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八ヶ岳の「横岳」に咲く「ツクモグサ」を見たいと昨年のこの時期に登山口まで出向きながら、出発後すぐにETCカードや現金入り財布の紛失に気づき、・・・登山を諦め、一般道で帰宅をせざるを得なかったが、この梅雨期になると、やはり「ツクモグサ」が気になり、月曜日の出発を決めた。・・が、土曜日に出された天気予報は <日曜日は晴れ、その後の1週間は曇り> との予報。 既にツクモグサの花期は終盤らしいので、日曜山行を決めたが、八ヶ岳は登山者が多そうなので、私だけでの単独行をさせてもらうことにした。 ◇所要時間: 6時間38分 |
1時20分、出発。 3時25分、中央高速・長坂ICを降り、県道28を北進し、清里で国道141に移り、八ヶ岳連峰東を北進していくと八ヶ岳は雲の中。 「横岳」の真東あたりで左折し、登山口のある「海ノ口自然郷」に進み、別荘地を上りつめ、「←登山道入口(杣添尾根)」標識先の「登山者用駐車場」に駐車すると先着車が3台。気温は8度。 4時14分、出発。駐車場横50mの登山口で登山届けを出し、歩ける明るさの森に進む。 |
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「富士見岩・遊歩道」表示の山道で数回、別荘地の舗装路を横断しながら上っていくと上空の雲が朝焼け。 登山口先400mの「登山道入り口(杣添尾根)」標識を通過し、シラビソ林を上っていく。 4時36分、新標識が右を、古標識が沢沿い道を指示。右に200mほど進んで砂利林道に合流。 |
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林道先の橋を渡ると、アズマ屋と案内看板のある広場。 山行態勢を整え、「横岳→」標識に従い、シラビソ林に進む。林床にマイズルソウやシロハナヘビイチゴの白花がチラホラ。 4時52分、標高1900mあたりで流水の沢を木橋で渡る。木の間越しに朝日が差し込み始めた。 標高2000mあたりから段差が大きな急坂。まだ山頂への残高度は800mもあり、ハイペースは禁物と自重しながらも、息を弾ませ上っていく。 |
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5時20分、標高2100mで水飲休憩していたら、ダブル杖の後続登山者が元気に先行。 100mほど標高を上げ、休んで居た先行者を追い抜く。標高2250m辺りまで上ると前方に人の声。追いつくと先着車の3人らしい登山者が休んで居たので先行させてもらう。 段差が大きくなった。 |
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森にダケカンバが混じり始めた。キツツキの打音が響く。汗を流し、ため息をつきながら上る。 6時12分、標高2440m辺りの森の少し開けた所で水飲み休憩。標高2460mまで上ると、登山道に僅かに残雪。 標高2550m辺りでは木の根を踏みしめ、段差を乗り越していく。気温は9度程度と好条件。 6時38分、暫く平坦地を進むと道脇にイワカガミが赤花を見せ、林床にコバイケイソウが若芽を見せていた。 |
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標高2620mあたりの残雪の沢筋で水飲み休憩していたら、2羽の頬の赤い小鳥が飛んできて、目の前に下りて遊んでいるので写真に収める。 7時5分、標高2680m辺りで残雪の沢筋を横切る。後ろから太陽が差し込み始めた。 標高2730m辺りから、ハイマツ帯を上るようになり、正面に「三叉峰」が聳えて、南の「赤岳」の左に「富士山」も見えた。 ハイマツに混じり、キバナシャクナゲが花を見せる。 |
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7時30分、「杣添尾根→」標識の立つ八ヶ岳縦走路に合流すると、標識後ろの岩山が「三叉峰2825m」。 先ずは「横岳」標識のあるピークへ行って記録写真を残し、戻りながらツクモグサを探すことにする。 縦走路脇にオヤマノエンドウ、ハクサンイチゲ、コメバツガザクラ、ミヤマキンバイ等が綺麗に咲いていた。 |
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山地図に「大権現2829m」と記された地点は特にピークの感じのしない広場なのでそのまま通過し、前方の二瘤のピークを目指す。岩山への二つの鉄梯子を通過。 7時46分、二つ目のピークに「2829横岳」山頂標識。記録写真を残す。 |
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「三叉峰」へ戻りながら、「横岳〜赤岳〜阿弥陀岳」を撮影すると、遠くに富士山も見え、梅雨時の山行としては最高に恵まれた感じ !!。 「赤岳」方向から来る登山者に「ツクモグサを見ましたか?」と聞きながら「三叉峰」へ戻っていくのに、「見ました」と答える人が一人もおらず・・???。 |
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「三叉峰」を通過し、ツクモグサを探しながら、更に南に進み・・・ 8時14分、コースを外して岩尾根に上り、西側崖下を覗くと・・・ツクモグサが群生していた。 ザックを残して西斜面に下り、・・近寄れないのでレンズ倍率をアップして「ツクモグサを撮影!!!」。 |
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岩壁を吹き上げる風で花が揺れる。もっと大きな花だと思っていたが、意外に小ぶりだったので驚く。 近くの草の蔭にまだ固い蕾状態のウルップソウも見つけ、これもカメラに収める。 これで2年ぶりの「入梅期、杣添尾根を使って横岳のツクモグサに対面する」という懸案が解決。好展望にも恵まれたので大満足して帰路につくことにした。 |
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8時31分、「杣添尾根」分岐に戻り、下山開始。 下から登山者がポツポツと上ってくる。ため息をつきながらの上りだったが、下りの楽なこと!!。 上って来た登山者でツクモグサの様子を聞いた人には、「西斜面に注目!!」と教えてあげた。 10人ほどの団体登山者、続いて何組かの登山者と交差。高度2290mで水飲み休憩。遠くで蝉が鳴いている。結構、長い下りを脱力して只々、下る。 残雪地点で水飲み休憩。 |
10時24分、流水の沢でカメラのシャッターを切ろうとすると、パーツが分解して撮影不能。懸案だったツクモグサ撮影も終えており、長期に使ってきてもいたので、よく頑張ってくれたと、カメラに感謝。 アズマ屋先では、いつの間にか、往路と違うコースを辿ったらしく、堰の流水を渡ることになり、その先で朝の往路に合流。登山届ボックス地点に戻ると駐車場に入れなかった車が15台ほど道脇に駐車していた。 10時52分、車に戻る。 13時30分、無事帰宅。 |
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