9年前、初代マロンと道志道から(赤鞍ヶ岳)(朝日山)を訪ねたが、今回は東の厳道峠から両峰の間にある「ウバガ岩」を訪ね、富士山を中心にした好展望を楽しむことにした。

◇所要時間: 4時間49
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 上り初めは急斜面でキツカッタが、全体的に段差が少なくて歩き易い山でした。展望が主目的なら、初代マロンのコースの方が効率的だとおとーさんが言っていました。

なお、前山行記にも触れたが、「赤鞍ヶ岳」の山名は下表の如く、資料によって違いが見られるが当山行記では昭文社表記に拠った。

 

1299

1257m

昭文社地図 (高尾・陣馬)

朝日山 (赤鞍ヶ岳)

赤鞍ヶ岳 (ワラビタタキ)

日本山名辞典 (三省堂)

朝日山

赤鞍ヶ岳

20万分の1地勢図 (国土地理院)

朝日山

赤鞍ヶ岳

2万5千分の1地図 (国土地理院)

赤鞍ヶ岳

なし

現地標識

赤鞍ヶ岳

なし

 

455分、出発。

一般道で津久井湖脇に出て、三ヶ木交差点で道志みち(国道413号線)に移り、丹沢山塊北を西進。

624分、月夜野先の野原集落手前で右に分岐する舗装路脇に「野原林道→」標識を確認。交差余地の少ない一車線林道を4kmほど進み、左から安寺沢林道が合流したすぐ先の開放ゲート横に空き地を見つけ駐車。天候は無風・快晴で気温はマイナス2度。

 

655分、林道脇の「赤鞍ヶ岳→」標識に従い、西の尾根に取り付く。

3分ほどで高圧線鉄塔下に出ると視界が開け、南西遠くに朝日を浴びた富士山が望めた。南隣には薄く雪をつけた「大室山」が大きい。

赤松林の急斜面の直登を続けると木の間越しに朝日が差し込む。

715分、急傾斜が緩んだので小休止してマロンに水を与える。左から差し込む朝日で赤松林が赤く染まる。前方の放送塔の立つピークを目指す。

 

731分、そよ風が心地良く感じるほどに体が温まり「鳥井立」に到着。

山上のアンテナ群はNHKと防災行政の無線中継設備だった。西の木の間越しに南アルプスの北岳、甲斐駒、間ノ岳が見えた。

自然林の尾根筋を一路西進。木の間越しに左右の山々が望めるのでこのコースを歩くには今がベストシーズンなのかも・・。

752分、幅広尾根を緩く上る。単調な尾根道なので、マロンをフリーにして後ろの妻との間にマロンを伝令犬にして走らせる。

 

82分、山頂らしくない「長尾」を通過。標識は古びていたが味があった。緩く下り、上る。暗い桧林を通過。

819分、小ピーク通過。桧林の中、更に先の小山を通過すると自然林と桧林の間を下り始めた。標識は無かったが「細茅ノ頭」は通過したらしい。

 

一段下った先に杉・桧で覆われ、朝日を浴びた山が聳えて見える。

828分、北に視界が開け、三重に東西に伸びた山波が見られた。上りの途中で水飲み休憩し、更に急坂を上る。

840分、ピークに上りつくと北風が吹き付け、手が冷えるのでカイロ入り手袋を再装着。30mほど下った先に聳える山が「1257mの赤鞍ヶ岳」らしい。

854分、山腹北を回りこんで上っていくとブナ林に残雪。「赤鞍ヶ岳」への上りが始まった。

 

859分、左から山道が合流する三分岐。標識は9年前と変わらず「←道志 赤鞍ヶ岳→」「厳道峠→」。トラ縞ロープの張られた北斜面の山腹を巻きピークを目指す。

911分、残雪の小広場に「赤鞍雨量観測所」。看板には「この施設は、雨量を無線で城山ダムに知らせるために作られたものです。」との説明あり。

このあたりが「赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ)」山頂と見て、背丈以上の笹藪の中を透かしてみたが山頂標識は見つけられず、先に緩く下る。

920分、緩く下り、木立を抜けた先の小ピークが標識は無いが目的地とした「ウバガ岩」。

このピークに立つと南〜西〜北に好展望。快晴の青い空の下、ムスビを食べながら展望を楽しむ。

南西に見える富士山が一番目を惹くが、尾根続きで西に大きな「朝日山(赤鞍ヶ岳)」から左に伸びる尾根先に菜畑山、その先に今倉山、富士山手前に御正体山、朝日山の右には南アルプスの甲斐駒、北岳、間ノ岳が白く、南隣には鳥ノ胸山、大室山と加入道山、更に離れて蛭ヶ岳が特徴のある姿を見せてくれた。

 

 

 

943分、帰路につく。振り返ると早くも富士山頂の雲が増え始めた。

109分、「細茅ノ頭」を通過。30分ほど歩き、陽だまりで小休止してムスビを食べる。空に流れ雲が増え始めた。

1057分、「長尾」通過。
11
15分、アンテナ塔の立つ「鳥井立」に戻る。背後の富士山は完全に雲の中。

1135分、高圧線鉄塔まで戻り、残りのムスビを食べる。南から上空まで雲に覆われた。

1144分、すぐ下の車に戻る。車はマイカー1台のみ。

130分、無事帰宅。