも迷惑かけずに歩けるだろうと時計回りの周回コースを考え、3連休の最終日の出発を決めた。

 

◇所要時間: 4時間14 (うち、19分は下山ルート探索)
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 「登山口」から「ミツバ岳」経由、「権現山」までのコースはまだ地図に表示されていないルートだそうです。「権現山」から「浅瀬入口」間は点線(難路)表示ですが、今では標識がしっかりしているので安心して歩けそうです。

 

315分、出発。

国道246を西進して丹沢湖を目指す。山北町先の清水橋交差点を右折し、丹沢湖の永歳橋先を左折。「落合隧道」を通過し、約1.4km先の「大神橋」袂の駐車場に車を入れようとすると、ヘッドライトの光の中を2匹の子鹿が走った。

3連休最終日なのに早朝のためか、カーナビ予測より1時間も早く到着してしまい、まだ暗い。・・ならば事前に登山口を確認しようと、車で「滝壺橋」に出向き、上り口を確認の上、駐車場に戻り夜明けを待つ。気温は2度。

523分、歩ける明るさになったので、マロンにダニ忌避剤を吹き付け、舗装路を西にスタート。

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600m先で「滝壺橋」を渡り、右フェンス横から山に入る。尾根先の急坂を九十九折で上ると暗い森に「ヒョー・ヒョー」と子鹿らしい鳴き声が響く。

10分ほど登って倒木に遮られ、回り込んで先に上ると鹿柵扉に遮られ・・?GPSでコースを西に外しているのが読み取れた。森の暗さと先日の強風での落枝でコースを見失ったらしい。強引に右上に進む。

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546分、右下30mほどに流水の沢を見下ろす辺りまで上ると歩き易くなり、鹿柵沿いに上ると標識テープ。コースに乗ったのを確認して水飲み休憩。更に杉林の尾根を九十九折で登る。やがて木立越し西に富士山、背後に丹沢湖が見えてきた。九十九折での上りを続ける。

622分、桧林を抜け、自然林を登るようになると俄然、周囲が明るくなる。

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土は凍っていたが霜柱には成長していない。朝日を浴びてまだ芽が動き出さない裸木の斜面を登る。

632分、勾配が緩み、左の桧林に穴だらけの鹿柵が続く。朽ちかけた鹿柵は幼木の生長で役目を終えたらしい。山頂は近そうだが、マロンが伏せして休んだので水飲み休憩。蝋梅に似た黄金色のミツマタの花が目に付き始めた。

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643分、「ミツマタ」の群生地に出て「ミツバ岳」の手造り標識を見つけた。

富士山を見ようと鹿柵を越したら南西斜面に「ミツマタ」が満開。富士山と満開のミツマタの花を同時に見られて大満足。

「権現山」目指して先に進む。西斜面の桧林にはまだ若い花を付けたミツマタが群生。日当たり具合で開花時期が異なるらしい。緩いアップダウンで尾根を進む。

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714分、細尾根になり、権現山への上りが始まった。下草の無いブナ林を登る。
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33分、高度を上げて「二本杉」からのコースに合流し右に進む。

 

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734分、「権現山1019m」に到着。

二等三角点のある山頂の周りは立木で囲まれ、すっきりした展望は得られない。ムスビを食べながら細長い山頂を北西に回りこんで何とか富士山を撮影。

静かな山頂に啄木鳥の連打音が響く。

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753分、「この先 踏跡不明瞭、初心者の通行不向き 神奈川県」標識の立てられた「浅瀬入口」に下るルートで下山開始。私と妻がこのコースを利用するのは3回目。

 

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南東への尾根筋に下ると前方右下に「丹沢湖」が見えた。尾根の分岐点に「←丹沢湖2.5km 権現山0.3km→」標識。その先は少し急な下り。朝日を受けて霜柱が溶け始めている。ぬかるむ前に通過できてよかった。

83分、「←丹沢湖2.3km」標識通過。方向を変えて急斜面を下る。小ピークの「←丹沢湖1.9km」標識で左に方向をかえ下る。

819分、鹿柵沿いに下る。道脇や頭上にミツマタ、ヤブ椿、ダンコウバイ、キブシの花が見られた。鹿柵沿い道に丸太階段が設置されていた。

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16年前、初めてこの尾根をテープに頼って下ったが、このルートはその後、随分手入れされていて、山頂の「初心者の通行不向き」標識は既に不要の感じ。柵沿いに進んで杉林のピークで標識通過。更に鹿柵沿いに東に進む。

833分、柵から外れて右斜面に下り、若者登山者と交差。近頃、若者登山者に出会うのは非常に珍しい。椿の痩尾根を下る。

 

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843分、「←丹沢湖0.8km」標識地点。ここの地形はいかにも西斜面へも下れそうに見え、近くの立木にペンキ印もあり、ヒョットすると「落合隧道」の西出口あたりに下れるのではと、地図を取り出し確認すると確かに沢筋下がトンネル出口に向かっていた。

846分、「今日はこのコースを試してみたい」とメンバーの同意を得て西斜面に下る。少し下ると樹脂の土留め板が10段ほど階段状に設置されていて自信を深める。

 

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砂利の急坂をずり落ちるように下り、眼下の窪地の立木に標識テープを見つけたが、砂利斜面は直接下れず、妻とマロンに待機をしてもらい、ザックも残して右下に斜行して降路を探す。テープ地点まで下る目処は立ったが、皆で下って更にその先で進退窮まった場合は・・の迷い心が湧き出し・・・このコースでの下山は諦め、正規コースで下山することに決めた。

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95分、苦労して全員、「標識」地点まで戻った。小休止後、標識に従い下山続行。

99分、「東京電力」設備横を通過し、杉林の中の破砕石混じりの山道を九十九折で下る。鹿柵を2度通過。

920分、「浅瀬入口」にある「登山口」に下りきる。

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「ミツバ岳」を目指す様子の10人ほどの登山者に続き、私達も「落合隧道」に入り、先行者を追い抜くと更に前方に20人ほどの集団登山者が同方向へ向かっていた。皆さん、満開のミツマタの花がお目当てらしい。

937分、駐車場の車に戻る。車は9台に増えていた。

 

1245分、3連休の最終日だけあって交通渋滞に悩まされながらも無事帰宅。

  世附・権現山へ ミツバ岳2