|
読売新聞の「一歩、二歩、山歩(by南ランボウ氏)」で相模湖近くの「坪山」が紹介され、まだ「ヒカゲツツジ」と「岩ウチワ」の花が見られるだろうと書かれていた。 ネットのHPで調べてみると意外に人気がある山で花のシーズンには多くの登山者で賑わうらしい。 現在、5月連休中ではあるが、早朝登山なら人に出会うことなく登山と花が楽しめるだろうと5/4の出発を決める。 ◇所要時間: 3時間13分 |
|
3時20分、出発。国道20号線で相模湖を通過し、上野原市街を抜けた地点で小菅へ向かう県道18号線に進む。 棡原(ゆずりはら)を過ぎ、西原に入ったあたりで大きな「←羽置の里 びりゅう館」看板にガイドされ左折し、川を渡って「びりゅう館」の駐車場に到着。 |
晴天予報だったのに全天が薄雲に覆われていた。 「羽置の里案内」板によると 5時21分、びりゅう館を後に、山吹や紫ケマン、セリなどが花を見せる鶴川沿いの舗装路を西に向かう。 |
|
|||
|
5時32分、鶴川に架かる橋の袂に「←坪山・公衆トイレ」標識が立っていた。 これは登山標識か??と疑問を感じつつも、橋を渡ってトイレ先に進むと「坪山・西ルート」「坪山・東ルート」標識が立ち、これに従って50mほど先で森に入る。 |
|||
3分ほど先で鉄の橋を渡り、西ルート標識に従い上り始める。(橋手前にも山上に向かう踏み跡があつた。表示は無かったが東尾根を登るコースだったのかも…) 5時40分、森の入口に立つ「西ルート ツツジの多いコース」の標識に従い杉林の山道に進む。気温は7度。山斜面を登ると4分ほどで木組橋を渡り、小沢沿いに上っていく。 |
|
|||
|
5時58分、山斜面を九十九折で登り尾根筋に出る。まわりは自然林になってきた。 尾根の先端を直登していく。花の咲き終った三つ葉ツツジの群落帯を登る。黄緑色の若葉で周りが明るく見える。 尾根を直登しおわったあたりに「これよりイワウチワ群落」の看板。潅木の林床にそれらしい群落があるが花期は終わったらしく葉っぱだけ。 |
|||
登るに従い、岩混じりの痩せ尾根になってきた。白い「イワウチワ」の花が1つだけ咲いていた。岩カガミに似た花だと思いつつ、上に登れば新鮮な花が期待できそうと撮影せずに先に進む。 6時23分、岩のゴツゴツした急坂を登り上げる。薄黄色の「ヒカゲツツジ」の花が見られるようになった。 6時30分、南に一時展望が得られた。山頂を雲に隠している山は三頭山らしい。うるさいほど小鳥が啼き交わしている。 |
|
|||
|
痩せ尾根の急傾斜は一段落し小さなアップダウンで進む。三つ葉ツツジがピンクの花を見せ始めた。 登るに従い、ヒカゲツツジの花が増え、林床にはピンクの花を付けた「イワカガミ」の群落が次々と現れる。 6時44分、一段登り上げたところで小休止して水とバナナでエネルギー補給。涼しい北風で汗が引く。 |
|||
山頂に近づいたのか痩せ尾根に岩が多くなってきた。急斜面を木の根と道の両脇に張られたトラ縞ロープに助けられながら登る。 6時56分、「坪山」山頂に到着。 山頂周りはアセビなどの低木だけで好展望地らしいが今日は薄曇りで北の三頭山がやっと山頂を見せ始めた程度。細長い山頂空き地に立つ標識は「←飯尾方面 阿寺沢→」。 |
|
|||
|
山頂周りのアセビや山桜が花を付けている。 眼下の周りの村々から7時を知らせる鐘の音が響き昇ってきた。 7時7分、東に伸びる尾根に向かって下山開始。 山頂からの下山路は岩の無い硬い土の急坂で滑りやすい。痩せ尾根の下山路から右下を覗くと絶壁になっていて驚く。 |
|||
7時13分、最初の急坂を下りきる。路肩に三つ葉ツツジが花盛り。アセビや松林の中を下っていく。 7時16分、次のピークに登り着き、一息つく。3分ほど先で小ピーク通過。先にまた高まりが見える。雲が減り青空が増えてきた。若葉に囲まれた爽やかな雰囲気の中を進む。 7時24分、ピーク通過。樹相は赤松や三つ葉ツツジが密集していて見晴らしなし。気温は10度。少し東に方向を変え下る。マロンが腹ばいで休んだので全員、小休止してムスビを食べる。 |
|
|||
7時38分、次のピーク通過。斜面下では大きな山桜が花盛り。左斜面のブナ林の林床は下草が無く広々と見晴らしが利きマロンの好みの地形であるが今日のひも付きマロンはこれを横目で見ながら残念そう。 7時42分、次のピークは山頂を外して暗い檜林を進む。山道の右手は崖。痩せた尾根を東に進む。 |
||||
7時52分、ピークに上りついた。コナラ、赤松、リョウブ、檜の林で見晴らしはなし。 7時56分、次のピークは東を巻いて進む。檜のピークを通過。暗い檜林の道を下る。 8時3分、檜林を抜け出た三叉路に左へ「←びりゅう館」、直進方向に「阿寺沢→」の標識。私達は左へ下る。 |
|
|||
|
急坂を下っていくと下から朱色の服を着た3人連れが登ってきた。銃を持ち、有害獣駆除と書かれたタスキも付けている。 「何猟ですか?」と聞くと「イノシシ」との答え。100kg位のも居るとのこと。マロンは「カッコいいね」と頭を撫でられてうれしそう。 8時11分、若葉を纏ったブナやホオの木などの北斜面の綺麗な森を下っていく。 |
|||
|
杉林の下草に「ヒトリシズカ」が数株。 年寄り夫婦の登山者が登ってきた。「イカリソウ」も咲いていた。 8時34分、車に戻る。駐車場の車は8台ほどに増えていた。 10時30分、無事帰宅。 |
|
||