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4年前の5月、奥多摩の「坪山」を訪ね、日蔭ツツジとイワカガミには対面できたが、肝心の「イワウチワ」は既に花期を終え、群生した花を見ることは叶わなかった。 ◇所要時間: 2時間44分 (地図時間は3時間20分+α) |
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3時45分、出発。 一般道で相模湖に出て国道20号を西進し、上野原町で県道33号に分岐。棡原で県道18号に移り、西原村落の「羽置の里・びりゅう館」先約1kmにある道脇の20台分ほどの駐車スペースは見送り、その先の路肩スペースに車を置く。気温は8度で快晴ながら薄霧が見られた。 5時50分、出発。すぐ先の橋の袂で「←坪山」標識を確認し対岸に渡る。トイレの先の「坪山 西ルート・東ルート→」標識に従い、山腹丘陵を西に進み、小鉄橋を渡る。 |
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右下に見える飯尾村落の「御岳神社前」バス停からの登山コースがこの地点まで上ってきて合流し、すぐ先で道が二分岐。「西ルート ツツジの多いコース」標識に従い桧・杉林に進む。 6時1分、木橋で小沢を渡り、杉林先の草地でマロンに水を与える。上空の霧が消えた。桧林の山腹を九十九折で登るとミツバツツジがピンクの花を見せる。 |
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水飲み休憩し、標高760mあたりまで上ると道脇に黄花をつけた日蔭ツツジの群落が見られるようになった。 |
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6時27分、標高900mあたりの露岩混じりの痩せ尾根の西斜面に「イワウチワ」の群落が花を見せた。全体の印象は「イワカガミ」に似ていたが、花弁は白〜ピンクで華やか、葉はイワカガミのハート型に対し、くびれの無いウチワの形。 トラ縞ロープの張られた急な岩稜帯を息を弾ませ登る。 |
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6時44分、勾配が緩んで楽に登れるようになり、いつの間にか「イワウチワ」は姿を消し、「日蔭ツツジ」だけが続く。標高950mを越すあたりからは日蔭ツツジに蕾が増えた。 6時59分、標高980mあたりから岩稜の急斜面を登るようになった。 「イワウチワ」に代わり、「イワカガミ」の名板が見られるようになったが、その群落には未だ蕾も見られない。霧が薄まり、朝日が差し込み始めた。 |
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7時14分、「坪山 1102.7m」に到着。 上空は晴れ上がっているが、北方は山稜の高さに雲が立ち込め、近くの「三頭山」は山頂だけを僅かに見せた。西方は霧が消え、南西に富士山、西の尾根続き先に「奈良倉山」が姿を見せた。 静かな山頂に小鳥の声が響く。 |
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私達は犬連れなので下山コースは登山者の少なそうな「東ルート」を使う予定。・・で、山頂の雰囲気を楽しみながら山頂周辺で「←東ルート」標識を探したが、それらしいものは見当たらない。 7時25分、往路を少し下ったあたりに「東ルート」への分岐路があったのでは・・と、妻とマロンを待たせて、往路を下ってみたが分岐路は無く、その地点から東の隣尾根へ山腹を横切り、尾根筋に踏み跡を見つけた。これを上に辿って山頂に戻る。・・結局、下山口標識は存在せず、東西に細長い山頂広場の東端が「東ルート」の下山口と判明。 |
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7時33分、「東ルート」で下山開始。 高度を40mほど下げると露岩帯の急斜面になり慎重に下る。「西ルート」に比べると「東ルート」は落ち葉が多く、日当たりも良すぎて、「日蔭ツツジ」や「イワウチワ」などの生育に不適なのかも。 急坂コースにトラ縞ロープが続く。 7時43分、露岩が減り、下り易くなってきた。ポツポツと日蔭ツツジの花が見られるようになった。 |
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地形の影響なのかこの辺りはこの時期になっても落ち葉が積層。蹴散らしながら下るうち、徐々に山道巾が広がった。 7時59分、コースが東に曲がったあたりから「ミツバツツジ」がピンクの花を見せ始めた。 8時5分、広い山腹を下り、折り返して尾根筋に戻り、桧林の幅広尾根を下る。 |
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8時19分、高度660m辺りまで下って振り返ると、上りの「西ルート」と下りの「東ルート」尾根が同時に眺められた。 8時23分、往路に合流し、森を抜け出す。眼下の「飯尾」の村落に桜が満開。登ってきた夫婦登山者と挨拶して交差。 |
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川沿いに戻りながら「カタクリ」の花を撮影。桜、レンギョウ、水仙の花を眺めながら川沿いに往路を戻っていくと数組の登山者と交差。 8時34分、車に戻る。 150mほど先の駐車場は20台ほどの車で満車状態。 10時50分、無事帰宅。 |
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