あまりの夏の暑さに1ヶ月半以上も山行を控えるうち、筋力の低下を感じるようになった。 113年ぶりという猛暑は9月下旬に至り、やっと一段落したので 標高が高く、短時間で歩けそうな山を探し、長野県の「御陵山」に出向くことにした。 |
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2時30分、夜空に十四夜の月を見ながら出発。 国立府中ICから中央高速道に乗り、長坂ICを下りて県道28号、国道141号(清里ライン)と繋いで北上。川上村に近づくと朝焼け空をバックに目指す「御陵山」、その手前に「天狗山」と「男山」が岩山らしい姿をシルエットで見せた。 5時17分、川上村役場の手前を左折し、県道2号で馬越峠に上っていく。 |
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5時32分、「馬越峠」の空き地
(3台程度駐車可)に到着。気温は17度。 登山準備の前に先ずは「御陵山への登山口」を探す・・・と、「御陵山」へ続く尾根への上り口に この峠への途中の山にも、「入山禁止」の赤旗が立っていたので「キノコ採り」を嫌っての標識では・・と推測してきたが、期間が1年間と長いのでその理由は・・???。 |
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「兎に角、山林所有者がNo!!と言うのなら仕方なし」・・で、急遽、この地点から西に登る「天狗山」に目的地を変更。 5時46分、「天狗山」への上り開始。 久しぶりの山歩きで興奮気味のマロンに先導され、岩混じりの急坂をジグザグで登る。 |
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5分ほどで上りついた尾根の看板には 「天狗山県自然環境保全地域 天狗山は堆積岩の一種であるチャートの岩峰として聳えるとともに、フォッサマグナ地域に特有な植物が自生するなど、植物分布上、貴重な地域でもあります。 川上村」 と書かれていた。 平坦なミズナラ林の尾根を進む。吹き込む風が涼しく気持ちがいい。 6時1分、露岩混じりの赤松林を登る。快晴予報の筈が青空は僅かで薄雲越しの朝日が差し込む。岩のピークは右を巻き通過。北斜面は背の低いシャクナゲの林。 |
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6時15分、南の視界に恵まれた岩稜帯を通過。西に目指す「天狗山」が近く、南東には「五郎山」が同定できた。 先行したがるマロンに「後へ!!」と厳命し、岩稜尾根を慎重に登ると、筋力やバランス感覚が劣っているのに気づく。「イワインチン」が黄花を見せた。 露岩の急勾配を息を弾ませて登る。 |
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6時45分、「天狗山」山頂に到着。 山頂には二等三角点と石祠があり、360度の視界。 5年前の夏、あまりの暑さに途中でギブアップした「男山」まで足を伸ばしたかったが、抜歯した翌日でもあり、今回は大事をとって戻ることにする。 |
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6時59分、下山開始。 東正面に「御陵山」を眺めながら急坂を下る。 7時13分、岩稜帯を下りきって正面の岩山を避け、右下への山道に進む(・・・×)。 山腹を巻くように5分ほど下るとトリカブトが咲いていた。 綺麗な花だと撮影しかけたら妻が「往路では見なかった花」だと言う・・??。 GPSを見ると、登りの軌跡を外れ、南に下っているのが判明。戻るのが正解だが、「山腹を東に等高線沿いに進めば朝の往路に合流する筈」と東へ進めそうな地形を探しながら山道を進む。 |
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7時27分、左山腹へ進めそうな地形に獣道を見つけ、山道を外して等高線沿いに山腹に進む。 7時34分、岩崖を回りこむ地点まで進み、GPSを見ると、尾根との高度差が相変わらず50m以上あり、前方地形が荒れてきたのでこれ以上の前進は危険と判断し、戻ることにする。 7時45分、トリカブト地点まで戻り、小休止してムスビとドックフードでエネルギー補給し、山道を戻る。 |
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7時58分、ミスコース開始の尾根分岐に戻る。 ミスコース原因を調べると、帰路正面の岩山を左に巻く道は「侵入禁止」を意味する木の枝で塞がれ、その手前に右へ下る山道があり、私達はこれに誘い込まれたが、帰路の正コースは岩山を右上に登るように付けられていた。 岩陰に正コースを示していたらしい古道標が割れて落ちていたので古道標を立木に仮止めし、岩山に登る。 8時4分、展望の良い岩稜帯を通過。南の崖下が先ほどミスコースして前進断念した地点らしい。無理に前進しなくて良かった。 |
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8時8分、次の岩山は巻き道で通過。 8時16分、岩稜帯を通過し終わり、ミズナラ林の平坦道を気楽に進む。木立に涼風が吹き込み、木立越しの朝日が爽やか。1人登山者と交差。 8時33分、車に戻る。 12時15分、無事帰宅。 |
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◇所要時間: 2時間47分 (うち、45分はミスコース分) |