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315日、のづた動物病院でマロンを診てもらう。院長は「快方に向っているようだが血液検査は次回に」とのこと。

確かにマロンは体重やフン、活性が一年ほど前の状況に戻りつつあり、食欲も出てきた。・・腎臓病ドックーフードに活性炭と肝臓エキスを入れた食事を毎回、ガツガツ食べるようになり、とても先の無い犬とは思われない。

このところ、季節は着実に進んで桜は満開、スギ花粉も盛期を越し、マロンは10日間ほどのヒートも終え単調な生活を退屈に感じ始めた様子。・・・で、またマロン連れの山歩きが我家の話題に上がった。

病み上がりマロンのためにおかーさんは金太郎伝説で有名な足柄山塊の金時山近くの「矢倉岳」を選んだ。

 

所要時間:2時間15
難度(犬として):易+▼+++難
マロンの日記:臭いと光に満ち溢れている春の山、よかった。

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430分、家を出る。天気予報は全国的に穏かな晴天と云っていたが風や雲がある。

国道246号線で松田IC近くまで走り、県道78号線で足柄峠に向う。

進路右手にずんぐり尖った矢倉岳が姿を現す。

舗装坂道を「万葉公園」まで上り詰め、「足柄峠」バス停横の空きスペースに車を停める。

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635分、舗装路をわずか戻り、「矢倉岳→」標識を見つけて公園内の山道に進む。

起伏地形のこの一帯が万葉公園らしく、松林内のそこかしこに万葉の歌碑が立っている。「矢倉岳、酒水の滝、21世紀の森→」標識に従い矢倉岳ハイキングコースに進む。

朝日を受けた松林にヤブ椿やスミレが咲き、トリカブトも群生で芽生えていた。

645分、山道は檜林の中に続く。檜は既に花粉を飛ばし終えた様子で雄花が一面に山道に散っていた。

地蔵堂への分岐を右に見送り、先に進むと山道は緩やかに下り始める。風はなくなり、しっとりした山の空気が気持ちいい。マロンも生き生きと歩く。

7時、檜林を抜け出る。日当たりのよい山腹にスミレが群生。再び、桧林に入り尾根を緩やかに上る。

716分、「地蔵堂、矢倉沢→」分岐を見送り、山頂を目指す。マロンの息が白く、気温は4℃。右後ろに富士山が大きく姿を現す。傾斜は徐々にきつくなる。

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728分、丸太の階段が始まり、カヤトの急斜面に続く。

738分、カヤで囲まれた「矢倉岳(870m)」山頂に到着。見晴らしの良い広場には石の祠と木造の見晴台。一昔ほど前、この山頂はハンググライダー離陸場として賑わったこともあるが、今は昔で山頂はカヤトの原に戻っていた。

西から南にかけて雪の富士山、箱根の山々、金時山、明神岳、明星岳と山塊が続き、遥か東方には相模湾が光って見える。

マロンは余力があるのか、山頂周りのカヤトの中を嗅ぎ回っている。呼び返して赤飯ムスビでマロンの109山登頂を祝う。

755分、往路で下山開始。眼前に富士を見て、鶯の声を聞きながら、のどかな気分で下る。

最後は万葉公園に寄り道し、歌碑を読みながら下る。公園の山桜は未だ蕾。

850分、車に戻る。

今回は誰にも出逢わず、無風快晴の中、のんびりと気持ちの良い山歩きが出来た。

松田ICから町田ICまで高速を使い10時半頃、無事帰宅。帰宅後もマロンは元気。

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